『カカオ79%』176: 男子…会【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ(ネタバレ)&感想176話】~残り21%の甘さ~

チャイムが鳴り響く中、翼に置いて行かれ、教室でひとりの勇はクラスメイトの土井に話しかけられる。
「あれ?一ノ瀬一人?」
勇は椅子に座ったまま、おもしろくなさそうな顔で土井を見上げると、土井はにこやかな微笑みを勇に向けていた。
「綾野さんは?」

その頃翼は、1-E 、天童さんの教室の廊下から、中の様子をじーっと見ていた。その様子は、異様で、他の生徒たちは驚いて、でもその不気味さに声をかけられずにいた。

そんな翼の行動を勇は、土井に説明した。
「じゃあ今日しょっちゅう席にいなかったのもずっと天童さんのところへ行ってたからなんだ」
「まあおそらく声はかけられず眺めてるだけだと思うけど」
勇は、翼の行動を予想し、正解していた。

「ところでさ、綾野さんが天童さんのことを気にしていると言ってたけど、聞いていい?」
土井が踏み込んでくる。
「何を?」

土井は笑顔のまま聞く。
「その喧嘩の原因ってもしかして一ノ瀬?」
勇が答えないので、土井は続ける。
「だって色々あったじゃん、公開告白とか(なかったことにされてるけど)劇でとか」
「残念ながら原因は別の理由です」
勇は静かに答える。

土井は、その答えが意外だったようだ。
「えっあのあと彼女になったわけだし絶対そこだと思ったのに…?」
「あれ、内緒にしてくれって頼まれたわりには、彼女という単語にあんまり反応しないね、結構大声だったのに」
土井の言葉に、勇はわざとらしく、あらまあ、という表情を作った。
「エッ今そんなこと言ってた?ソリャー誰かに聞こえてたら仕方ないや!」
土井は、勇の様子を見て、隠したくない気持ちダダ漏れだな一ノ瀬…と、口には出さないが思う。

他のクラスメイト達は土井と勇の会話には無関心で、それぞれ教室を出ていこうとしている。クラスメイトの中にはモブ男もいる。
「じゃあ話を戻してー、一ノ瀬を巡っての喧嘩じゃないのか~」
「話を戻しても戻さなくても俺をからかいたいだけだろお前、お前の土って絶対ドSのドだろ、てか鍋は?土Sだけ?土鍋って呼べねぇ」
「鍋は部活行っちゃったよ、残された同士で帰りどっか寄っていかない?」
土井の提案に勇は
「帰り…」
と呟きながら立ち上がった。
「何か用事あった?」

勇は左手に持っている小さめの紙袋を視線の高さまで持ってきた。

…何組か聞いてないし、まあ今度でいいか

「何?それ」
「ああこれは…借り物、的な」
土井の問いに勇は答える。紙袋の中には、白っぽいセーターが入っていた。

***

アリザワ先輩は廊下で、壁に寄りかかって考え事をしていた。頭に流れていた映像は、昨日の、天童さんの涙の顔と、その後行ってしまう後ろ姿だった。

あの時ビックリしすぎて後も追えなかったし…

そーっと見てないことにしておいた方がてんどーちーにもいいのかもしれないけど

アリザワ先輩は、手に持っていたタブレットで、翼とのメールを読みかえす。翼からの返信だ。

『アリスちゃん、こんにちは。
気にしてくれてありがとう。

実はちょうどこの間
友達のTさんとまた距離ができてしまうようなことがありました。(そこにアリスちゃんからのメールが来ててビックリです。)
でも今度こそ仲良くなるのは無理かもしれないと思ってしまいました。

なぜならTさんが傷ついて辛い時だっていうのに私はその傷に塩のような存在としてしかいてあげられないことに気づいたからです。

私はTさんにとってアリスちゃんのような話を聞いて励まし合う存在になりたいと思っ…』

 

…傷に塩
順ちゃんの名前で涙
これってつまり…

そこに、橘君が友達と談笑しながら通りかかった。
「順ちゃん!」
アリザワ先輩はすかさず呼び止める。

大魔王も絶対関わってるわけだし、気になるじゃんか

アリザワ先輩は笑顔で橘君に手を振った。
「先輩!どうしたんですか?!1年生の廊下で」
順ちゃんこと待ってたんだよ、久しぶりにどっか寄ってかない?」
橘君は頭を掻いた。
「あ…すみません、この後テニスのレッスンがあって…」

「じゃあそれまでの時間、ちょっとだけもらえないかな、実は昨日街で天どっちーに出会ってさ、順ちゃんの名前出したら…泣きそうな顔されたんだ。
橘君の表情がくもり、少し俯いた。
「…それは…」

それは俺も混ぜてもらいたい話だな
アリザワ先輩と橘君の会話に突然入ってきたのは、勇だった。勇が、アリザワ先輩の背後に立つ。
「ん?」
驚いてアリザワ先輩は振り返った。
「同行しても?」
勇は平然という。

「え」
「え」
アリザワ先輩と橘君は同時に唖然とした顔をする。
「え、あれ?俺も?」
勇の後ろでは土井が驚いていた。

お、お前何故ここに?!
アリザワ先輩が声を上げる。
「何故ってここ一年廊下だから、こっちの階段の方が出口と近いし」
勇は冷静に答える。

「あ、その前に、ちょうどよかった、何組かわかんなくて今日返すのは諦めてたんだけど」
勇は言いながら、アリザワ先輩に持っていた紙袋を差し出す。
先輩のセーターありがとうございました。まさかあんたに借りたセーターだったとは」
「えっ俺の?」
アリザワ先輩はまたまた驚く。

「あ!もしかして大魔王に貸した…」
アリザワ先輩は、ポンと拳をたたいた。
「いや俺が借りたんすね」
勇は訂正した。

え?こいつに…?

アリザワ先輩は、登校日に階段に座っていた翼にセーターを投げたことを思い出していた。
「いや確か俺脱いで直後大魔王に渡したような…」
「色々あって結局着たのは俺でした。だから俺が返しに来たんじゃないですか。早く受け取れこのピアスやろう」
勇がとびっきりの笑顔で言った。アリザワ先輩が紙袋を受け取る。
「あと人のこと大魔王大魔王…その呼び方やめてくれますか」
と勇。

何親しげにあだ名作って呼びやがってんだよ

勇は口には出さないが、表情でアリザワ先輩を威圧する。

「じゃ、翼ちゃんって呼んでいいの?翼でもいいか」
とアリザワ先輩。

この生意気なクソ可愛い後輩をどうしてくれよう

勇とアリザワ先輩は向き合って火花を散らしていた。その様子を一歩下がったところで橘君は唖然としながら見ていた。土井は笑顔のまま

何これ、面白い

と見ていた。

ToBeContinid

 

 カカオ79%【感想(ネタバレ有)】

ラブラブしたいし、クラスメイトにもしらしめたそうな勇ですが、翼はそんな気は全然なさそうですね。むしろそんな勇気はなさそうです。でも、みんなに知られて傷つくのは翼だから、いらない苦労はしなくていいと思います。

何故勇はそんなに、秘密にしているのが嫌(?)なのでしょう。。。子供っぽい独占欲???勇は自分の立場を分かっていません。モテる自分の立場というか、置かれてる状況というか、自分の彼女が受けるやっかみの大きさというものを理解してないようです。

中学校の頃も、あの頃はタダの幼馴染だった(だからこそかもしれませんが)だけなのに、翼への攻撃がありましたが、勇は一切気が付かず…。

それにしても、楽しくなってきました。アリザワ先輩と橘君と勇、天童さんや翼の話をするのだと思うのですが…私としては完全に土井君に共感です。なにこれ面白い…

さて、アリザワ先輩はどう動くのか。次週が楽しみですね。個人的には、勇の翼関連の焼きもちなんかはほっておいて、橘君の話が聞きたいですし、聞いたうえで、アリザワ先輩でも橘君でも勇でも、誰でもいいので、天童さんの心のケアをしてあげて欲しいと思っています。

カカオ79%【ネタバレ/伏線回収班】

●翼にセーターを貸すアリザワ先輩の話→『カカオ79%』60:登校日(4)【あらすじ&感想】

●翼が勇に先輩のセーターを着せる話→『カカオ79%』61:そして再び夏休みへ【あらすじ&感想】

●天童さんがアリザワ先輩に涙を見せた話→『カカオ79%』174:ヤンキーとアリス【あらすじ&感想】

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