『学級委員に、なりました。』episode101【あらすじ&感想】

スポンサーリンク
学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
スポンサーリンク

web漫画/学級委員に、なりました。【第101話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

学級委員に、なりました。【episode101】 を一言で

修也、美紅ちゃんのほっぺにチュウ

 学級委員に、なりました。【episode101】の あらすじ

修也と美紅ちゃんは、生徒会の仕事に向かう途中だった。修也は美紅ちゃんの手を取り、ドアを開け引き入れ、そしてパタンと扉を閉めた。
彼氏としては、早く美紅ちゃんのこと、独り占めしたかった

修也は美紅ちゃんを抱きしめた。修也の腕の中で、美紅ちゃんは小さく固まっていた。

「…遊ぶ時間はないけど、ちょっとくらいなら二人で休憩してもいいよね」

修也が言う。

 

二人は壁を背に、横に並んで床に座り込んだ。

「あの…藤崎くん…ここは…?」

美紅ちゃんがあたりを見渡しながら聞く。

 

「物置になってる部屋、片付けの時間までは誰も来ないから安心して」

修也が答えた。部屋には、段ボールや資料、ロール紙が雑然と置かれていた。

「生徒会を手伝って文化祭の準備に関わってたおかげで、どこの教室がどう使われてるか全部把握済み」

という修也に、美紅ちゃんはあいづちをうつ。

「そうなんですね、すごい」

 

修也がおもむろに手を伸ばして、美紅ちゃんの髪に触れる

「美紅ちゃんこういう三つ編みも可愛いね」

先ほど、愛花がやってくれたいつもとは違うおしゃれな三つ編みだ。桜柄の飾りもちりばめられている。

 

他のやつに見せたくなくて、眼鏡外したとこもゆっくり見れなかったから、いま外してみていい?」

修也が美紅ちゃんに向き直って言った。

 

カチャっと音を立てて、眼鏡が美紅ちゃんの膝の上に置かれる。

「……えっと、どう…でしょうか…?」

美紅ちゃんが聞く。

「眼鏡がないと、何か…変わりますか?」

 

修也は正面からじっくりと美紅ちゃんの顔を見た。そして答える。

「変わんない」

 

「ずっと可愛いまま」

不思議そうな表情をしていた美紅ちゃんに修也が言った。すると、美紅ちゃんの顔が赤くなる。

「…そ、そんな風に言われると、その…」

 

修也は優しく微笑んだ。

「…やっぱり眼鏡があってもなくてもどんな美紅ちゃんも可愛いね」

そして修也は手を伸ばして、美紅ちゃんの頬に触れる。

「でも…眼鏡を外すと、人の見る目は変わるから、出来れば誰にも外したとこ見せたくないかなー…」

 

「……っめ…眼鏡がないと見えないので、外したり…しません…」

赤面している美紅ちゃんがやっとこたえる。

「あーそういえば碧依くんも言ってたね」

修也は美紅ちゃんの弟の碧依くんが、一緒に遊んだ時に教えてくれたことを思い出す。

 

「じゃあ俺のこと見えてない?」

「いや、ぼやけてますが藤崎くんだってわかるくらいには」

「近づいたらもっとよく見える?」

修也が聞くと、美紅ちゃんはくすくす笑った。

「近すぎるとかえって見えません」

「あはは、だよね」

修也も笑う。

 

修也は美紅ちゃんの顔に自分の顔を近づけた。

 

あれ…?

いま藤崎くんと

 

どれくらい近い…

 

美紅ちゃんが考えていると、修也は、

「この距離だともう…見える見えないというより、触れる触れないだよね」

そう言って、美紅ちゃんの頬にキスをした

 

…いま

 

藤崎くんが

 

触れて……?

 

美紅ちゃんの思考が後から追いつく。ぼぼっと顔が火照って真っ赤になった。

 

「…美紅ちゃん?大丈夫?」

その様子を見ていた修也が声をかける。

「そろそろ仕事行く?」

美紅ちゃんは固まっていた。

 

「あ…あの…」

真っ赤な顔で美紅ちゃんが応える。

「もう少し…ここにいても…いいですか?」

 

「え…」

修也はドキッとする。それってもっとしていいってこと…?という思いがよぎったが、美紅ちゃんが、その理由も口にした。

 

「いまはドキドキしすぎて…仕事…できそうに…ないので」

「落ち着くまで、もうちょっと休憩してからいこうか…」

修也はそう言いながら、

 

美紅ちゃんが仕事できないってよっぽどだよなー

念のため唇は外しといて正解だった

 

と思っていた。

「仕事前にごめんね」

修也が優しく頭をなでると、美紅ちゃんは赤くなった顔を両手で覆いながら

「こ…こちらこそ、す…すみません」

と言った

 

ToBeContinued

 

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode102【あらすじ&感想】

前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode100【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode101】の 感想

いつもに増してとっても甘い回でしたね。一読者の私としましては、いっぱいいっぱい、二人がイチャイチャする姿を見たいのですが、ほっぺにチュウでこんなに甘い雰囲気になるなんて、これはこれでとってもいいですね。

 

文化祭の途中で、いつもよりかわいい美紅ちゃんに対しての、隠しておきたい感情とか、心配とか、そういった修也のフラストレーションが、すべて一気に解消されましたね。

 

眼鏡を外すことに抵抗のない美紅ちゃん(恥ずかしいとこはないようですね)ですが、物理的に外したら危ないから外さないという美紅ちゃんと、周囲の心理的に外したら危ないって思っている修也の会話が素敵ですよね。

 

かっこいい彼ができたり、可愛い彼女ができて、周りに見せびらかしたい、という気持ちよりも、可愛すぎて隠しておきたいと思う気持ちが、奥ゆかしくて素敵ですね。

 

ほっぺにチュウで大変なことになっていましたけど、唇にキスするときはどうなってしまうのでしょうか。今回は不意打ちでしたが、不意打ちでなかったら、キスする前に真っ赤になってしまいそうですし、二人の進展が楽しみです。

 

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。2018年5月から長期休載に入ったが、2019年1月に連載に連載再開。休載前は週間連載だったが、連載再開後は隔週更新に変更。

学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

コメント