『学級委員に、なりました。』episode104【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第104話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

学級委員に、なりました。【episode104】 を一言で

真理ちゃんの家庭教師の和馬くん

学級委員に、なりました。【episode104】の あらすじ

「ごめん!」

放課後に、みんなでテスト勉強をしていたが、真理ちゃんが急に立ち上がった。

「私そろそろ時間だから帰る」

 

「真理ちゃん家庭教師の日だっけ」

「うん、じゃあねー」

そう言って教室を出ていく真理ちゃんの表情は、なんだかとても嬉しそうだった。

 

***

 

真理ちゃんは、自宅の自分の部屋で鏡をチェックしながら前髪を留める。

「ん……よしっ大丈夫!

髪型が決まって、真理ちゃんは独り言を言う。

 

「鏡をチェックするより、前回の復習ポイントとか、チェックしててほしかったかな」

後ろから、眼鏡をかけた男の人が、勉強道具を一式持ったまま声をかけた。

 

「和馬くん!」

真理ちゃんは振り返って驚く。

 

「もっ…も~!急に入ってきたらびっくりするじゃん!」

真理ちゃんが言う。

「ごめんごめん。ドア開けっぱなしだったから」

 

***

和馬くんが

私の家庭教師になったのは

ちょうど1年くらい前のこと

 

「真理~あなた高校に入ってから成績落ちてるみたいじゃない」

真理ちゃんのお母さんが、成績表とにらめっこしながら真理ちゃんに言った。

「勉強ついていけないなら塾とか予備校とか行く?」

「えー…」

真理ちゃんが応える。

 

「じゃあお兄ちゃん、真理の勉強みてあげてよ、これから大学夏休みに入るんだし時間あるでしょ?」

お母さんが、たまたまリビングにいた真理ちゃんの兄に声をかけた。

 

「いや、俺、塾講師のバイト、もう決まってる」

兄は難色を示した。

「そうなの?真理、お兄ちゃんの塾行く?」

 

「えっお兄ちゃんが先生ってなんかやだ

真理ちゃんは遠慮なく言う。

俺だってお前が生徒なんてやだよ、つか俺のバイト先の塾は小中学生までだし」

 

「でもねーうーん、困ったわ」

お母さんはため息をついた。

 

「あっそうだ、和馬くんは?

お母さんの思いつきに、真理ちゃんはドキッとする。

 

「和馬くんなら真理もよく知ってるし、和馬くんに真理の家庭教師をしてもらえないかしら」

お母さんの提案に、お兄ちゃんが聞いてくれるようだ。

「お^和馬かーじゃあ俺聞いてみるわ」

 

和馬くんは小さいころから

よく家にも遊びに来ていた

お兄ちゃんの友達で

 

ひそかに私が憧れ続けていた人

 

真理ちゃんは、子供の時のことをを思い出す。

「こんにちはー」

和馬くんが遊びにやってきて、玄関でお兄ちゃんが迎える。

「和馬!新しいゲーム買ったんだ!リビングでやろうぜ!」

そのお兄ちゃんの後ろに、真理ちゃんもくっついていった。お兄ちゃんの後ろから、もじもじしながらも、ぴょこっと顔を出すと、和馬くんは真理ちゃんに気が付いてくれた

 

「真理ちゃんも一緒に遊ぶ?」

和馬くんは、真理ちゃんと視線を合わせて、声をかけてくれた。

「…うん!」

 

***

 

「はい、今日はここまで、お疲れ様」

家庭教師の時間が終わった。

 

「うわー今回のテスト範囲、数学がわからなすぎる~もう全然できないよー」

真理ちゃんが頭を抱えた。

「でもだいぶ解けるようになってきたな、勉強した成果、ちゃんとでてるって」

和馬くんがプリントを見ながら冷静に言う。

 

「はー頭疲れたー」

と言っている真理ちゃんを、和馬くんは優しく見つめ、

「真理、テスト終わったら遊園地行こうか。遊園地デートしたいって前に言ってただろ」

 

真理ちゃんの顔が赤くなる。

「和馬くんすごい!今ので勉強疲れが全部ふっとんだよ!私、絶対良い点とるね!そしたら遊園地デートだね!」

「はは、頑張れ」

 

そして

夢みたいだけど

 

和馬くんはいま…

 

私の彼氏

 

***

 

「ではテスト返却するぞー」

「えー返却しなくていいですー」

教室がガヤガヤするなか、テストが返却された。

 

わーほんとに良い点とれた!やった!

 

真理ちゃんは、帰ってきた答案用紙を見ながら喜ぶ。

 

これ

早く和馬くんに

見せたーい!

 

というわけで、真理ちゃんは学校が終わると、その足で和馬くんの大学まで来た。

 

大学まで来ちゃった

ここに来るのはじめてだな

 

和馬くん、学校ではどんな感じなんだろ

 

真理ちゃんはワクワクしていた。

 

「真理!」

門の前で、名前を呼ばれて振り返る。

「和馬く…ん」

 

和馬くんは、二人の女の子の学生と一緒にいた。

「こっちに来てるってメッセージ見てびっくりした。どうした?なんかあったのか?」

和馬くんが駆けよってくる。

 

「えっと、テストが良い点だったから早く見せたくて…」

真理ちゃんが説明する。

 

「和馬くーん」

後ろから、女の子の学生が、和馬くんを呼んだ。

「じゃあ来週のゼミ担当よろしくねー」

「おつかれー」

と言って手を振っていく。

 

「ああ、おつかれー」

和馬くんも応える。

 

大人っぽい雰囲気のお姉さんたち…

 

考えてみれば

当たり前だけど…

 

和馬くんの周りには

 

私よりずっと大人で

魅力的な人が

たくさんいるんだ…

 

「和馬くんの生徒さんかな?」

「高校生かー」

「かわいー」

女子大生の二人は、そういいながら歩いて行った。

 

…かわいーって

子どもって

言われてるみたい

 

真理ちゃんはかばんのひもをぎゅっと握りしめた。

 

ToBeContinued

 

 

あらすじの続きはこちら

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学級委員に、なりました。【episode104】の 感想

真理ちゃんに家庭教師の日があるというのは、結構前からチラホラと伏線が張られていましたが、まさか恋の話につながるとは思っていませんでした。

前回の終わりに、家庭教師で帰る真理ちゃんがとても嬉しそうだったので、てっきり家庭教師に恋をしている、しかもつらくない恋をしていると思ったので、片思いだと思っていたのですが、なんと、もう彼氏でした。

真理ちゃんはグルグル考える傾向はあるものの、愛花や永斗に比べて、少し大人っぽいのかと思っていたのですが、年上に恋をしているせいでしょうか。

この物語の主要登場人物の兄弟事情、なかなか興味深いですね。

修也と愛花は一人っ子。永斗は、3人姉弟の末っ子長男でお姉ちゃんが二人。美紅ちゃんは弟がいて、二人姉弟の長女。そして真理ちゃんは、兄がいて、二人兄妹の末っ子。

そして、どの兄弟も結構仲良しです。永斗が一番仲良さそうですが、美紅ちゃんの弟も、年齢が結構離れていますが、美紅ちゃんのこと、大好きそうですし。そういう意味では、真理ちゃんの兄妹は、仲は良さそうですが、一番自然な仲の良さという感じがします。

「お兄ちゃんが先生ってなんかやだ」「俺だってお前が生徒なんてやだ」と、軽い感じで悪口を言い合えてしまう距離感もいいですね。でも、そんな真理ちゃんの彼氏は、お兄ちゃんの幼馴染…お兄ちゃん、知っているのかな。複雑な気持ちになりそうですね。

真理ちゃんの恋愛編、今回からスタートした感じですが、おそらくしばらく続きそうですね。もしかしたら、修也や美紅ちゃんがあまり出てこなくなっちゃうかな。でも、高校生と大学生で、立場も違えば年齢も違いますし、同じ学校に恋人や好きな人がいるのとは、また別の恋愛事情が見られそうです。

 

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。2018年5月から長期休載に入ったが、2019年1月に連載に連載再開。休載前は週間連載だったが、連載再開後は隔週更新に変更。

学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

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