『学級委員に、なりました。』episode102【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第102話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

学級委員に、なりました。【episode102】 を一言で

文化祭のステージ、定番の告白大会

学級委員に、なりました。【episode102】の あらすじ

「さあ!文化祭も残りあとわずかな時間となりました!」

 

屋外ステージでは、加賀くんが司会進行をつとめていた。

「バンド演奏やダンスなど、大いに盛り上がったこの屋外ステージ、最後の締めくくりにこれから行われるのは、生徒会企画、何でも告白大会!

 

ステージの前には人だかりができて、賑わっていた。司会の加賀くんの『何でも告白大会』の説明は続く。

「なんでもいいからステージで叫びたい人大募集、という雑な呼びかけに集まってくれた参加者達、一体どんな告白をしてくれるのでしょうかー!」

 

「1年F組〇〇〇〇です!俺はこの高校に入学して、初めて好きな人が出来ましたー!」

周りにいた人が、オオーとどよめく。ステージは盛り上がっている。

 

***

 

校舎の窓からも、野外ステージの様子が見えた。愛花と永斗が、窓から眺めていた。

「告白かー、いいなー青春してんなー」

永斗が呟く。

 

「生徒会のステージ?」

永斗の呟きに愛花が窓の外を見た。

「美紅ちゃんと修也が手伝いに行ってるんだよねー見えるかな」

 

「あ、ステージの横で誘導係してる」

美紅ちゃんと修也の姿を見つける愛花を、永斗は横目で見た。

 

「なー愛花、この夏は新しい出会いを求めて、俺と一緒に海でも行かない?」

永斗が言う。

「…何で出会い求めてんのに男(あんた)と一緒に行かなきゃいけないのよ、バカなの?」

愛花が言った。

「はは」

正論過ぎて永斗は笑うしかない。

 

「…それにあんたはもう好きな人いるんでしょ?出会い求めなくてもいいじゃん」

愛花の視線は外を見たまま言った。

「え…」

永斗が愛花の方を見る。

 

「ほら!前に言ってたじゃん。好きな人がいるって!自分で言っといて忘れたの?!」

確かに永斗は以前、愛花や美紅ちゃんや真理ちゃんの前で、『俺もいるよー好きな子💛』と言ったことがあった。

 

「いや言ったけどさー…あの場の誰一人、そんなこと気にしてないと思ってたから、まさか覚えてるとは思わなくて」

永斗が言う。

「なんだ、愛花、気にしてたんだ?」

 

「べ…べつに」

そう言いながら、愛花は永斗に背を向けて歩いていく。

「あたしだってあんたのことなんか気にしてないから!」

永斗からは見えないが、愛花の頬は赤くなっていた。

 

愛花の後姿を眺めながら永斗は

「そっかー」

とつぶやいた。

「残念」

 

べつに…気にしてないんだから

 

愛花は永斗のそばを離れた。

 

***

 

野外ステージは盛り上がっていた。愛の告白ラッシュに、観客たちが声援を送る。

「高校生活最後の文化祭なので、俺はずっと好きだった人にこの思いを伝えようと思う!」

 

その様子を、音響機材が置いてあるテントの下で、生徒会長と九条さんが見ていた。

「何でもいいとはいっても、やはり告白と言うとこういう流れになるのだな、ほとんどが愛の告白か」

独り言のように会長が感想を言った。

 

「ところで九条、どうして司会を加賀と交代したんだ?司会はお前がやる予定じゃなかったか?」

会長が九条さんに聞く。

「この企画が提案されたときに、加賀も何か告白したいことがあるとか言っていたはずだが…」

 

九条さんは、少しうつむいて、加賀くんが司会交代を申し出てくれた時の会話を思い出す。

「司会を交代する?それはかまわない…というか私としてはありがたいことだが、私の司会では堅苦しくなるだろうし。しかしお前も参加者として告白するんだろう?」

九条さんが聞くと、加賀くんは

「あーうん、そのつもりだったんだけど…やっぱいいや、伝えたい人が、ここには…いないから」

そう言いながら、寂しそうに笑う加賀くんの顔が印象的だった。

 

***

 

京都駅。ボブカットの女子高生が駅から出てきて立ち止まる。

「下仁田さーん?」

「何してるん?」

「行くでー」

数人の女子高生たちが、彼女を呼んだ。

「…ごめーん!いま行くー!」

 

…行けなくて

ごめんね

 

文化祭

 

***

 

加賀くんの司会進行は続く。

「さて、ここまでカップルが成立したりしなかったり、このステージから甘酸っぱい青春ドラマが生まれてきましたが、いよいよ次でラストです!最後はどんな告白になるのか、それではどうぞー」

 

ステージの上には髪の長い、ピンクのシャツを着た女子が上がり、マイクをすっと構えた。

「うちの学校の生徒会長は、誰にでも壁ドンすることから、壁ドン会長と呼ばれています!」

女子生徒が話し出した。

 

「でも最近なぜか、会長が壁ドンする姿を見なくなってさびしいです!」

女の子は声を張り上げる。

「だから会長―――、どうか壁ドン、復活してくださーーーーーい!」

 

会長は驚いた顔をしていた。

 

ToBeContinued

あらすじの続きはこちら

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学級委員に、なりました。【episode102】の 感想

今回、ステージの近くで誘導係をしているという修也と美紅ちゃん、主役の二人は出てきませんが、二人の周りの人たちの恋模様が盛りだくさんの内容でしたね。愛花のことが前から好きな永斗と、最近永斗のことが気になっている様子の愛花。それから、生徒会で、転校していってしまった下仁田さんが好きな加賀くん。それから、両想いなのにお互いがそのことに気が付いていなかった生徒会長と九条さん。

 

愛花には幸せになってほしいと思っているので、永斗とうまくいってくれたらうれしいですね。でも永斗は、愛花の修也が好きだった気持ちも知っているので、なかなか一筋縄ではいかない部分があるのかなと思います。

 

それか加賀くんですが、最近でてきたキャラクターなので、正直愛花ほど執着はないというか、うまくいくといいなー程度ですが、今回初めて出てきた現在の下仁田さんも、まったくさっぱり忘れているという感じではなく、文化祭に行けなかったことについて思いを馳せているので、もしかして脈ありなんじゃないでしょうか。今後の展開に注目です。

 

そして、九条さんと生徒会長。九条さんは私のお気に入りのキャラクターです。まじめで、仕事一筋で、それでも美紅ちゃんとはまた違った魅力がありますよね。やっぱり、生徒会長とうまくいってイチャイチャするところを見てみたいです。 

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。2018年5月から長期休載に入ったが、2019年1月に連載に連載再開。休載前は週間連載だったが、連載再開後は隔週更新に変更。

学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

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