web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想00話】~残り21%の甘さ~
00:HAPPY VALENTAINE(中3)
注:15話で翼と勇が話していた中3のバレンタインの日の出来事を描いた回。
話数としては、番外編というか特別編ですが、作者からのコメントに、 本編の一つとして読んでほしいとあった。
【あらすじ】
中3のバレンタインの日の朝、勇は翼に両手を差し出して
「HAPPY VALENTAINE」
勇は朝から翼に、チョコくれと駄々をこねている。
毎年翼は、バレンタインチョコは蛍と一緒に手作りしている。昨夜も勇宅で作ったし、勇にもあげた。作っているそばから、開けて口に放り込む勇は、甘すぎる、と文句を言いながら食べている。
その時に蛍から甘くない、ほろ苦いチョコレートもあると聞き、気まぐれで、夜にコンビニで甘くないチョコレートを買ったのだ。それを何故か勇は知っていて、朝からくれくれ騒いでいるのだった。
学校では、勇の机はチョコレートでいっぱいだった。翼の机にまで進出するくらい貰っていた。それだけチョコを貰っていても、勇は翼が買ったチョコをもらうことをあきらめてはいなっかった。
翼はそのチョコは、勇のために買ったのだが、ラッピングは派手だし、渡す前に聞かれたこと、勢いで他のかっこいい人にあげると言ってしまったこと、日中もずっと欲しがる態度を勇がとるので、ますます素直に渡せない。
***
教室移動の際、勇は女の子に告白される。
「ごめん…」
「…他に好きな人がいるんですか?」
「綾野先輩ですよね・・・最後に教えていただけませんか?」
「俺は・・・」
(大事な台詞が見えない)
授業に遅れてしまったので、教室でサボろうと勇が教室に戻ると、翼が一人で教室の中にいた。何してるんだ、と廊下からこっそりのぞく。
翼は手にチョコレートを持っていた。そしてそれを勇の席のもらったチョコレートがいっぱい入った紙袋に入れた。勇は少し嬉しそうに廊下に佇んでいた。
***
放課後、もらったチョコレートを、翼と勇は2人で抱えて帰る。翼は、勇がチョコくれと騒いでいたのに、急におとなしくなった事を不思議に思っている。
チョコレートを持って帰るのを手伝ってるだけなのに、勇のファンの子に、翼が持っているということで泣かれてしまい、翼にもらったチョコもあったというのにいったん全て、勇の家に置いてこざるを得なかった。沢山あったし、勇は甘いものが苦手ということで、全部は食べられないだろうとたかをくくっていた。
一方勇は、家ですべてのチョコレートを食べあさっていた。そして、蛍に助けを求めていた。
「まさか全部食べたの?」
「なんでも一気に食べる必要はないでしょう」
呆れる蛍に、勇が一言。
「だってどれか分かんないし…」
甘いの苦手なのによく食べたね、という光に、死ぬかと思った、と答える勇。
あ、でもちょっとおいしかったやつあったぞ。
そんなに甘くもなくて
ほろ苦いチョコ
あれは好きだな
To Be Contenued
【ネタバレ/伏線回収班】
翼が、中3のバレンタインの日のことを思い返している話→『カカオ79%』15:誤解?【あらすじ&感想】
★ここに注目★
・翼はクラスメイトに去年(中2)のバレンタインの様子を聞かれて、 ちょっと固まってから、まあね、と答えている。
【あらすじの続きはこちら】
『カカオ79%』20:二人の勉強会~ランドセルの色は~【あらすじ&感
【感想】
中学の頃、勇は今より、雰囲気も振る舞いも子供っぽくて新鮮でした。一方翼は、あまり変わらないというか、この頃のまま高校生になった、という感じがします。
15話の誤解のところで、翼と勇の会話の中で、この日の話が出てきますね。お菓子をいっぱい持って歩いたこと、勇ファンに泣かれたこと、翼の分まで勇がすべて食べてしまったこと。
あの時は何気なく描かれていたので、勇の食いしん坊に対する翼の食べ物の恨みエピソードくらいにしか思っていませんでした。まさか、翼の入れたチョコを食べたくて、すべて食べていたとは、思いもよりませんでした。
作品タイトルにもなっているカカオ79%。このチョコレートがモチーフの恋愛マンガ。これからも楽しみです。
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