『カカオ79％』魅力を紹介2

私の大好きなweb漫画、コミコで連載中の『カカオ79%』。1人でもたくさんの人に読んでもらいたくて、共感して欲しくて、今日は『カカオ79%』の魅力を紹介します。

『カカオ79％』の魅力の紹介第２弾です。ちなみに、第1弾である前の記事はこちらからどうぞ。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

『カカオ79％』魅力を紹介

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

『カカオ79%』は、幼馴染同士の恋愛を描いた恋愛漫画なのですが、そのほろ苦さと、会話の面白さ、散りばめられた伏線と変顔に取り憑かれ、気がついたらどハマりしていました。

『カカオ79%』の魅力【他の恋愛漫画とはここが違う】

前回の記事では、『カカオ79％』における恋愛漫画の王道設定の魅力をしましたが、今回は、他の恋愛漫画とは違う魅力を紹介していきます。

『カカオ79％』が、王道設定の恋愛漫画でありながら、WEB漫画サイトのコミコの中でも数ある恋愛漫画に埋没してしまわないのか、それは、王道設定を守った上で、他の作品にはない面白さも併せ持っているからに他なりません。

『カカオ79%』の魅力①恋愛漫画なのに変顔が面白い

『カカオ79％』の中には、ヒロインの翼や、イケメンの勇の変顔がたくさんでてきます。他のキャラクターの変顔もありますが、圧倒的にその二人の変顔が多いです。

この変顔、もしかしたら、受け付けないという人もいるかもしれません。という私も、実ははじめのうちはこの「変顔」に否定的でした。元々、ギャグ漫画は苦手でしたし、変顔にする必要あるの？と思ったこともありました。しかし、読み進めるうちに、その変顔に、プフッと笑ってしまったり、キュンとすらしてしまうことが出てくるようになりました。

というのも、いくらイケメンの勇や翼でも、四六時中きれいな表情をしているわけではありません。まして二人は幼馴染。改めて見てみると、きれいな顔をしている、と感じることもあるでしょうが、普段は気を抜いた顔をし合っていた筈です。特に、勇がアイスやパンのかぶりつくときの顔は、日常の顔と言っていいのです。だからといって変顔にする必要性はやはり疑問ですが、落差を表現しているところが、よりこの漫画を魅力的にしているのです。

そのため、ヒロインの翼が、勇に対する恋心に気がついた時は、恋をする翼の表情も、翼を通して見る勇の顔も、とてもきれいに描かれており、恋をしたときの視界が、世界が変わって見えるさまを読者も感じることができました。

『カカオ79%』の魅力②恋愛漫画なのに会話が面白い

漫画は、絵と文で構成されています。文は、モノローグとふきだしの中に入った会話で構成されています。その中で、『カカオ79％』の会話の面白さは、秀逸です。

翼と勇の二人のシーンが多いため、面白い会話は、やはり二人の会話が多いのですが、そればかりではありません。『カカオ79％』は、脇役のこともしっかり描かれているため、主人公二人以外の人たちの会話も、充分面白いといえるでしょう。少し重たい内容の話でも、会話のテンポの速さや、ピントがずれた会話などで、シーンの雰囲気が明るくなっていることがあります。

また、ヒロインの翼の性格が不器用すぎて、上手に思っていることを伝えられていなかったり、反対に伝えすぎてしまったりしていることがあり、話している内容に突っ込みどころが満載な点も魅力と言えます。そのため、読者は心配したり、応援せざるを得なくなったりするのです。

その点は、勇も、恋愛に関しては、うまく伝わっていなかったり、言葉が足りなかったり、こじらせるような行動を自分で取ってしまったりと、翼に負けず劣らず、恋愛に関しては不器用です。そのくせ、それ以外のことは優秀なことが多いので、周りに悪態をついていることも多々あり、そのギャップが勇のことをより魅力的にしていると言えるでしょう。

最近、特に面白かったと感じた回が、131話ぶり返す(10)でした。全体的に面白かったのですが、特に気に入っている勇と翼の会話を紹介します。おすすめの回ですので、よかったら読み返してみてください。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

着替えた翼はリビングで勇と一緒にソファーに座っていた。

薬を塗ろうとジャージのズボンをまくり上げる。
「…えーっと、かかったところどこだっけ。別に薬は塗らなくても平気みたい」
「赤くなってんだろうが、馬鹿ですか?ゴリラですか?」
そう言いながら勇は腕まくりをした。
「はあ?!馬鹿は関係ねーだろ!」
「ゴリラは関係あるのかよ」

軽口を叩きながら、勇は翼の足に薬を塗る。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●