聲の形 第1話 石田将也 あらすじ 1-2
6年前。
「逃げんなよ!!」
6年生の将也は、同級生の広瀬の首にプロレス技をかける。
広瀬はぽっちゃりとした体型をしている。
「ギブギブ……!」
首からゴリゴリ音がして、広瀬がもがく。
「じゃぁショーヤが先にとべよ」
横で見ていたもう1人の同級生、島田が将也に行った。
「そうだそうだ」
プロレス技をかけられていた広瀬が、ゲゲホゲホと言いながら言った。
「いてーぞ、この高さは」
島田が橋から下を見下ろした。
「痛いかどうかなんて飛び込むまでわかんねーだろ」
勝谷も端から下を見下ろしていた。
「でい!」
そう言うと将也は橋から飛び降りた。
ボシャッと水音を立てて、川の中に入る。
「おー行った」
「いつか死ぬぞあいつ」
同級生の2人は、上からその様子を見ていた。
ザパァ。
ぶは。
音を立てて将也が水面に出てきた。
「いたかった?」
広瀬が聞く。
「全然!来いよ、お前らも」
とぉと言いながら同級生2人は川に飛び込んだ。
「うわっ!!ちょっと痛いじゃないかこのやろう!!」
***
帰り道。
びしょ濡れになった靴からは歩くたびに水が飛び出していた。
「やべ、靴脱ぐの忘れてた」
将也は歩きながら言った。
「いいのそれ?ゆうたろう君に買ってもらった新作のやつだろ?」
「すげー汚れてんじゃん」
同級生2人が、靴の心配をする。
「大丈夫だよ。一晩おいとけば、意外ときれいに乾くから」
3人は理容店を営む将也の家に、びしょ濡れのままきた。
「お邪魔します」
「お邪魔します」
お客さんの髪を切りながら
「おかえり」
と将也のお母さんが迎えてくれる。
「なんか菓子ある?」
「冷蔵庫に…」
と言いながら振り返った将也のお母さんはびっくりした。
3人ともが、あまりにびしょ濡れで、泥だらけだったからだ。
「なにその格好!ちょっと裏から入って!」
お母さんは慌てて外に出るよう促す。
「相変わらず元気だね、あんたんところの将也君は」
お客さんは笑いながらその様子を見ていた。
聲の形 第1話(1-2) 石田将也 感想
硝子の事を追いかけていた高校生の頃から、突如、過去編に入りました。
元気な少年、を通り越して悪ガキですね。
ガキ大将というほどの人望はなさそうですが。。。
友達にぷプロレス技をかけたり、橋から川に飛び込んだり、危険な遊びをすすんでする頭の悪そうなガキ、という印象です。
たった2ページ前の高校生の将也は、硝子のことを追いかけていたのですが、おどおどして、終始どこか困った顔をしていました。
自信もなさそうでした。
でも、6年前の将也は、根拠のない自信にあふれていましたね。
このあとしばらく過去編が続きます。
聲の形 登場人物紹介
石田将也
主人公。
現在は高校生。幼少期のエピソードでは小学校6年生。
当時は悪ガキで、同級生の広瀬や島田らと、度胸試しをして遊んでいた。
また、3人は将也の家で、ゲームをしたりや漫画を読んで過ごすことが多かった。
将也の家は理容店で、理容師の母と、高校生の姉との3人家族。
島田
将也の友達の一人。
広瀬
将也の友達の一人。
聲の形 1巻
「俺は彼女が嫌いだった」
明るく!楽しく!大冒険!
がモットーの少年、石田将也
耳の聞こえない転校生の少女、西宮硝子
2人の出会いが、教室を、学校を、
そして将也の人生を変えていく
聲の形とは
作者:大今良時。
『週刊少年マガジン』に2013年に連載開始、掲載された。
単行本は全7巻。
また、2016年には、京都アニメーション制作で、劇場アニメ映画が公開された。
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