『カカオ79%』【番外編】我らが男子高校生/前半【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想】~残り21%の甘さ~

【番外編】我らが男子高校生/前半

作者からの注釈

このお話は86話以降あたりの話となっております。 (旅行から帰ってきて文化祭準備に突入) が本編とはあまり関係のないお話なので 軽く読んでいただけると幸いです。

【あらすじ】

勇が、友人(男)の家で少女漫画を発見した。

それも全巻。

「カカオ21%」

●出どころ

俺は今、同じクラスで最近仲良くなった 土井春樹とともに渡辺修一の家に 遊びに来ている。

普通、男子高校生の部屋から 少女漫画が出た場合、 この3つの出どころが考えられる。

①妹から借りた
②姉から借りた
③母親から借りた

「男だって少女漫画読むよ?たまに面白いものもあるしよ。 まぁ俺は勧められて借りてきたけどさ」
渡辺が、さらりと答えを教えてくれた。
「委員長に」

委員長かよ。

なぜか納得のいく出どころ。

●感情移入

委員長の許可を取り 渡辺から一巻を借りて読んでみた。

渡辺は言っていた。
「まぁ一ノ瀬に合うかどうかは知らねーけど、 読みながらこんなのありえないとツッコミどころ探すのも 1つの楽しみ方というか、男子主人公は顔がよくて、 運動神経も抜群で、周りの女子にもモテモテなのに、 必ずヒロインだけに好意を持つ!そんな男どこにもいないだろうよ! 感情移入できないんだよなぁ」

勇はお菓子を食べながら 漫画を読み進める。

翌日。

勇は、渡辺に声をかける。
「別に俺はさぁ一途な恋は十分あり得ると思うというか、 あ、でも確かに何もないところで2人で転ぶとかは非現実的だと思うな …続きくれ

気に入ったらしい

●恋愛バイブル

「カカオ21%」

学校で人気者であるつばきくんと、 真面目でクールだけど周りから少し浮いている クラスの委員長ゆう子のまあまあ人気の よくあるドタバタ学園恋物語。

委員長が、男子達の輪の中で少女漫画について力説する。
「俺はですね、少女漫画ほど女性の理想や心理を読み取りやすい本はないと思うのです!  我ら男子にとっては、最高の恋愛バイブル!男子よ、少女漫画を読もう!」

借りている渡辺君こそ うなずいて聞いているが、 しかし輪にいる男子達から、 委員長への賛同は得られない

「そういうお前らの恋愛経験値はゼロ
「何が恋愛バイブルだ」
「現実離れしすぎて」
「うちの姉貴の見たことあるけどどこがいいのか」

そこへ輪の外から勇がやってきた。 手にはカカオ21%の本を持っている。
「委員長これサンキューな、次のも貸してもらえる?」

輪にいた男子達が、こぞって まぁこれは読まないと と言う雰囲気になった。

 

●我らが男子高校生

それから「やっぱカカオ21%」は 男子の中で密かに流行りだしたのであった。

クラスメイトの男子たちが 「カカオ21%」片手に人で話している。

「でもさぁ、これ読んで実際どう生かせばいいんだ? どきっとする場面を真似すればいいのか?」
本の中からどきっとする場面を探す。

「なあ、今日一緒に勉強しない?知らないところ教えて欲しいんだけど…」

「行けよつばき、今日の掃除当番俺が代わってやるから。頑張れよ」

そんなコマを読んで 男子たちはどきっとしている。

橘君がそんな男子達を傍で見ながら、 女子たちに話しかけた。
「みんなが読んでるあれって何?」

女子たちはうれしそうに答える。
「カカオ21%って言う漫画だよ。私持ってるけど橘も読んでみる?」
もちろん女子には元から認知度のある作品だったので それを話題にチャンスを作れることには だれも気づけなかったクラスメイトの男子たち

モテる男に理論は必要ないのだ。

 

後半に続きます。

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