『カカオ79%』91:わくわく【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想91話】~残り21%の甘さ~

91:わくわく

【あらすじ】

ありざわ先輩が廊下を歩いている。そして黒髪の男子生徒を見つけたので、笑顔で近づいていった。黒髪生徒が逃げるので、ありざわ先輩は追う。2人で追いかけっこになってしまった。

***

翼は正直内心ワクワクしてた。だってその響きだけで楽しいじゃん、文化祭って。

教室で、翼が台本の読み合わせをしている。
「お、ココニイタンダ、ジュリエット…ヨカッタラボクトイッキョク、どうかな?」
棒読みで、同じトーンでしかセリフが読めない。翼は精一杯の苦笑いを浮かべている。クラスメートたちは面食らっていた。

だからこれは

楽しみすぎて緊張のあまりうまくできないだけで

本当それだけで…す。

「今のうちに他の人に交代したほうがいいと思う」
勇がクラスのみんなに提案した。
「こいつに演技とか無理だよ。小学生の時には、ニワトリ役すら噛んで舞台台無しにしてたし」
しかし反対する人もいる。
「だめよ。綾野さんじゃないとダメ!他の人ではもうイメージできないよ!綾野さん以外にぴったりの人がいないんだもん!」
そのうちに、教室が勇と翼の破局説とかで変な空気になる。

その空気を察して翼は、
「いや、やります、綾野やります…やりたいです…がんばります」
と、言わざるを得なかった。
翼の教室は、盛り上がり、勇はため息をついた。

***

「綾野翼も門製作係になったよ」
屋上で、ありざわ先輩が黒髪男子生徒に報告している。
「へー名乗った?互いに。お前の名前言った?」
「言えるかよ。ありざわって言っといたから、これから俺はありざわだ。あ・り・ざ・わ」
黒髪男子は吹き出した。
「で、どんな子だった?」
笑いながら翼のことを聞いた。
「大魔王だった」
「大魔王?期待通りだった?」
「期待以上」
ありざわ先輩は答えた。

***

翼は、手には台本、右手の荷物には大道具係のやることをを持って立っていた。

文化祭ってこんなに辛い事だったっけ…

もっと青春の味がするさわやかのものじゃなかったっけ…

1週間で台本全部覚えろとか鬼だろ…

大道具はやることないつったろう、なんだよこの荷物

明日は門製作係の集まりとか連絡きたし

待ってよ、私最高にこの文化祭楽しんでね?

これが青春じゃなくてなんだのさ

翼は、努力の中で生まれゆく友情の妄想を始めた。

友情・努力・恋!

ここまでくると、むしろ青春の3大要素フラグ立ちまくりってことよー

「翼、一緒に回ろう」

爽やかすぎる笑顔で、勇に誘われる妄想をしたところで、翼は、自分の顔を殴った。

いやいやいや、想像画面バグってんだろうよ。なんだよあの優しげなセリフは、誰だよあいつ。と壁にガンガン自分の頭を打ちつけた。

翼は1人で赤面している。中学時代は、勇がずっと生徒会だったので、学校のイベントの時は、回る暇がなかった。そっか、今年は勇のやつ生徒会じゃないんだ

一緒に回れる

翼は内心ワクワクしてたんだ

To Be Continued

【感想】

イベントの時に、好きな人との妄想するなんて、翼はとても恋する乙女ですね。残念ながら、翼のこと乙女っぷりに勇が気がついてないのですね。。。

翼が、勇に文化祭一緒に回ろうと誘われる妄想してるなんて、こっそり勇に教えてあげたいです。

【ネタバレ/伏線回収班】

・翼はありざわ先輩の期待以上
・ありざわ、こんな事になったのは黒髪男子のせい?「誰のせいだと思ってんだよ」

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