『カカオ79%』77:夏の風と音と匂い(12)ー誕生日ー【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想77話】~残り21%の甘さ~

77:夏の風と音と匂い(12)ー誕生日ー

【あらすじ】

勇がかけても電話に出ない翼が、愛ちゃんにはメッセージを送ってきた。
「駅前の店で適当に時間潰してるんで2人きりで見てきて!」
そして、クリームが山盛りのウサギの絵のついたコーヒーカップを持った自撮り写真。

道行く人が、変な人がウロウロしているという話をしながら、勇や愛ちゃんとすれ違って行く。
「悪い、夏目、翼のやつ電話出ないし、どうせ合流しないとだし探しに行かね?」

愛ちゃんは、勇の言葉を聞いて、先日、テニスで勇と翼が勝負した日に蛍から聞いた、勇がもしかしたら告白するつもりかも、と言われたことや、昨日、勇が言いかけた、ずっと前からお前のこと・・・!という言葉が頭をよぎった。
「連絡・・・来てたよ。今気づいたけど、あの・・・ツリーのところで待ってるからそこで合流しようって
「ツリーのところ?」
と勇は聞き返す。

自分に連絡をしなかったことが勇は面白くない。

まあー大丈夫だろうなー。

と、勇と愛ちゃんはツリーへと向かった。

***

きゃあああ!

悲鳴が響いた。

人々が混乱し、視線の先にはフードを被った男が、鉄パイプのような棒を持って立ち尽くしていた。

男の周りにはガラスが散乱しており、店の大きなガラスが割れていた。男が、持っている鉄パイプで叩き割ったのだ。

辺りは怪我をした人と、助ける人などでざわざわと混乱していた。
「だ、大丈夫ですか?」
「誰か・・・!警察を・・・!救急車も!」
その中に翼の姿もあった。

親切な男の人に声をかけられる。
「君、大丈夫か?」
「は、はい、少しかすっただけで・・・」
翼は右目の下の頰から、血を流していた。

喧嘩でも起きたのか?!と聞かれ
「あ、いや。いきなりガラスを・・・割ってきて・・・」
と翼は状況を説明した。

「あれ?!綾野さん?!」
偶然、クラスメートの中島が、彼氏と一緒におり、声をかけてきた。
「綾野さん、あのカフェにいたの?!大丈夫?!」

外ではパトカーや救急車のサイレンの音がしてきた。犯人は、その場に立ちつくしたまま、ぶつぶつと何か言っていた。

***

サイレンの音に、ツリーへと向かう勇と愛ちゃんも気がついた。
「すいません。近くで何かあったんですか?」
近くにいた警察官に勇が尋ねた。
「男1人が店のガラスを割って大暴れしたらしいぞ。」
「どこの店ですか?」
「えーっと、駅前のカフェで確か変なウサギのマークの・・・」

愛ちゃんの心臓がドクンとなった。先ほど翼から送られてきた写真のマグカップに、ウサギのマークが入っていたからだ。

愛ちゃんは慌てて翼に電話をかけた。

「で、ひとりでいたの?一ノ瀬とか夏目さんとか一緒しゃないの?」
中島が翼を心配している。

ここで待ち合わせをしていると言う翼に、中島、一緒に待とうか?と提案する。

翼の頬の傷はすぐに手当てをしてもらっていた。
「いいよ!もうすぐくるし…!」
と言った矢先、ちょうど翼のスマホに連絡が入った。中島に手を振りながら、電話に出た。愛ちゃんからだ。

「綾ちゃん?!今どこ?!大丈夫?!」
「うおっびっくりした。まさかもう話広まってる?大丈夫だよ落ち着いて?怪我もしていないし警察を来てるしもう収まってるから。うん、だから急ぐには何も言わずにツリーの所見に行ってて。私も後で向かうから。頑張ってね」
翼は笑顔で電話を切った。

さっきまでの気持ち悪い寂しさが

2人ともここになくてよかったと思う気持ちで塗り替えられる。

電話を切った後、翼は先ほど開けていた勇のプレゼントを思い出した。

ガラスの破片と一緒に、リストバンドは地面に落ちていた。何とか無事でよかった、と翼がリストバンドを拾い上げた。

その時、空から雪が降ってきた。
「あ、雪」

***

「おい!翼は?!今どこにいるんだ?!」
電話を切った愛ちゃんに勇が聞いた。
「大丈夫、無事だって」
「どこにいるかを聞いてんだ…!こういう時に1人でうろちょろしやがって…!」
ビックっとする愛ちゃんに、勇は言った。
「あ…悪い。大声出して…」
「…夏目、俺は今日、翼に伝えないといけないことがあるんだ」
「正直今、あいつのことが心配で心配で……だから教えてくんない?翼のやつ今どこにいるんだ?」

愛ちゃんは、まっすぐに勇を見ながら言う。
「ツリーへ向かってるって言ってたの」

警官に前後を挟まれて歩く犯人が、パトカーの横へきたところで、雪が舞ってきた。

2人の警官が雪に気を取られた瞬間に、犯人の男は、かがんで、

手錠はめられたまま、足元の大きなガラスの破片を拾い上げた。

そして、リストバンドを持って空を見上げている翼めがけて、

ガラスの破片を向けながら、ダイブしてくる。

警官は慌てて止めようとはしていた。

おとなしく家で待ってればよかった。私も一緒に混ざりたいと空気読まないでのこのこついてきたから

だってクリスマスだし

誕生日…だし

左腕にガラスが突き刺さり、

血だらけの翼は目を見開いたまま倒れていた。

***

電話に出る愛ちゃん。その様子を見ていた勇が、愛ちゃんを残しで走り出す。

少し離れたところから、その様子を中島が見ていた。

全速力で走る勇。巻いていたマフラーを落としていた。

「翼…!」

To Be Continued

【感想】

衝撃!!でした。

恋愛とギャグと変顔で構成されていたカカオにおいて、こんなに痛々しいシーンが、描かれるとは思ってもいませんでした。

悪いのは、犯人ですが、そして、警察官(何してるのよっていうか何もしてない)と言う気持ちにはなりますが、非常時でも勇と2人きりでいることにこだわってしまった愛ちゃん。まさか、無事の連絡の後に腕を捧げるなんて思いもしなかったかもですが、それでも、その行動はとっても悔やまれます。

勇が肝試しの時に、探しに行こうとしたときの周りの見えていない感じや、縁だとわかった時の対応などが、
ちょっと大げさ?と思ってしまっていましたが、過去にそんなことがあったからなのだと納得しました。

本当は寂しかったし、心細くても強がってしまう翼が、読んでいて苦しくなります。それでもなお、2人が事件現場にいなくてよかったと思えるだって、なんで刺されたのが翼だったのだろうと思えてなりません。

 

【ネタバレ/伏線回収班】

●事件現場で翼は中島と遭遇
●そのあと、中島は愛ちゃん置いて去っていく勇も目撃

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