『カカオ79%』43:誰にも言えない話(1)【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想43話】~残り21%の甘さ~

43:誰にも言えない話(1)

【あらすじ】

中学の頃、二人きりの教室で翼が勇に、自分がつけている日記の話をしている。

翼は、勇にエビフライをとられた悲しさや、ポテチを食べつくされてしまったこと、ノートに落書きをされ、先生に怒られたことなど、勇のことをいっぱい書いているという。それから、いろんなネガティブな内容も。
「・・・うむ。日記って他人には見せられないもんだな」
「それをお前は今、俺に全部喋ったけどな」
日記は誰にも見つからない場所に隠してあるらしい。

一番気楽な存在だった奴に
言えない言葉が増えていく

勇がリビングに入ってきた瞬間、この時、マスクをしていて良かったと思ったことも一生内緒だそうだ。

翼は勇と対面して、心の中は相当パニクっていた。が、勇は何事もなかったかのように翼の横をスーっと通り過ぎた。

そして空や橘君と話をしている。空が、蛍や光に、何か飲むか?と聞く。
「俺が持ってくるよ、ロリコン。あんたよりこの家のこと詳しいし」
勇は空に悪態をつきながらも、
「おかえり、空にぃ」
と笑顔でグータッチしている。後ろで翼が、自分のことをスルーしたことに対して複雑な気持ちになっていた。

***

キッチンでジュースをつぐ勇に、翼が後ろから声をかける。
「風邪もう治ったみたいだね」
「そんなお前はひいたみたいだな」
「おかげさまで」
翼が勇をにらみつける。勇が
「お前な」
と続けるから、翼は少し身構えた。しかし勇は予想外の話をした。
橘君に言った?テニスやめたってこと
翼は少し戸惑う。勇は、橘君が今もテニス仲間だと思っているのに、このまま黙っているのは失礼じゃないかと諭す。

翼は、話すタイミングを逃しただけだと、今日もテニス仲間としてではなくて、兄のファンだと言うから、肝試しの時のお礼もかねて呼んだ、と言い訳をする。

言いながら、心の中でうそ、と。話すタイミングは何回もあったと自分を否定する。

勇は責めているわけじゃない、と。
「全てを話せる友達、増やしていけよ」
そう言って、コップののったお盆を持ってリビングに行こうとする。

翼は勇の言葉と振る舞いに違和感を感じる。横を通り過ぎようとする勇の襟首をひっぱり引き止めた。ジュースがこぼれそうになり、怒る勇に翼は言った。
「あんた!!他に私に言うことないの?」
聞き返す勇に翼は
「だからぁ!!この前のキ・・・」
と言いかけてやめる。き・・・?ときき返す勇が何の反応も示さないので翼は勇が何も覚えていないのではと思い、愕然とする。

「おい翼、話があんならはっきり言え・・・」
勇が翼の腕を引っ張る。振り向いた翼は赤面していた。

しばらく二人は見つめ合い、翼の体温が高いことを勇が言おうとした瞬間、翼は勇の顔面を殴り、勇が持っていたお盆を、私が持っていくと奪い取りキッチンを出て行った。
「お前絶対許さないからな!!」
という捨て台詞の翼。
キッチンに残された勇は一人つぶやく。
「翼・・・?」

 

【感想】

勇が空に対してあんな笑顔を向けるんだ、とほっとした気持ちになりました。他人に対してクールでポーカーフェイスなので、本当に心を許している感じがして良かったです。

動揺する翼の空回りっぷりも可愛かったです。きっと翼は、キスしたことを覚えているはずなのにここではしれっとポーカーフェイスしちゃうんですね。でも翼の反応がきっと思った以上に予想外だったようです。最後の勇の表情が、喜んでいるのと驚いているのと、疑問と、いろいろ混じっているようですが、可愛いと思ってしまいました。

 

【ネタバレ/伏線回収班】

★ここに注目★
・翼は日記をつけている
・日記は誰にもみつからない場所に隠している

 

 

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