『カカオ79%』44:風邪(1)【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想44話】~残り21%の甘さ~

 

 

44:風邪(1)

 

【あらすじ】

翼は持っていたお盆をすごい形相でテーブルにたたきつける。コップの中身はほとんどない。
「熱上がってるだけだから大丈夫」
翼はそう言いながら、心の中では別のことを自分に言い聞かせていた。

顔面ぶっとばしてやったし、覚えてねぇならこれでいい!!自分だけ覚えててギクシャクしてたのは恥ずか死にたいけどこれでなかったことにできる。

空が心配して様子を伺うが、熱は本当に上がっているようだ。

翼は自問自答していた。自分は勇に何を求めて問い詰めに言ったのか、と。

謝罪?確認?

きっとどんな答えを聞いても納得できなかったんだろう。キスをされた時点で私は勇に失望してしまったんだ。自分は今まで勇の周りにいた女の子達とは違うから、いつまでも心地よく一緒にいられる、友達。

勇が熱の具合を見ようと翼のおでこに手を伸ばす。その手を翼は払いのけた。

その様子を少し離れた所から、蛍と、天童さんが見ていた。

***

翼は自分の部屋のベッドで横になり、熱をはかる。蛍と橘君がベッド脇で心配そうに様子を伺っている。熱は38.2℃まで上がっていた。

空が、外食にしようかと思っていたが出前でもとるかと言い出すが、蛍が作るよ、と提案する。橘君も手伝いを申し出た。

その横で勇と天童さんが話をしている。
「・・・お前やっぱ振られたな。あんな笑えるお願いしてくる前に素直に謝れば?」

「お前には関係ねぇよ、それより俺の言ったこと忘れるなよ」
「忘れてはいないけどその通りにやるって言った覚えはないね」
二人が話す様子を、蛍は傍で聞いていた。

蛍の提案で食材の買出しに行くことになる。荷物持ちや財布の役割、お菓子を買ってもらおう、などなんだかんだで理由をつけて、蛍と天童さんは無言で協力しあい、買出しのメンバーを強引に連れ出す。

蛍と空、天童さんと橘君、そして光。俺も一緒に行くよと言い出しそうな勇に、蛍と天童さんは声をそろえて、留守番、と言った。翼は何故か寝たふりをしながら、その様子を聞いていた。

それなら、と留守番を申し出る空を蛍と天童さんは
「何言ってんの空ちゃん早く支度して?」
「財布はちゃんとついて来て下さい。」
二人とも目が座っていた。怖い。そんな息の合ったプレーもあり、5人は出掛け、家には勇と翼が残された。

To Be Continued

 

【感想】

翼は、勇とずっと一緒にいたいから、友達という関係を崩したくないのですね。それはなんとなくわかるのですが、むしろ「恋」が入り込むと、長く一緒にいられない、心地よくはいられないと思い込んでいる所が、勇と大きくすれ違っている原因のように思います。

蛍と天童さんのコンビは、きっと誰もかなわないですね。勇と翼の様子を見ただけで察しているし、周りに有無を言わせず、外野は買出しへ、2人きりで留守番させることに成功しています。きっとカカオ内の最強ペアです。

残された2人が楽しみです。

 

【ネタバレ/伏線回収班】

★ここに注目★
・翼は友達だったら、いつまでも心地よくいられる仲だと思っている。
・勇は天童さんに何かお願いをした
・天童さんはその通りにやるとは言っていない

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