web漫画/カカオ79％【あらすじ＆感想39話】～残り21％の甘さ～
39:花咲く
【あらすじ】
勇にキスされた翼は焦り取り乱していた。言葉もおぼつかない。
「･･･ゆ、勇？あんた･･･今･･･な何して･･･くれたん･･･」
勇はそのまま翼の体をつたって、ズルーっと、そしてバタンと床に倒れてしまった。
＊＊＊
勇をベッドに寝かせて、翼は水枕を作りにキッチンへ。水枕を探しながら、翼は先ほどのキスを思い出す。
･･･どうしてあんなことした？
色んな疑問だらけになっていく。寝ぼけて？愛ちゃんと勘違い･･･したとか？思いを巡らせていると、後ろから、勇の弟の光が翼に声をかけた。手に持っていた水枕を差し出す。
水枕を準備して、勇の部屋の持っていこうとすると、玄関で、帰ってきた勇ママに会う。
勇ママは、翼にお礼を言うと、小５の頃にも勇だけ風邪を引いたことがあったと、話し出す。その時は、真冬で前日に２人で半袖の体操着で帰ってきて、そして翼は風邪を引かず、勇だけ引いた。
「本当何か 身体的接触とかしない限りはうつせないよね 翼ちゃんには」
と勇ママが言う。
その言葉に、翼は慌てて帰る。その慌てように、勇ママは微笑む。
＊＊＊
翼は自宅に戻ると、一人で叫びだす。今更ながら、ファーストキスだったことに気がついた。
壁をたたく。ひととおり暴れた後に、ふと立ち止まる。
何で･･･その相手がよりによって勇の奴･･･なのよ･･･
嫌だよぉ･･･
約束したじゃん。
＊＊＊
翌朝、翼ママが起きると、翼がジョギングに出かけるところだった。足は、もう軽く走るだけなら大丈夫なようだ。走りながら翼は考え事をしていた。
翼はもともと、女子トークと呼ばれる会話は苦手だった。恋愛に興味もなかった。そもそも、昨日の事故のようなキスが、恋愛の悩みなのかどうかもわからなかった。誰に相談したらいいのかも分からなかった。相談できそうな人を一人ずつ思い起こしていく。
が、適任者はいなさそうだ。
いつも、悩み事があったらその相談相手は勇だった。今回はもちろん相談出来ない。
愛ちゃんなら答えをくれたかもしれないと、一瞬そう思った自分が許せなくて、ただ走る。
翼はふと思い出して、スマホの電話帳を見る。
上から、有栖川、雨宮、一ノ瀬蛍、一ノ瀬勇と名前が並んでいる。
＊＊＊
その後、（着替えているのでランニングから数時間後くらいか）、翼は勇宅を訪れた。昨日忘れ物しちゃって、と蛍に断って、勇の部屋に上がる。勇は熱は少し下がったが、まだ寝ているそうだ。
ブレスレットの箱は、勇の机の上に置いてあった。以前、馴染めなかったガールズトークで、相手のことを異性として受け入れられるかどうかは、その人とキスするのを想像出来るかどうかで判断出来るそうだ。
翼は眠る勇の顔をじっと見つめる。
私にはできるか？
私達はお互いのこと同じ目線で見ているのか･･･？
勇の唇に、翼は少しずつ自分の唇を近づけていく。
ドクン、ドクン。
もうすぐ唇が重なるその時、蛍が急に来て、翼に声をかける。
「翼ちゃん、昼ごはん食べて帰る？」
翼は大慌てで、勇からバタバタ離れて、デスクの椅子に座り、ごまかしきれていない感じでごまかす。蛍からは、不審なまなざしを向けられながらも、追求はされなかった。
翼は、今自分がしようとした事に、激しく後悔をする。
ななななななな何しようとしてんだよ私は！！病気で寝てる人に･･･
翼は顔を真っ赤にしながら、眠る勇を眺める。そして、一言、呟いた。
「･･････無理だよ」
To Be Continued
【感想】
ストーリーとはあまり関係ないですが、光、お母さん似ですね。勇と蛍は顔はそっくりです。おとうさん似なのかなあと思って、以前の人物紹介を見てみたところ、勇パパは何故か後ろを向いていました。ヤキモキさせられています笑
翼の動揺っぷり、激しいです。ファーストキスをしたことに対しての動揺と勇とキスしたことに対しての動揺と、
後者のほうが大きいように思います。
考え事をジョギングしながらするあたりは、翼らしいですね。前向きになれそうでいい方法だと思いました。そして、眠っている勇の部屋で一人、何をしているのでしょう（笑）
咄嗟の言い訳も苦しすぎます。勘のいい蛍は、きっと気がついているのではにでしょうか？
我に返って色々考えて「無理だよ」と呟いていますが、あのまま蛍に声をかけられなかったら違う結果（結論）に至っていたのでしょうか。
翼の想像では、キスって何？おいしいの？って言ってりるイメージのようですが、完全に間違っています。むしろ彼女は、ガチで恋する乙女です。
【ネタバレ/伏線回収班】
★ここに注目★
・翼には身体的接触とかをしない限りは風邪はうつせない
・ケータイの電話帳「有栖川」
・翼→勇 キスしようとして「無理だよ」と呟く
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