『カカオ79%』33:利害関係【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想33話】~残り21%の甘さ~

 

33:利害関係

【あらすじ】

おいちょっと待って それって・・・告白じゃねぇかよ!? 盗み聞きしていたことも忘れて、うっかり立ち上がって 振り返る勇を、天童さんは制止した。

初恋という言葉の衝撃に固まる翼と、優しく見守る橘君

ゆっくりとした空気が流れる中、翼のケータイが鳴る。 天童さんからで、迷子になっていて音楽室まで来てほしいとのこと。 用事があって行かなければならないと橘君に言うと、 笑顔で送り出してくれた。
「翼・・・!また一緒にテニスしようよ」

勇は、天童さんに制止されたことをつっかかる。 会話を終わらせるだけならこっちの方が早い、と 天童さんはしれっとしている。

天童さんに、勇は、翼と待ち合わせをした真意を問う。
「じゃあ、翼に会う気は端からなかったんだな」
昨日翼が、天童さんからのメールが来たことをとても喜んでいたことを思い出す。
「気持ちは分からなくもねぇが、たかがそんな理由で翼を振り回すのはやめろよ」
天童さんはたかがという言葉に反応する。
「私がどんな気持ちで綾野さんの話を聞いてきたかお前にわかるか?」

写真を見せながら、天童さんに翼の話をする橘君。 保健室の前で初めて翼と遭遇したこと。 そのあと、木の上と下で再度遭遇。 その後、保健室へ翼に会いに行こうとする橘君を阻止。

とにかく、とにかく天童さんは二人を会わせないように努力してきた。 勇は、それでも天童さんに、お前は翼の好意を利用した最低なやつ、と一蹴する。

***

音楽室で一人待つ翼。天童さんはいなかった。 翼は先ほどの橘君との会話を思い出す。
にやにやしながらも、我に返り、天童さんのことはあきらめて教室に戻ろうとする。

音楽室の扉を出たところで、勇が何も言わずに入ってきて、 翼はまた音楽室に連れ戻される。 引きずられ、机の上に乱暴に座らされる。

そして勇は、座った翼の上から机に両腕をついた。

うつむく勇。

翼もはじめこそ、いきなり何すんだよ!!と声を出すが、勇の様子に気がつき、 どうした?と声をかける。

***

盗み聞きの後、勇と天童さんは意見がたがう。
「そうやって余裕ぶってる場合でもないと思うんだけど
実際焦ったんだろう?自分の知らない綾野さんの時間を聞いて
 悔しかったくせに

***

思い出す勇の手には力が入る。 目の下は少し赤い。 翼は勇の首に左手を置き、何そんなに怒ってんの?と 軽く聞きながら勇を落ち着かせる。

***

「・・・ここまでは勝手にお前が綾野さんのこと好きって言う前提で 話したんだけど・・・本当のところどうなの?」
「お前のことは気に食わないけど、私達の利害関係は一致してると思うんだ。 だからこれから仲良くしよ?」
そういって天童さんは、勇に、翼を音楽室へ迎えにいくように言った。

一人残された委員長。この状況を理解したのかしていないのか、 肝試し大会の出欠名簿に、勇と天童さんの名前を出席で書き足した。

 

To Be Continued

 

【感想】

勇が橘君の告白を聞いて、スクランブル発進しようとしていたけど 行ってどうしようとしたのでしょうか?何が出来たのかな、と疑問になりました。 どこまでも爽やかな橘君には、(恋愛という意味ではなくて)太刀打ちできない気がします。

好きな人の「好きな人」の話をずっと隣で聞いていた天童さん。 好きな人が、初恋の人に告白するところを無表情で聞く天童さん。 勇よりも、置かれている状況的にはショッキングなはずなのに あくまで冷静で、勇をたきつける計算高さまで備えてて、 見た目は分からないけど、本当はものすごく健気です。

幼馴染みに恋をしているという立場は同じでも 取っているスタンスや振る舞いが180度違う勇には 理解出来ないかもしれないですね。

とは言いつつ、傷ついた勇は、結局のところ、翼に慰めてもらってるわけで、 幼馴染だからこその特権を最大限享受しているようにも思います。 それにしても、やっぱり勇の扱い方を見ていても、 勇の一番の理解者は翼なんですね。

【ネタバレ/伏線回収班】

★ここに注目★
・天童さん→勇、利害関係が一致、仲良くしよ?
・橘君→翼「また一緒にテニスしようよ」

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