web漫画/カカオ79%【あらすじ(ネタバレ)&感想217話】~残り21%の甘さ~
217:ゾッと(2)
「じゃ、また明日な」
翼と勇と天童さんが家の前まで帰ってくると、勇が先に挨拶をする。
「あ、うん、お休み」
翼も普通に応えた。
翼と勇と天童さんが家の前まで帰ってくると、勇が先に挨拶をする。
「あ、うん、お休み」
翼も普通に応えた。
翼と天童さんは翼の家の玄関に入る。
「首突っ込まないつもりだったけど、あんた達さ、ちょっと空気重すぎ…」
と天童さんが言いかけて翼の方を見ると、玄関に入るなり、ガガガと膝をついた翼に驚かされる。
「首突っ込まないつもりだったけど、あんた達さ、ちょっと空気重すぎ…」
と天童さんが言いかけて翼の方を見ると、玄関に入るなり、ガガガと膝をついた翼に驚かされる。
「え、何?」
お、重い…
やつの想いが…
想い溢れて
想い溢れて
重すぎて
どう反応すれば…
喜ぶべき?
翼は四つん這いになって考え込みだしたので、その姿に天童さんは引いていた。翼は、天童さんのことは気にせずに、勇のことを考えていた。
嬉しくて可愛いと思う気持ちが
全くないという訳ではない
全くないという訳ではない
勇の言った通り
私だって嫉妬するし
私だって嫉妬するし
てか
好きなら
当たり前の気持ちだから…
好きなら
当たり前の気持ちだから…
でも何だろ
言葉の重みが違う…!
気持ちの重みが違う!
言葉の重みが違う…!
気持ちの重みが違う!
やつなら本気で一生
私以外の女子とは
会話もしないで生きていく気がして怖い…!!
私以外の女子とは
会話もしないで生きていく気がして怖い…!!
翼は、膝をついたまま、両手で頭を抱えた。その様子を見ていた天童さんは、冷めた目で、もうどうでもうよい、と
「先に上がる」
と言って歩き出す。
「先に上がる」
と言って歩き出す。
翼の思考は止まらない。
昔は何故そこまで?と思った気持ちが
やっと理解出来たと思えば
やっと理解出来たと思えば
さらなるディープな世界が……!!
翼は、今日の喫茶店での勇の表情を思いだす。
私が天童さんのことで妬いてた時…
勇もこんな感じだったかな
勇もこんな感じだったかな
………多分違うな
こういう時に
『気持ちの差』のようなものを感じてしまって
なんだか悪いと思ってしまう
『気持ちの差』のようなものを感じてしまって
なんだか悪いと思ってしまう
勇の気持ちについていけてない私は
勇を傷つけているだけなのでは?
勇を傷つけているだけなのでは?
『…俺は付き合ってもらうだけで十分だからな』
翼は以前勇が言った言葉を思い出す。
でもだからと言ってアリザワ先輩と縁を切るのは…
うああああ、と翼が髪の毛をかきむしる。
「何か悩んでるの?」
天童さんが声をかける。
「話、聞いてやってもいいけど」
「何か悩んでるの?」
天童さんが声をかける。
「話、聞いてやってもいいけど」
翼は、震えながら涙目で天童さんに近づいていく。
「何よ、何か言えば」
と言った天童さんに翼はスマホをかざした。
「何よ、何か言えば」
と言った天童さんに翼はスマホをかざした。
「天童さん…もっかい言って?」
録音中のスマホを見て
「頭と一緒にその携帯ぶち壊してやろうか」
と、天童さんは言った。
「頭と一緒にその携帯ぶち壊してやろうか」
と、天童さんは言った。
「おいテメェ!何だ今、ちらっと見えた携帯のメモは!『天童さんの優しい言葉』記録?!」
「これは忘れないうちに記録しといた天童さんと私の愛の証…」
翼の説明に天童さんが怒る。
「ふざけんな、消せ!!」
「これは忘れないうちに記録しといた天童さんと私の愛の証…」
翼の説明に天童さんが怒る。
「ふざけんな、消せ!!」
***
その時
ここにもう一人の男が
ゾッとする経験をしていたのであった
ゾッとする経験をしていたのであった
委員長は、塾が終わると、階段を降りて表に出てきた。
うう、もう寒くなってきたな
そう思いながら歩く委員長の目に入ってきたのは、リナ先輩の姿だった。えーえー、と驚きおののく委員長に、リナ先輩は満面の笑みで手を振った。
「か・お・る・く・ん~💛」
そう言って立ち上がったリナ先輩は、両手で自分の頬を包み込む。
「待っていたよ~一緒に帰ろう~?」
「待っていたよ~一緒に帰ろう~?」
委員長は血の気が引いた。
えーーーーー?!
何故、わた…俺の通ってる塾が判ったんだ?
それよりいつからそこで待ってたんだ?
それよりいつからそこで待ってたんだ?
委員長はぞーっとした。
***
翌朝、学校で委員長は翼に助けを求めた。
「た、助けてください」
そう言って、勇と並んで歩く翼のカバンを引っ張った。
「た、助けてください」
そう言って、勇と並んで歩く翼のカバンを引っ張った。
「あ?」
翼が振り返る。
翼が振り返る。
委員長が涙を流しながら震えていた。
「い、委員長?どうしたの?」
驚きながら翼が言う。勇も冷ややかな目で委員長のことを見ていた。
「い、委員長?どうしたの?」
驚きながら翼が言う。勇も冷ややかな目で委員長のことを見ていた。
翼と勇は、教室で委員長の話を聞く。
「つまりリナ先輩が塾のところまで追いかけてきて…どうすればいいかと」
委員長は大きくうなづいた。
「つまりリナ先輩が塾のところまで追いかけてきて…どうすればいいかと」
委員長は大きくうなづいた。
「追いかけてきたってまさか~偶然出会っただけなんじゃない?いくらリナ先輩でも…」
翼は笑顔で言ってみるが、ここ数日のリナ先輩の委員長に対する執着を思い出し、フリーズした。フォローできない。
翼は笑顔で言ってみるが、ここ数日のリナ先輩の委員長に対する執着を思い出し、フリーズした。フォローできない。
「とにかく…!そこまでして私をいじめている理由が何なのかさっぱりで!」
委員長が言う。
「一体何をそんなに怒っているのか…文化祭が終わってからずっとです。理由だけでもわかればちゃんと謝罪するのに…」
委員長が言う。
「一体何をそんなに怒っているのか…文化祭が終わってからずっとです。理由だけでもわかればちゃんと謝罪するのに…」
委員長の話を聞いて、勇も翼も動きが止まる。
「あの…委員長、リナ先輩はさ、怒ってるんじゃ…ないと思うんだ」
翼が切り出す。
翼が切り出す。
「えっ?!じゃあここまで人を苦しませている理由は何ですか?!」
委員長は心底驚いた声を出した。
委員長は心底驚いた声を出した。
「追いかけるってさ、その人に興味がないとまずやらないものだと思うんだよね」
委員長は苦しいのか、と思いながら翼が言った。
委員長は苦しいのか、と思いながら翼が言った。
「リナ先輩は委員長のことが好きなんじゃないかな」
翼は単刀直入に言った。こうもいってやらないと永遠に気づきそうにない。
委員長は無表情になる。
「…はい?」
「…はい?」
「よし、元カレにアドバイスを受けよう、今週末空いてる?」
これで偶数だ、と思いながら翼が言った。
これで偶数だ、と思いながら翼が言った。
遊園地まであと4日
ToBeContinued
カカオ79%【感想(ネタバレ有)】
複数話に渡って、遊園地メンバーが増えていっているので、置いて行かれないようにしなければなりませんね。今のところ、メンバーは6人です。
翼、勇、天童さん、アリザワ先輩、橘君、委員長。ところで、勇ははじめ、ダブルデート的なのをご所望で、偶数であれば男女比は気にしなくてよいのでしょうか?っとちょっとプチ疑問でした。
確かに遊園地に行くときには、奇数よりも偶数の方が、乗り物に乗るときに、二人が横並びでのるコースターとかは、一人で乗らないといけない人がでないのでいいというメリットもありますので、翼はそれで人数さえそろえればと思っているのか、そもそも偶数にしようとした趣旨をすでに忘れているのか…
橘君を誘った報告をしたときに、勇がまた奇数に…って言ったあたりから、偶数にする目的が脳内ですり替わった可能性はありますね。
さて、委員長とリナ先輩。委員長は自分のこととなると大変鈍いようですね。翼のコイバナをしていた時のテンションと全然違いますね。個人的には、もっと可愛い委員長が見たいです。
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218:ゾッと(3)
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216:ゾッと(1)
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