『カカオ79%』122:ぶり返す(1)【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想122話】~残り21%の甘さ~

122:ぶり返す(1)

【あらすじ】

文化祭実行委員として特別許可残留を命じられた! 天童さんが、書類を突き返しながら言う。
「無理、夕方バイトがある」
アリザワ先輩が笑顔で言う。
「許す!いってこい!バーガーのところでしょ?ちょうどいい、差し入れ持って来いなぁ」

それを聞いた天童さんが、 アリザワ先輩の首をしめている横で、 翼は、しょうがないか、と 頭をかきながらスマホを取り出した。

***

勇は、家で寝ていたが、 起き上がって熱を測り出した。 蛍が用意してくれていた土鍋には、 付箋が数枚、貼ってあった。
「起きたら食べて、熱計って!薬のむ!-蛍-」

体温を測っている間に、 二枚目の付箋も読んだ。
「自業自得。熱あるくせに出かけたりするから」
熱が下がっている感じはしなかった。

3枚目もあった。
「翼ちゃんと何かの進展あり?」
そして、羽のマークと、 お粥を持って慌てて出て行く 勇の絵が書いてあった。

それを読んだ勇はクシャッと付箋を丸める。
「あんの野郎…」
と咳をしつつ、呟きながら、 脇から体温計を取り出した。 38度9分だった。

「今のはやりたくてやった」
勇は、朝、自分の頰にチュウをした翼のこと思い出す。

…進展

本当に夢じゃねぇだろな と思いながらも、 勇は愛ちゃんのことが頭をよぎる。

さてと…どう話せばいいものか

***

勇がベットにもたれていると、勇のスマホが鳴った。 翼からだ。
「も、もしもし」
勇は体を起こして電話に出る。
「…もしもし…勇?寝てた?」
「う、うん、ちょうど今起きたところ。どうしたの?今学校じゃねーの?」

翼は柱の影であたりを見回しながら電話をしている。
「えーと具合はどう?熱は下がった?」
「下がってる下がってる、めっちゃ下がった」
勇は咳をしながら、さらりと嘘をつく。
「…何その言い方、本当に下がってんの?」
「下がってるって、つか何?早速もあいたくて電話したとか」
トゥートゥートゥートゥー。

勇が言った瞬間に電話が切れた。

切れた電話は、勇の方からすぐにかけ直してきた。
「ぶっ飛ばす」
翼が出た瞬間に言う。
「ごめん」
「調子にのんなてめえ」
「…ごめん」

本題に入る。
「今日からさ、特別残留許可期間でね、 やることがあり溢れてる者達は 誰も彼も居残りの予定のようで。 そこでやることが1番あり溢れているところが どこかって言うと、 それはわが文化祭実行委員会と自信持って言えるというか… …つまりごめん今日帰りすごく遅くなるので 話すのはまた今度にしてもらっていい…?」

勇は、電話をしながら、 立ち上がって上着を着る。
「何時くらいになりそう?帰り」
「それがやってみないとわからなくて… 徹夜の覚悟しとけとか言われたからずいぶん遅くなると思う。 だからまたないで先に寝て…」

「翼、俺に会いたい?」

勇の言葉に翼は一瞬固まり、そして一気に赤面する。
「は?!」
「今すぐ会いたい?何とかしてでも今日中にあいたかったりする?」
勇は続ける。
「テメェそういうのやめろってさっき言ったそばから」

「いいから、ゴリラやめてちょっと言ってみろって。どうなの?」

翼は考える。

この野郎、 風邪で調子が風に乗ってこのやろう

どうなのってそりゃ

今日1日勇の名前ばかり呼ばれて… (ファンたちに)

そりゃ…

そりゃ…

「長くね?考えんの。傷つきそうだけど」
勇に言われて翼我に返る。

そこに隠れて電話をしていた 翼の背後に人が通った。
「アザザザザザザ!朝顔見たばかりだし、また今度会いましょう!!ハハハハハハ!」
勇は、ゴリラ女とぼそっとつぶやくと
「なら仕方ねー、じゃな」
と言ってブツっと電話を切ってしまった。

翼は、スマホを握り締めて、 涙目になる。
「ウ、ウホ…」

To Be Continued

【感想】

蛍、相変わらず兄よりも1枚上手ですね。 付箋のメモで、時間差で からかってくるなんて。 照れる勇を見て ニヤニヤして見てしまいました。

2人が電話をしているところは、 まさに恋人同士の会話って感じでした。 早く会いたいって 翼は空を見ながら思ってたのに 素直に言えないのは照れるのせい?

勇の、いいからゴリラやめてちょっと言ってみろって 完全に調子に乗ってます笑 翼もウホって言っているし。 こじれないといいですね。

それにしても、勇も愛ちゃんが ネックになっていますね。 翼は、勇を好きな気持ちや、 勇から気持ちを受け取るときに、 愛ちゃんがトラウマに なっていたようですが、勇は、愛ちゃんのことを 翼にどう伝えるか、というところで 愛ちゃんのことがネックに なっているように見受けられます。

2人とも愛ちゃんという壁を 乗り越えないといけないのですが、 問題の質は、実はそれぞれ 違う形なのだと思います。

【ネタバレ/伏線回収班】

勇、愛ちゃんの事
「さてと…どう話せばいいものか」

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