web漫画/カカオ79％【あらすじ＆感想113話】～残り21％の甘さ～
113:恋する乙女が集まると
【あらすじ】
村上さんは、誰かにメッセージを送った。
「写真ありがとう、まあまあ成功」
と送りながらも、舌打ちをした。
あのヤンキー女が来なければもう少し私の方へ注目を集められたのに、なんなのよ、急に現れて…
まぁでもこれで周りの人たちも気にせずアタックできるわけだし、何より…
勇は、村上さんと2人で話したときに言った。
「あいつは…俺のことを異性として見れてないんだ。だから断っただけで…いや全部忘れてくれ、これ以上変な噂であいつを混乱させたくない」
村上さんは笑顔でうなずく。
勇は、口には出さなかったが、自分もまだ愛ちゃんのことでけじめをつけないといけないことがあるし、と気にしていた。
「わかった。誰にも言わないでおくよ。でも実はしっちゃったわけだし、辛い時にお話し相手位にはなるよ、失恋経験を持つ仲間として…」
･･･何より結構いいポジションいられたからいいとするか、
と村上さんは思う。
スマホ片手に廊下を歩くと、角のところで、ドンと誰かぶつかった。村上さんは転びそうになり、そしてスマホも放り投げてしまう。が、その時、ぶつかった相手が村上さんの手をぐいっと支え、スマホキャッチしてくれた。
ボブカットの女子生徒だった。彼女は村上さんのスマホ画面を見ていた。
「あ、あのすみません、大丈夫です…」
と村上さんが言うと、
「もしかして写真の子？」
とその女子生徒が話しかけてきた。
「写真?あー一ノ瀬くんとの?」
村上さんが言うと、
「探していたのよ。女狐ちゃん。君、彼とどういう関係?」
と言いながら、女子生徒は村上さんの顎に手をやった。女子生徒は生徒会室でアリザワ先輩と一緒にいたリナ先輩である。
「ストップ」
と言いながら、リナ先輩の右手と左手をそれぞれアリザワ先輩と生徒会長がとって、リナ先輩の動きに待ったをかける。
「リナ、テメェいきなり出て行ったと思ったら…」
「何してるんだよ」
アリザワ先輩と生徒会長が息ぴったりで言った。
「まさかお前女子にも手を出すとは…もう男は飽きたってことか?」
「失礼な!私が好きなのは綺麗な男子だけだから!私の手を渡ってない男が有り余ってるつーのに、女なんかに手を出す余裕があるか!」
とアリザワ先輩とリナ先輩が会話してる横で、生徒会長が村上さんに話しかけている。
「悪い、こいつに何かされてない?」
「いえ…助けてもらっただけで…」
生徒会長の視線は、村上さんのスマホ画面にもいっていた。
＊＊＊
一方、保健室では、勇の咳が止まらない。保健室の先生が、38.9度の体温計を手に勇の様子を伺う。
「うん、これ熱が下がるどころか、咳までひどくなってるし…家に帰ったほうがいいわね。誰かに迎えに来てもらえる?ご両親は?」
と言う保健室の先生に勇が咳をしながら、1人で帰りますと答えた。
「ダメだよ、雨まだ降り続いてるし、君の熱今39度近くまで上がっているから、少し待ってなさい、車を出せる先生がいるか聞いてみるわ」
翼は隣のベットでその会話を聞いていた。
上半身を起こしてベッドの上に座って考える。
何に怒ってんの?
馬鹿じゃないの?
熱で頭いかれてんの?
付き合わないと言ったなら私が怒ってるかどうかなんて気にするなっつうの。
頭には教室で天童さんに手を握られた勇の姿や、村上さんと内緒話をする勇の姿が思い出された。
てか何なの?
ハーレムなの?
告白とかされるたびに困った顔してたくせに、よく見ると自分で種まいてんじゃん。
ほかの女の子ともうまくやれてるし、
別に…私じゃなくてもいいんじゃないの…
とか思ってイライラしている自分にも腹が立つ。
あんたこそ幼なじみとして一緒にいた時間が長いせいで勘違いしてんじゃないの?「好き」と「家族愛」を…
翼はベットのカーテンに手を伸ばす
…こいつの隣んちに住んでるやつです
ハンバーガーショップで勇はアリザワ先輩に自分をそう紹介した。
「私が彼を家まで送り届けてきます」
翼がなんて言っていいか迷っているうちに、保健室のドアを開けながら、リナ先輩が入ってきた。
「あれ?どうしたのリナちゃん、具合悪い?」
「いいえ生徒会の一員として困った生徒を助けに来ただけです。最近、文化祭の準備で体調体壊してる人多いから…」
と言いながら、勇が寝ているベッドのカーテンを覗き込んだ。
「ヤホー一ノ瀬くん」
「誰?」
と、咳をして、赤い顔しながら勇が答える。リナ先輩は勇の顔見た瞬間に、目が輝いた。
「ビューティフル!!いい!とても良い!弱ってる美男子って最高!やっぱ近くで見ると違うね!ますます私の好みだわ、若干赤くなってるその?…！どうしよう、写真撮っていい?!あ、ごめんね?ご飯具合悪いのに?ねぇ、写真撮っていい?」
勇と保健の先生と、そして隣のベットの翼は、呆気にとられていた。
そこへ保健室にアリザワ先輩と生徒会長が入ってきた。
「やば、リナのやつもう暴れてる…!」
この瞬間
三つ目のショックが来るとは
思いもしませんでした…
「一ノ瀬くんあいたかったよ。やっぱ好き」
そう言ってリナ先輩は両手で勇の手を握った。天童さんと同じように…
To Be Continued
【感想】
強烈なキャラクターの登場人物が出てきました。リナ先輩です。アリザワ先輩と同じ生徒会の人みたいですが、 気になりますね。ついでに黒髪の生徒会長がちょこちょこと今までにも出てきていますが、このあとどんな上になっていくのでしょうか。
村上さんと、天童さんとリナ先輩。天童さんは橘君のための作戦ではありましたが、リナ先輩はどんな目的? ただのイケメン好きなだけだといいですね。害がなければ。でも翼がやきもちを焼くは充分だったみたいですね。
【ネタバレ/伏線回収班】
リナ先輩はキレイな男子が好き。
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