『カカオ79%』114:ただのハーレム=修羅場【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想114話】~残り21%の甘さ~

114:ただのハーレム=修羅場

【あらすじ】

面白いほどなんとも間なかったな、昔は…別にさぁ、今だってそう気にしてはないよ。あなたは昔からおかしいほどモテたからこっちも慣れてるというか。正直あんたは悪くないし。

中学の頃、勇が告白されていた光景や、先日、女の子たちに囲まれていた光景が翼の脳裏をよぎりながら、翼ベッドを囲うカーテンを勢いをあけた。

ベッドに座る勇と、勇の手を握るリナ先輩…(面識は無い)が翼の目に飛び込んできた。

勇は悪くないし、と思いながらも、翼は怒ってしまう。
「この女たらしが…!」

勇は、咳をしながらも、首を横に振って焦っている。
「あれ?大魔王?」
「あちゃー、一緒にいたのか…って何でベットの中?どこか具合…」
先ほど、リナ先輩を追ってかけつけたアリザワ先輩が翼に声をかけると、翼は突然、泣き出した。

勇は悪くないし…、と思いながら。

アリザワ先輩も、慌てる。
「ど、どどどうした?! ぐ、ぐ、具合悪いか?!どうした急に?!」
そんなアリザワ先輩の事を、生徒会長と保健の先生が冷ややかな表情で見ていた。アリザワ先輩は何も悪くないけど視線が痛い。

翼が泣きながら言う。
「むかつくし…イライラするのに誰も悪くないから…」

アリザワ先輩はそんな翼の頭を撫でた。するとりな先輩に手を握られたまま、勇が鋭く睨んできた。

勇はアリザワ先輩を警戒している。

なんで?あいつは。この前も翼と2人でいたやつだろ?文化祭の準備で一緒になった先輩?つか大魔王って何?なんでまたあいつの前で泣く?ふざけんなよ、頭から、手離せよ

と勇は、アリザワ先輩をにらみながら思っていた。

一方にらまれているアリザワ先輩も誰だよてめえ、いつまで触ってんだよくそイヤリング野郎が、変態が、馬鹿が、とか思ってるんだろうな、あの幼なじみ君は、

と勇の電波を受信していた。

生徒会長と保健室の先生は冷ややかに傍観していた。

アリザワ先輩は両手を挙げる。そんな2人の間を割って入ったのはリナ先輩だった。
「…もしかして一緒に転校してきた女の子?」
と翼に話かける。

翼が困惑していると、リナ先輩は、勇と翼のを交互に見て見比べて、
「………ああ?ああ?フーム?」と勝手に納得していた。

そこに、パンっと保健の先生が手を叩いた。
「はいそこまで。君たちここが保健室ってこと忘れてないかな?私は忘れてたわ。病人はベットやお家へ!暇な生徒会員は仕事場へ!帰れ、帰れい」
「そして君は帰る支度を…えーと…そこの暇な生徒会の誰か、この子のカバンをとってきてくれない?それで…彼の送りも暇な生徒会員に頼んじゃうのかなー」
先生が仕切り出す。

「あの、私が…一緒に連れて帰ります。そいつの家、すぐ隣なんでタクシーで…」
翼が申し出た。
「そうだね、君も熱出してるし、一緒に帰っちゃう?でも2人だけで大丈夫?」
「俺がタクシーまでついていきます」
すかさずアリザワ先輩が申し出る。
「じゃあ僕は彼らの荷物を…」
と生徒会長も申し出る。

「ありがとうございます。クラスは」
と翼が言いかけると、
「1年B組だよね」
と黒髪の生徒会長がクラスを言い当てた。翼は、アリザワ先輩の友達?だから知ってるのかな、と変な顔をしていた。

リナ先輩は、
「じゃ、私は生徒会室帰る?まだ仕事あるし」
と言い、投げキスをして保健室を出ていた。

な、何だったんだ?あの先輩は…

***

「松本リナ、2年B組生徒会書記。通称美男キラー。つまり男好きってことさー、元カレだけで何十…いや何百かも」

「あいつのほうはアイドルをかけてる感じで始めるけど、好かれる側の男の子の方が逆に惚れてさぁ」

アリザワ先輩が説明してくれた。学校の近くの道路でタクシーを待ちながら。

「…でもさっきは、あっさり帰っちゃったような…」
と翼が感想を言った。
「ああ、多分大魔王のことを彼女だと思ったんじゃね?あいつ彼氏持ちには絶対手を出さないらしい」
「…彼女じゃないです」
翼が無表情で言う。

「知ってる、カチューシャの女の子によると説明してもらった。写真のことも一ノ瀬くんが保健室にいるってことも。あの子に君の幼なじみに彼女はいないって聞いてすぐ駆けつけたけど、大魔王が一緒だったから1歩引いたんだと思う。でも大魔王が彼女じゃないってこと気づいたら、やっぱり遠慮なく目標を倒してしまうだろう。あまりにも簡単に…そう…まるでノートに名前書くだけのように…!」
アリザワ先輩はデスノートよろしく美男子ノートを持つ怖い顔のりな先輩を思い浮かべる。

「そんな大げさな」
と翼が冷静に言う。
「大げさじゃねんだ!!大魔王はあの魔女の恐ろしさがわからないからそう言える!! あいつわな!あいつだな!ほんとに魔女なんだ…!!」
アリザワ先輩がブツブツ言っている後から、黒髪の生徒会長が口を挟む。
「そしてこいつもその彼女に魔女に取り付かれた元カレの1人ってことさ」
「へえー」
と翼は目を見開いた。

「てか彼大丈夫死ぬよ?」
と生徒会長はガードの下で一応雨宿りをしながら座り込む勇を指した。荒い息をしている。

「勇?大丈夫?もうすぐタクシーくるからちょっとだけ我慢してね」
翼が勇の隣に来て声をかける。
「思いっきりやきもち焼いてた割には対応が冷たいね」
生徒会長が翼に行った。
「焼き…?!違います!どっちかって言うとこいつに怒ってましたから!ふられた人の前でハーレム作りやがって…!配慮のかけらもない!!」
「それやきもちって言うんだよ。てか君ふられたんだね、残念」
「からかってます?」
翼はむっとする。

「慰めてる。そして人を好きになってからはね、 配慮の期待しちゃだめだよ。相手にしたらこっちの勝手な事情なだけだから」
翼が生徒会長の顔を見る。生徒会長は少し微笑んだ。

「おーいお待たせ、!タクシーきたぞ」
道路の方からアリザワ先輩が声をかける。

勇と翼はタクシーに乗り込んだ。アリザワ先輩は外から手を振った。勇が翼の方にもたれかかった

相手にしたらこっちの勝手な事情なだけだから

翼は、好きじゃないから、とつぶやいて、勇の頭に、自分の頭をもたれさせた

To Be Continued

【感想】

翼は、アリザワ先輩の前では、とても素直になりますね。また泣いていました。翼が勇の前では意地を張るので
やきもち焼きますよね。

やきもちを焼きあっている2人はどうしてうまくいかないのでしょうか…。

リナ先輩のことがだんだんわかってきましたね。デスノートばりの美男子ノートを駆使して、男子達を落とすのですね。

それにしてもすぐタクシーをまた待つとかじゃなくて、学校の敷地の中にタクシーを呼ぶことができなかったのかな。段取り悪くて勇がかわいそうと思ってしまいました。

次回からは2人きりの時間になりそうですね。期待しています。

【ネタバレ/伏線回収班】

生徒会長は翼たちのクラスを知っていた
リナ先輩は彼氏持ちには手を出さない
アリザワ先輩とリナ先輩は元恋人同士

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