web漫画/カカオ79％【あらすじ＆感想111話】～残り21％の甘さ～
111:恋したい乙女たち(4)
【あらすじ】
少しさかのぼって
「一ノ瀬君は今好きな人なんかいないと言ってたし、彼女を作る気もないと言ってたから、これ以上変な噂を立てて困らせないでね」
村上さんが言う。
「はー!?おい、まって俺がいつそんな…」
と勇が少し大きな声を出すと、
「あごめん実は…」
と言って、村上さんは勇の耳元で内緒話を始めた。
「実は昨日聞いちゃったの。階段のところで綾野さんの告白断ったよね?」
村上さんに言われて、勇はチラリと翼の方を見た。
「いや、あれは…!」
勇は弁解しようとするが、翼が不意に廊下を行ってしまった。勇が一瞬、翼を追いかけたい衝動にかられるが、一歩は踏み出せない。
「おいぃ!?何勝手に言ってくれちゃってん…の…」
勇は村上さんに向かって、大きな声を出してしまうが、周りの目が気になり、村上さんと人目のない所へ行く。村上さんはどこかうれしそう。
残されたクラスメイト達は、ざわざわと口々に感想言い合う。
「おい、これ…」
「やっぱり本当だったんだ」
「前にあったじゃんなんか妙な感じだった日」
「いつだっけ…登校日?」
「そうそう、やっぱあの日別れて今はどっちもフリーな」
この日の「何とも言えない騒ぎ」その2は、いつかの「何とも言えない騒ぎ」その1と相まって徐々に校内で広がった。そしてそれはどんどん大きくなり
＊＊＊
生徒会室。アリザワ先輩が生徒会長とだらだら話をしている。
「ああ、今日門の立ち上げ予定だったのに雨で何もできないし」
そこに生徒会の子女子生徒のスマホが鳴ってメッセージが届いた。
「リナ先輩!こういうの入手しました…!」
そして、勇と村上さんの写真が添付されていた。それを見たリナ先輩は、なんと、とつぶやく。
文化祭を盛り上げる火種となっていた。
＊＊＊
B組の教室では、クラスメイトが、突然いなくなった翼の話になっていた。
「今日は、こっちのこと手伝うって…」
「やること少ないつってもこっちだって人手足りないのにな」
それを聞いていた委員長は、
「あの…!よかったら手を貸しますよ」
とメガネをずりあげながら言った。
文化祭D -10 (文化祭10日前）
＊＊＊
風邪で保健室に来ていた勇は、後から入ってきた人の気配に振り返ると、指から血を流す翼だった。
急いで翼に近づき、
「おい!手…!」
と自分の手を伸ばすが、翼は怪我をした自分の手をパッと後ろに隠す。
「触れんな」
2人は一瞬、無言で相対した。
保健室の先生が、トンと勇の肩に手をおいた。
「そう、勝手に触れて人に風邪うつさないで、薬飲んで寝てなさい。君は。君の手当は私がやるから」
と翼のほう向いて言った。
「切ったところをきれいにもう一回切ってるなー、わざとじゃないよね?」
手当をしながら先生が言う。
「そんなぼーとしてただけで…」
と翼が答える。
そんな2人の間を割るようにして、咳をしながら勇が入ってくる。
「あ、先生、もうちょっとそこ巻いたほうが…ケホケホ」
一瞬時が止まった。先生が怖い顔で勇に言う。
「薬飲んだらおとなしく寝てろって言ったよね、風邪うつさないで」
「大丈夫です。こいつ真冬に半袖短パンでも風邪引かないやつなんで」
勇は翼をさして言い訳するが、
「私にうつすなって言ってんだよ」
と先生に一蹴されてしまう。
勇はちらっと翼のことを見ながら、さっきのこと…気にしている?さすがにこれは説明しないと…と考えていた。先生は勇にベッドで寝るよう促したが、勇は薬だけ飲んだら戻るつもりだと言う。
先生が、耳で瞬時に体温計ると、38度7分あった。勇はかなり強引にベットに寝かされた。
くそ何とか翼のやつに説明しときたかったのに
勇がカーテンの中のベットに入ろうとしていると、翼が
「おとなしく傘に入れてもらえばよかったものを」
と言った。
「…?」
To Be Continued
【感想】
勇、翼にちょっかい出しすぎです(笑)もう絶対友達に戻る気なんてないでしょう(笑)説明?言い訳しようとしていましたし。勇がまた風邪ひいて高熱出してますね。以前勇ママが、風邪ひくと高熱になるタイプって言ってましたが、本当に風邪ばかりひいているような感じですね(笑)
保健の先生、面白いです。登校日の日も2人は保健室に来ていましたが、先生覚えてますかね。あと天童さんが木の上から落ちた時も。先生がいない時も、鼻血やモブ男の件でも何度か来ていましたが、こうして考えると2人は保健室の利用の頻度高いですね。
委員長、クラスメイトが翼への不満が溜まりそうな時に、ナイスフォローですね。今のところ、委員長が1番翼の友達っぽいですね。
【ネタバレ/伏線回収班】
・勇は高熱で保健室のベッドで
・生徒会室リナ先輩初登場
・委員長、翼の大道具作業を手伝う
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