web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想102話】~残り21%の甘さ~
102:恋する乙女たち
【あらすじ】
「勇、ちょっと話したいことが、あるんだけど…」
体育館のステージでの練習の休憩中、翼が勇に声をかけた。勇と一緒に休憩していた男子2人は、気を遣って、席をはずしてくれた。
「何?話して」
勇は、翼と目を合わせずにいた。翼が意を決して口を開く。
「は、私…」
***
夜の公園のベンチで、翼は魂が抜ける位のため息をついた。ゴミだ、私はゴミなのだ。まさかこんなにも難しいことだったとは思いもしなかった
告白と言うものが
「は、私…!あんたにちゃんと伝えたいことが…あるん…だけど…」
翼は思わず口ごもる。
「えー、なんて?」
勇がすーっと翼に近づいてくる。翼が思わず、反射的に後ずさってしまう。
「ちょっと周りうるさくて、場所を移す?」
勇が目を逸した。翼は、じっと勇のことを見つめた。
こんな近くで勇を見るのいつぶりだっけ
相変わらず肌きれいだしまつげ長いし
いやそんなこと思ってる場合じゃなくて、
早く言わないと
「好き」って-…
「?どうした?」
翼の視線に勇が気がついて声をかける。
「…あ」
「翼?」
私は-今までと違って、この「男」の人が「恋愛対象」として…むせたように言葉が喉に詰まる。
「おーい、役者達集合!もっかいやってみるよ」
クラスメイトから声がかかる。
「…戻んなきゃな。大事な話じゃなかったら後でな。…ペンキでまだ気持ち悪いんだったら休んどけよ」
そう言って勇は行ってしまった。
1人残された翼は、?が紅潮し、体が緊張で震えていた。
「な、なにこれ吐きそう…」
どうやら私は相当鈍い
自分のやろうとしたことが
今度こそ恋の告白だと
その瞬間実感したんだ
それからも何度か試みた。放課後、一緒に帰って告白しようと、翼は勇に声をかけようとするが、勇が、翼よりも先にクラスの男子生徒たちに誘われていて、失敗したり。中庭で寝てる勇を発見し、近づくと、勇は起きて早々、急いで練習に戻って行き、失敗したり。無理矢理2人きりになろうと家に押しかければ、お風呂上がりの上半身裸の勇と遭遇してしまい、赤面しながら退散して失敗したり。
「おーい変態さん、何か用事あったんじゃねーのか?」
「なんでもないよ…」
服を着た勇に呼ばれ、挙動不審な態度をとってしまう。
***
そして現在、翼は夜の公園のベンチで盛大に怒っていた。
ああもう!!どんどんむかついてきた!!なんで奴が何もなかったことにしてんの?ここまで煽っといて?!ランドセル背負ってた時から好きつったくせに!!
翼が、ベンチにガタンガタンと悔しさをぶつける。
でかこのぐらいやったら気付けや!!
あいつも鈍いのか?
鈍いのか?!
告白ってこんなに難しいやつなの?
ずっと他人事だった
なぜあそこまでするのか理解できなかったときもあった
こんなにも勇気のいることだったなんて
学校内で勇に告白していた誰かを
中島の友人を、
愛ちゃんを思い出す。
あなたたちはみんな勇者だったね、本当に好きで好きでたまらなかったんだ
今度は私の番だ
***
翌日。学校で文化祭の準備中の勇に、翼は声をかけた。
「おい、表出ろ」
To Be Continued
【感想】
勇に告白するタイミングを狙って、
翼がひたすら振り回されていましたね。
勇は、振り回く気はなかったのでしょうけど、
恋する乙女の翼は、もうすっかり勇に振り回されてますね。
でも翼は気がついていませんでしたが、
勇、しっかり、翼と委員長の会話、聞いていましたね。
しれっと、興味なさそうな素振りだったのに、
いつもの勇で、ほっとしました。
翼は、勇に対して、
なんでやつは何もなかったことにしてんの?
と言ってますが、少し前まで、
勇が翼に対しておなじことを思っていました。
このぐらいやったら気付けや!!って
ブレスレットもらって、気づけよって勇も言ってました。
あいつも鈍感なのかと言っているので、
翼が自分が鈍いことを自覚はあったんですね笑
もうすっかり、勇と立場が逆転しています。
タイトルが恋する乙女たち…達って誰ですか?
やっぱり天童さんも入っていますかね。
【ネタバレ/伏線回収班】
勇の裸に照れる翼
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