『カカオ79%』103:恋する乙女たち(2)【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想103話】~残り21%の甘さ~

103:恋する乙女たち(2)

【あらすじ】

「ねぇ、ジュリエットのウィッグ借りてきたから誰か呼んできて」
文化祭の準備を進める教室で、勇が探されていた。自販機のところにいるらしいとのことで、村上さんが、探してくる、と申し出た。その探されている勇は、階段の踊り場で翼に追い詰められていた。

両手で壁ドンをされている。
「…綾野さんちょっといいですか」
「なんだよ」
「ここ表じゃないっす、めっちゃ室内」
「黙ってろ」
ビビリながら言う勇に対して、翼は威圧的に答えた。

「…何?何か用?」
勇が目をそらしながら聞いた。
「… 用がないと呼び出したダメだ仲なの?私たちって」
壁ドンの体勢のまま翼が答える。
「そうじゃなくて、わざわざ人気のないところまで来て何事かって聞いてんの」
「聞きたいのはこっちだよ!なんで私の事避ける?」
翼はここ数日の疑問をぶつけた。

「えー、別に…避けてないんだけど…」
勇が意外そうな顔をした。
「避けて「は」ってどういうこと!?明らかに今までのことをなかったことにしてんだろうが!!」
「いや、なかったことになんかできねーし、俺。…また1人で突っ走るたくないから自制してんじゃん」

翼が顔を赤くする。
「そ、そんな必要もないから」
「へ?」
「勇、私たち、つ、付き合おう」
そう言って、翼が握り締めた両手の拳を前に構えた。

「なんで?」
勇は、しれっと聞いた。
ファイティングポーズをとる翼は、
「え?」
と面食らう。

頭が混乱する。

なんでがいっぱいだ。
なんでって…なんで?
なんで?
なんでってそりゃなんで?
何この返し?
何この反応?
なんで付き合わないの?
付き合わない理由がなんで?

「翼、俺の事好きなの?」
勇は窓に手をつきながら言った。
翼は赤面しながら、うんと頷く。
「ホモ・サピエンスとしてだろ?」
「あ、あははハハハ、それに関しては、本当に私めが無神経なことを言ってしまいまして…あのゴリラは人語にまだ慣れていなくて…」
翼は、罪悪感を感じながら言い訳をする。
「嘘ついてくれるよりはよかったよ。じゃないと俺勘違いしてまた突っ走ってたと思うし」

「そう、そのことで言いたいことがあるんだけど…!今は…今はちょっと違うんだ!今はちゃんと恋愛対象としてあんたのことが好き…!なんだと思う…」
翼が震える。

言った…!

やっと言えた!!

神様、仏様、天道様、言えましたよ!!

しかし、勇は思わぬことを言ってきた。
「じゃあ俺とキスできる?」
「はい!はい!できます!できます!随分免疫もできましたもんで!」
翼は張り切って手を上げるが、勇が自分は病気か、と呆れている。

てめえのその探るような言動に二度と釣られるかと。

「じゃ、それ以上は?」
「え?それ以上…て」
翼の赤い顔の表情が固まった。
「お前にそういう知識があるのかどうか怪しいけど」
そう言って、今度は勇が翼にてめよって、壁ドンをする。

「ピーやピーーーでピーーーをピーしてピーーするとか、つまりピーーのこと」
と自主規制だらけのセリフを言った。

キョトンと勇のことを見つめる翼と、翼のことを見つめる勇。

ピーと言うホイッスルの音が聞こえる、気がする。

ぴよぴよぴよとひよこもさえずっている、気がする。

「ピ、…ピヨ…ピヨ?」
翼が言った。

To Be Continued

【感想】

いつの間にか追う方と追われる方が逆転してきた翼と勇ですが、勇がこじらせちゃってる感じですね。せっかく翼が振り向いたのに…。

壁ドンする翼。付き合おうとファイティングポーズの翼。告白する翼。どれも、少し前の勇だったら、喜びそうなのに。やっぱり天童さんの言う通り、諦めてしまったのでしょうか。

ハンバーガーショップのときのホモサピエンスとしてと言うのが、よっぽど堪えてしまったのでしょうか。。。

俺とキスできる?と聞かれた翼が元気にできますと宣言するところ。確かに、ここは少し照れるところですよね翼さん。作者のツッコミに笑ってしまいました。恋愛スキル、皆無ですね。

ピーの内容は本当はいってるんですよね。勇が。ポーカーフェイスで。それは翼じゃなくてもピヨピヨってなってしまいます。

【ネタバレ/伏線回収班】

村上さん、勇を探している。
俺とキスできる?じゃそれ以上は?
ピーだらけのセリフ、ぴよぴよ

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