『学級委員に、なりました。』episode86【あらすじ＆感想】

web漫画/学級委員に、なりました。【第86話あらすじ＆感想】～異業種交流会レポート～

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学級委員に、なりました。【episode86】を一言で

修也の告白と美紅ちゃんの告白

学級委員に、なりました。【episode86】のあらすじ

「昨日…生徒会室に行ってみて、考えました」
そう言うと、美紅ちゃんは、修也に向かって頭を下げた。

「ごめんなさい、藤崎くん」

突然頭を下げた美紅ちゃんを前に、修也の少しだけ先回りする。

それって生徒会に入るってこと…

美紅ちゃんは話を続ける。
「藤崎くんには色々迷惑をかけてしまうことになると思うんですが…」
美紅ちゃんは顔を上げて修也の顔を見ながら言う。
「これからは生徒会のお手伝いをしながら学級委員を続けてもいいでしょうか？」

修也は確認する。
「え…それじゃあ、生徒会役員には…ならないの？」
「はい」
美紅ちゃんが答える。
「学級委員をしながら生徒会もお手伝いしたいと思っています」

「やっぱり私は学級委員の仕事が好きだし、昨日の昼休み、クラスのみんなに言われたことも…いままであんな風に言われたことなくてすごく嬉しかったです」
美紅ちゃんの顔がほんのり赤い。

『誰が相手でも一緒なんてことはないよ』
『このクラスには吉川さんが必要だよな…』

美紅ちゃんは、昨日、愛花や他のクラスメイトに言われたことを思い出していた。

修也はじっと美紅ちゃんの顔を見つめていた。美紅ちゃんは話し続ける。
「だから必要としてもらえているこのクラスで、もっと藤崎くんと一緒に学級委員を続けたいって思いました。…悩みましたが、藤崎くんが自分の気持ちを大事にしたらいいと言ってくれたので、自分の気持ちを考えて出した答えです」
そう言って美紅ちゃんは微笑んだ。

これが美紅ちゃんの
気持ち…

修也は美紅ちゃんの言葉を反芻していた。

「これからは学級委員と生徒会を両立するなかで、藤崎くんに頼ってしまう部分が増えるかもしれませんが、精一杯頑張りますのでどうかよろしくお願いします」
そう言って美紅ちゃんは、もう一度、修也に向かって頭を下げた。

「・・・頭あげて、美紅ちゃん」
修也が口を開いた。
「こちらこそ、これからもよろしく」

「俺も美紅ちゃんとずっと一緒に学級委員続けたいって思ってたから、美紅ちゃんが自分の気持ちを考えて出した答えがそれで、すっごい嬉しい。それに、美紅ちゃんが俺を頼りにしてくれてることも」

美紅ちゃんの顔が、また少し赤くなった。
「…藤崎くんと学級委員になってはじめて、一人じゃないって思えたから、藤崎くんになら…頼ってもいいのかなって…」

美紅ちゃんは、今までに修也が話してくれた言葉を、一つ一つ思い出していた。

『俺がいて良かったって美紅ちゃんに思ってもらえるくらい、頑張るよ』
『学級委員好きですか？』『好きだよ』

美紅ちゃんは少し慌てて言う。
「あっでも…もちろんできるだけ藤崎くんに頼らずご迷惑かからないようにするので」

「…なんで」
修也が言う。
「頼ってよ。好きな子に頼られて、迷惑なわけないじゃん」

「え…」
美紅ちゃんの表情が戸惑いに変わる。
「…え、…好きな子にって…？」

「…この前好きな人いるって言ったの、あれ、美紅ちゃんのことだから」