『学級委員に、なりました。』episode80【あらすじ&感想】

スポンサーリンク
学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
スポンサーリンク

web漫画/学級委員に、なりました。【第80話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

学級委員に、なりました。【episode80】 を一言で

美紅ちゃんの実力と九条さんの見極め

学級委員に、なりました。【episode80】の あらすじ

「失礼します」
美紅ちゃんが生徒会室に入ると、中にいたのは九条さんだけだった。美紅ちゃんの声に、九条さんが振り返る。
「…君は」
「生徒会室に見学に来るようお誘いいただいた吉川です」
美紅ちゃんが言う。

九条さんは、作業の手を止めて立ち上がった。
「ああ、会長たちから話は聞いている、来てくれてありがとう…しかしあいにく会長はいま校内の見回りに出ていて…」

***

実は、数分前のこと。生徒会長は、机に突っ伏して大きなため息をついた。
「九条…吉川さんは来てくれるだろうか
九条さんは、聞きながらも、ものすごい速さでカタカタカタカタと、パソコンのキーボードを打っていた。生徒会長の横では、加賀くんが、数分ごとに資料をまとめていた。

「待つというのはなかなか辛いものだな、九条…俺の気持ちは彼女にちゃんと伝わったと思うか?九条」
生徒会長は忙しそうな九条さんに構わず話しかける。
「なあ九条、九条はどう思う…」
生徒会長がそう言ったタイミングで、九条さんは、タンッと音を立ててEnterキーをたたいた。

「加賀、そこのうるさい会長を連れて見回りにでも行ってきてくれ、大人しく待つということができないらしい」
九条さんは、パソコンの画面から目を離さずに言った。
「りょーかい」
加賀くんが生徒会長の首根っこを掴んで連れ出そうする。
「んん?」
生徒会長はなされるがままにしながら、九条さんの方を見てキョトンとした顔をしている。

***

…と、追い出したのは失敗だったな

九条さんは美紅ちゃんを前にして、うーん、と考え込んでいた。
「吉川さん、申し訳ないがそこに座って待っていてもらえるか、いま会長に連絡する」
「はい」

九条さんは、スマホを取り出して、生徒会長に電話をした。すると、すぐそばのカバンの中から着信音が鳴った。
「…会長」
気を取り直して加賀くんに電話をかける。

その頃、生徒会長は食堂のおばちゃんに壁ドンをしながら、文化祭のステージ企画の特典の交渉をしていた。加賀くんも近くでその様子を見守っていたが、加賀くんのスマホは、サイレントモードになっており、九条さんからの着信に気が付かないでいた。

「…なぜ出ない」
九条さんはそう呟くと、美紅ちゃんの方に向き直った。
「吉川さんすまない、会長はしばらくしたら戻ると思うんだが、加賀の方にメッセージ送っておいたから。君の時間の方は大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
美紅ちゃんは答えた。

「そうか、では少し待っていてくれ、いまお茶を…」
「いえ、おかまいなく…それより会長からお仕事が大変だとお聞きしましたが」
美紅ちゃんが言った。
「ああ、いま生徒会では文化祭の準備を進める時期にあたりただでさえ忙しいんだが、さらに今年はいままでとは違う文化祭にするための新たな試みもあってな、手続きなどやることが山ほどあるというのに役員のひとりが転校して人手も不足している状態だ」
九条さんがひとしきり説明をする。

「ここにある書類も文化祭に関するものですか?」
美紅ちゃんが目の前の机の上にある書類を見ながら言った。
「大方そうだな」
「会長を待つ間…何か私にお手伝いできることはありませんか?
美紅ちゃんの申し出に、九条さんは驚いたように美紅ちゃんのことを見た。

「…いいのか?手伝ってもらっても」
「はい、私にできることがあるなら…」
九条さんはそれを聞いて、キョロキョロとあたりを見回した。
「じゃあそうだな…来たばかりの君にお願いできる仕事というと…加賀がやりかけていた配布資料作りの続きをお願いできるか?そこにあるプリントをまとめてくれ」
「わかりました」

美紅ちゃんは腕まくりをして作業に取り掛かる。九条さんも、パソコンの画面に向き直って自分の仕事をはじめた。

私もその間にこっちの方を片づけてしまおう

九条さんが、カタカタとパソコンをたたいていると、背後からビュビュビュと風が吹いてきた。

?どこからか風が吹いている…窓をあけていたかな

九条さんはそう思っていたが、実はその風は美紅ちゃんのプリント裁きの風圧だった。
「あの…出来ました…」
美紅ちゃんの報告に九条さんが聞き返す。
「?何が?」
「えっと、資料が…」

美紅ちゃんの答えに九条さんは驚いて資料を受け取った。
「…もうできたのか」

速い…
しかも丁寧…
会長だとこうはいかない…

九条さんは会長の作業を思い出す。

会長!プリントが重複しています!
端を揃えてください!

比較対象としてのレベルも低すぎる。

「で…では表計算ソフトは使えるか?」
九条さんが美紅ちゃんに聞いた。
「はい、授業以外だと学級委員の仕事の一環で、学級活動の内容をまとめたり、資料を作るときに使っています。家ではお小遣い帳をつけたりスケジュールを立てるときなどによく使います」

九条さんは美紅ちゃんの話を聞きながら、美紅ちゃんのことを見極めていた。

そういえば学級委員をしてるんだったな
家でも、ソフトを普段使いしている…
ある程度パソコンスキルは身についているようだ

即戦力…!

「…えっと他にも何か…お役に立てそうですか?」
美紅ちゃんの言葉に、九条さんには美紅ちゃんがキラキラと輝いて見えた。

なによりこの
溢れ出るボランティア精神…

そして少し俯いて微笑んだ。
「…なるほどな、会長が君を気に入るわけだ」
九条さんの脳裏には、美紅ちゃんに壁ドンをしている会長の姿が浮かんでいた。

九条さんは美紅ちゃんに真っすぐ向いて言う。
「吉川さん、会長は少々強引なところはあるが、この学校をより良くしようという意欲も人一倍ある人だ。私はそんな会長の力になりたいと思っている。だから私からも頼む」
九条さんは、すっと頭を下げた。
「会長の気持ちに応えてもらえないだろうか」

美紅ちゃんはまっすぐに九条さんのことを見ていた。

ToBeContinid

 

学級委員に、なりました。【episode80】の 感想

九条さん、話し方がカッコいいですね。先輩って感じです。

美紅ちゃん、スイッチ入った状態なのでしょうか。それとも少し成長したのでしょうか。ちゃんと話しができていますね。

前ならもっとおぼつかなかったり、赤面していたりした気もします。愛花と友達になって、話すようになって、だんだん、他の人との距離や、話すハードルも下がって行っているのかな、と思うと嬉しいです。学級委員スイッチのせいかもしれないですけど。。。

さてさて、美紅ちゃんの実力は、九条さんの想像以上だったようですね。ちゃんと即戦力と判断して必要そうな人材だと思ったら、九条さんの感情は別として、会長のためにきちんと頭を下げられる潔さがカッコいいと思ってしまいました。

実は私は、美紅ちゃんの生徒会役員は反対の立場だったのですが、九条さんのそんな姿やこの2人のやり取りを見ていると、頭ごなしに反対できない気分になってしまいます。

でも、学級委員は自分で立候補したのだし、修也もいるしで、学級委員も続けて欲しいという気持ちもあります。悩ましいですね。どんな結論を出すのでしょうか。

最後に決めるのは美紅ちゃんです。

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。2018年5月から長期休載に入ったが、2019年1月に連載に連載再開。休載前は週間連載だったが、連載再開後は隔週更新に変更。

学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

コメント