『学級委員に、なりました。』episode79【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第79話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

学級委員に、なりました。【episode79】 を一言で

加賀が生徒会長を回収&愛花、修也を応援

学級委員に、なりました。【episode79】の あらすじ

「すみませーん、うちの会長、来てますかー」
会長の暴走を迎えに来た金髪の男子生徒が、ひょこっと教室を覗くように顔を出した。そして、教室内のただならぬ空気を感じ取る。
「…って、あれ…?なに…?もうやらかしちゃった感じ?」

金髪男子は頭を掻きながらため息をつく。
「早いよ、もー。ほんとお前って…「待て」の出来ないやつだなー」
「加賀!」
生徒会長が金髪男子をそう呼んだ。

「生徒会のお迎え?」
修也が加賀と呼ばれた人の方を見ながら言う。
「早く会長回収して」
と愛花。

「えっと…、そこの深谷に絡まれてる君が吉川さん?」
加賀が美紅ちゃんに話しかける。
「あっ…はい…!」
突然話しかけられて、美紅ちゃんは驚いたように返事をした。

加賀は、生徒会長のことをぐいっと自分の方へと引き寄せた。
「いやーごめんね!こいつがしつこく押しかけちゃって
引き離された生徒会長は小さく
「む」
と言った。

「美紅ちゃん大丈夫?」
愛花が美紅ちゃんに駆け寄る。修也もそばに行く。
「はい」
美紅ちゃんは愛花に笑顔で答える。

「クラスの人もお騒がせしてすみません」
加賀が言う。
「吉川さんにどしても生徒会に入ってもらいたいらしくて、こいつ一所懸命になると暴走しがちなんだよね…」
その横で生徒会長が
「離せ、加賀」
と言っていた。

「…で、勝手なことばかり言って申し訳ないんだけど、よかったら一度見学だけでも生徒会室に来てもらえないかな、ひとりが来づらかったら、友達と一緒でいいから、そのうえで駄目ならこいつも納得するだろうしさ」
加賀の、話をまとめようとする言葉に対して、会長が加賀に首根っこをつかまれたままキリッと答えた。
「ん?それはどうかな!」

「どうかなじゃねぇだろ、そこは諦めろよ、さすがに。駄々っ子かお前は」
加賀がすかさず突っ込む。

キーンコーンカーンコーン、と予冷が鳴った。
「あ、じゃそいうことで、失礼しました」
加賀がガシッと生徒会長を掴んでひっぱっていく。
「ほらいくぞ、深谷」
「そう引っ張るな、加賀」

生徒会長は、加賀にズルズルと引きずられながらも、後ろを向いて美紅ちゃんに手を上げる。
「吉川さん!俺はずっと生徒会室で君を待っている!」
加賀は引きづりながら言う。
「はいはいでも今は俺らも教室帰ろうなー、昼休み終わりだから。そもそもお前待てが出来ないくせにそんなこと言って…」

美紅ちゃんは教室から出ていく二人の姿をじっとみていた。

***

放課後。テスト期間中の教室内は、ザワザワしていた。
「バイバイ」
「一緒に帰ろー」
「永斗ーこれからボーリング行くけどくる?どーせテスト勉強なんかしねーんだろ」
「行くー」

真理ちゃんと愛花は、帰り支度をして話をしていた。
「永斗はあれでテストの点数いからな~」
真理ちゃんが永斗を見ながら言う。
「真理ちゃん今日は家庭教師の日?」
「うん、テスト対策みっちりやらされる」

「美紅ちゃんは?」
まだ自分の席に座ったままの美紅ちゃんに愛花は声をかけた。
「今日は修也と放課後勉強するの?」
「あ…えっと、生徒会室に行こうと思います」

美紅ちゃんの声は、教室内にいた修也にも聞こえていた。
「そっかー、まああれだけ誘われたら行かないわけにもいかないか」
真理ちゃんが言った。

「あ!修也と一緒に行ったら?友達も一緒でいいって言ってたじゃん」
愛花の提案に美紅ちゃんは、テスト前だし付き合わせるのは申し訳ない…と恐縮する。
「いえっ私は一人で大丈夫です!」
「えー何で?一緒に行きなよ!修也心配でしょ、美紅ちゃんのこと」
愛花は今度は修也に声をかける

心配…だけど
俺のこの気持ちは
美紅ちゃんにとっては余計なものなのかもしれない

「…美紅ちゃんが一人で大丈夫って言ってるなら、俺がでしゃばることじゃない
修也の言葉に愛花は、修也の顔を見た。

「それではお先に失礼します」
美紅ちゃんが軽く頭を下げた。
「私もそろそろ時間だから」
真理ちゃんも美紅ちゃんの横で手を振った。

2人が行ってしまってから、愛花は窓の外を見つめる修也に声をかけた。
「…美紅ちゃん、一人で行かせてよかったの?生徒会にとられるかもよ」
修也は窓の外を見つめたまま答える。
「…美紅ちゃんがそれを選ぶならしょうがないでしょ、どうするか決めるのは美紅ちゃんなんだから」

愛花は、真っすぐに修也の方を見て言う。
「でもあの会長は、君が欲しいって何度もアピールしに来てんじゃん。修也は自分の気持ち美紅ちゃんに伝えたの?たしかに決めるのは美紅ちゃんだけど、修也の気持ち知らないまま決めちゃってもいいの?」
修也は愛花の言葉に、何も答えなかった。

愛花はそのまま教室を後にする。教室を出るとき、窓の外を見たままの修也の後ろ姿をみつめた。

…あたしは自分の気持ち伝えないって選択したし
そのことを少しも
後悔してないけど
修也はそうじゃないんじゃない?

***

「失礼します」
美紅ちゃんは生徒会室の中に入った。

「…君は」
部屋の中には九条さんが一人で作業をしていた。
「生徒会室に見学に来るようお誘いいただいた吉川です」

ToBeContinid

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode80【あらすじ&感想】

前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode78【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode79】の 感想

いつも会長と一緒にいた金髪男子の名前が判明しましたね。加賀くんというらしいです。またしてもネギ。。。ということは、そんな気はしていましたが明言はされてはいませんでしたが、彼も生徒会の一員なのですね。深谷、下仁田、九条、加賀、恐るべし生徒会のネギ縛り笑

愛花、やっぱりまだ修也のこと好きなのかな、それでもこんなに真っすぐに修也の応援も、美紅ちゃんの応援もできるなんて、とってもいい子ですね。

愛花の言う通り、確かに会長はちょっと強引すぎる部分はありますが、ちゃんと気持ちを美紅ちゃんに伝えていますね。

修也は、美紅ちゃんに好きな人が出来る前までは、もう少し積極的にアピールしていた気がします。でも、好きな人がいると聞いて、そしてそれが、生徒会長だと思い込んだら、自分に自信がなくなってしまったみたですね。

美紅ちゃんの好きな人が生徒会長というのは完全に修也の勘違いですし、生徒会長は美紅ちゃんに、下心とか恋愛感情とかではなく、純粋に生徒会役員として勧誘しているわけで、美紅ちゃんも、生徒会のことは自分が役に立てるかどうかという観点で考えているようです。

そのことだけでもちゃんと話したら、すぐに解決しそうですが、なかなかむずかしいのでしょうか。

そして、生徒会室に向かった美紅ちゃん。九条さんとご対面。九条さんは、生徒会長に新しい人を入れなくてもちゃんとやれるとしきりに言っていましたが、二人はどんな話をするのでしょうか。

 

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。2018年5月から長期休載に入ったが、2019年1月に連載に連載再開。休載前は週間連載だったが、連載再開後は隔週更新に変更。

学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

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