web漫画/学級委員に、なりました。【第55話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~
学級委員に、なりました。【episode55】 を一言で
盛り上がった打ち上げの締めと翌日の愛花、学校欠席
学級委員に、なりました。【episode55】の あらすじ
永斗は、愛花の背中をゆっくりさすった。愛花は思う。
心につかえていたものが…
ゆっくり溶けていくような…
背中にある
永斗の手は
雑だって
文句をつけて
振りほどくには
優しすぎて
なんだか
少し
そわそわした
「…ていうか、全部あんたのせいなんだからね、永斗のバカ、委員決めのときふざけるから!」
愛花の言葉に、永斗はギクっとする。
「え~、だからそれはごめんってー」
永斗は冷や汗をかいていた。愛花は続ける。
「…でも、おかげで、球技大会楽しかったから…許す」
そう言って愛花は永斗の顔を見た。永斗も愛花の顔を見つめる。
「ほら、もう戻るよ!幹事がずっと不在じゃまずいでしょ!」
愛花に促されて、永斗も立ち上がる。
「お…おう」
愛花と永斗がパーティールームに戻ると、何事もなかったように真理ちゃんが迎えてくれた。
「おかえりーあれ飲み物は?」
空のコップを見て、真理ちゃんが言う。
「うーん、やっぱりもういっぱい飲んだからいいかなって。もうすぐ時間だし」
真理ちゃんと話していると、クラスメイトが戻ってきた愛花と永斗に気が付いた。
「おっ体育委員が戻ってきてる」
「ちょうど歌い終わったタイミングで」
そして、
「はい、最後は体育委員が歌ってよ」
と、マイクを2本渡された。
「愛花ちゃんは、優勝を決めてくれたバッターだしね!トリにぴったり」
そう言われて、愛花は球技大会の決勝戦、最後の打席のことを思い出した。
「がんばれー愛花!」
修也と美紅ちゃんが応援してくれた。
「がんばれ、愛花―!」
永斗や真理ちゃん、ソフトボールメンバーも応援してくれた。
「春原さん」
「はんばれー!」
そして、クラスのみんなが応援してくれた。
「…それなら、最後はみんなで一緒に歌お!」
愛花は言った。
だって
あのとき打てたのは
あたしだけの力じゃない
そして愛花は、すっと修也と美紅ちゃんの前に行った。
「体育委員のサポートをしてくれた学級委員も、前に来てよ」
あのとき
優勝
できたのは
ここにいるみんなのおかげだから
歌がはじまる。みんなで歌う。
「マイク順番にまわしていって!」
みんな笑顔だった。
「2-Dサイコー!」
「イエーイ」
曲の終わりは、自然と拍手で締めくくられた。
***
「週七カレーってマジ?」
愛花が聞き返す。
「マジマジ」
修也がしれっと答える。
「…じゃあさ、今度うちにご飯…」
愛花は目を開けた。
「…あれ?……夢」
むくっと体を起こした。
…そうだ
夢だ
結局あたしは
修也を誘えなかったんだから…
「愛花、具合はどう?熱さがった?」
愛花のママが部屋のドアを開けた。体を起こしている愛花を見て、愛花、ママは続ける。
「あら、起きてて大丈夫なの?」
「うん、もうなんともなさそう」
愛花が答える。
「そう、一日お休みしてよかったわね。昨日はクラスのみんなで打ち上げだったんでしょ?はしゃぎすぎて疲れたんじゃない?よっぽど楽しかったのね~」
愛花は少しうつむいて
「…そうかも」
と答えた。
そこに、家のインターホンが、ピンポーンとなった。
「あ、はーい、誰かしらー」
と言いながら、愛花ママは、愛花の部屋を出ていき、玄関へと向かった。
あんな夢みて
まだ消化不良なのかなー
あたし…
ToBeContinued
あらすじの続きはこちら
『学級委員に、なりました。』episode56【あらすじ&感想】
前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode54【あらすじ&感想】
学級委員に、なりました。【episode55】の 感想
クラスの打ち上げ、楽しそうでよかったです。高校って、課とか学力で、だいたい同じくらいの子が集まるイメージなのですが、このクラスは意外といろんな子がいて面白いですね。でもちゃんとまとまっていて、だからこそ楽しそうです。
美紅ちゃんと修也のことは別にして、愛花は球技大会自体は、楽しかったんですよね。打ち上げも。そう思うことができて、少し報われたのかな、と思います。愛花もどこかさめてるところがありますが、心から楽しめたことがわかります。
修也の夢を見ていましたが、消化できるといいですね。
『学級委員に、なりました。』とは
WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。
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