web漫画/学級委員に、なりました。【第54話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~
学級委員に、なりました。【episode54】 を一言で
消化不良の愛花と背中をさする永斗の手
学級委員に、なりました。【episode54】の あらすじ
カラオケのドリンクバーのコーナーで、愛花はジュースを注ぎながら、修也のことを考えていた。
最初は
修也の
どこか冷めたような所に惹かれた
優しい所も知って
もっと好きになった
でも
この気持ちはもう
今日で飲み込んで
消化するんだ
愛花は、注いだばかりのジュースのコップを、そのまま口へと持っていった。
これからも
友達として修也と…
そのとなりにいるあの子の前でも
笑っていられるように
愛花は、ぐっと一気にジュースを飲みほした。そんな愛花に、
「お」
と言う声が聞こえる。声のする方を見ると、永斗だった。
「愛花のちょっといいとこ、見ぃーちゃった」
そう言って永斗は、目の前に指で丸を作った。
「…永斗」
***
自販機の前のソファで、愛花と永斗は座った。愛花は、空のコップを握りしめて少しうつむいていた。
「…愛花ってさ、俺が思ってるより、飲み込んじゃう方だったのかな…待ってないで、吐かせた方がよかった?」
永斗は、優しい目で愛花を見る。
「…そんなことない」
愛花が言う。
「あんたの思ってるとおり、あたしは言いたいことがあったら何でも言うし、言いたくないことは言わない。何でも吐けばいいてもんじゃないでしょ。消化した方がいいこともあるんだよ」
「……。たしかに消化吸収も大事だよな。だけど、一気に飲み込むのはきついかもしれないからさ、もし苦しくなったら俺が背中さすってやるわ」
愛花は、永斗の言葉に、口を真一文字に結んだ。永斗は思う。
愛花が
笑ってても
怒っててもいい
……泣いてたら……
抱きしめたくなるな
永斗は、愛花の背中をゆっくりさすった。
心につかえていたものが…
ゆっくり溶けていくような…
背中にある
永斗の手は
雑だって
文句をつけて
振りほどくには
優しすぎて
なんだか
少し
そわそわした
ToBeContinued
あらすじの続きはこちら
『学級委員に、なりました。』episode55【あらすじ&感想】
前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode53【あらすじ&感想】
学級委員に、なりました。【episode54】の 感想
愛花のいいところが凝縮された話でしたね。美紅ちゃんへの対応とかで、愛花のことが嫌いな人もいるかもしれませんが、愛花の目線で見ると、精一杯考えて、気持ちの整理をつけて振舞っていることがわかりますね。
少女マンガに出てくるヒロインのライバルって、もっと性格が悪い子っていっぱいいますよね。ライバルですらないというのが、愛花のかわいそうなところではありますが・・・私はこの頃すっかり愛花に感情移入してしまっているので、愛花よりの目線で考えてしまいます。
そして、永斗。。。普段の愛花なら、きっと振り払っていたと思われる手。二人とも、幸せになってほしいです。
『学級委員に、なりました。』とは
WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。
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