web漫画/学級委員に、なりました。【第38話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~
学級委員に、なりました。【episode38】 を一言で
放課後練習参加者、集まれー!!
学級委員に、なりました。【episode38】の あらすじ
修也は教室で席に座っている時に、前に座る前島くんの背中をポンと叩いた。
「ねーねー、前島くんって野球部でしょ。バッティングのコツとか教えてよ」
振り返った前島くんに、修也が言った。
「俺、球技大会ソフトなんだけどさー、体育苦手でルールすらも危ういんだよねー」
「野球とソフトは若干ルール違うぞ」
前島くんが答える。
「そうなの?」
「初心者にアドバイスって言ったら…」
「うんうん」
修也のスキルアップのための情報収集に、前島くんは付き合ってくれた。
***
「じゃ、今日はここまで。明日は球技大会だけど出席は教室でとるからなー、間違えるなよー」
担任の小山先生が言った。
そしてクラスメイト達は立ち上がり、帰る準備を始めた。
「ばいばい」
「またね~」
とクラス内で声が聞こえてくる中、美紅ちゃんは立ち上がった。
今日はうちのクラスの放課後練習日
明日の本番にむけてがんばろう…!
そんな美紅ちゃんの後ろから聞こえてきたのは、練習に対して否定的なクラスメイトの声だった。
「あ、そういえば今日の放課後って球技大会の練習日だよね、どーする?出る?」
「うーん、強制じゃないんでしょ?」
「私部活あるからそっち行かないと」
「他のクラスも練習なんてしてないじゃん」
「正直だるいかもー最近宿題とか多いしさ」
美紅ちゃんは、うつむいた。
…そっか
みんないろいろ忙しいんだな
そう思っていた美紅ちゃんの耳に次に届いたのは、修也の声だった。
「あのさー、今日うちのクラスの練習日だから、練習できるやつは一緒にやろー」
修也の呼びかけに、クラスメイト達は、好意的な返事をし出す。
「あー、今日練習日だったのかー、忘れてたわー」
「んじゃ行くかー」
と男子たち。
「藤崎くんも一緒なんだー、なんか楽しそうだね」
「別に予定ないし行ってみようかー」
と女子たち。
「藤崎くん、どこで練習するの?」
「第二グラウンド。着替えたら来てー」
「おっけー」
美紅ちゃんは思う。
藤崎くんの一言で
みんなの空気が変わった
…すごいなぁ、藤崎くん…
美紅ちゃんが、修也の方を見ていると、視線に気が付いた修也も美紅ちゃんを見た。目が合って、修也は美紅ちゃんににこっとほほ笑む。美紅ちゃんがドキン、とした。
…ひと言どころじゃない
微笑むだけでこんなに心を動かしてしまう
やっぱり藤崎くんはすごい…
修也の様子は、教室内で、愛花と真理ちゃんも見ていた。
「へぇー、体育なんてサボってばっかだった修也が、自ら練習に誘うなんてねー」
真理ちゃんが言う。
「真理ちゃんは今日、歯医者さんなんだっけ」
愛花が真理ちゃんに言う。
「うん、予約変えられなくてさ、練習の準備手伝えなくてごめんね」
「ううん、全然大丈夫だよ、ちょっと道具出すだけだから」
***
「よいしょっと」
カゴに入ったソフトボールを運びながら、ジャージ姿の愛花はあたりを見回した。グラウンドには、ジャージに着替えたクラスメイト達が集まっていた。
ふーん、練習なんて誰も来ないんじゃないかと思ってたけど、思ったより人数集まったんだー、修也が声をかけた効果かな…
愛花はそう思いながら、後ろを振り返る。広々とした後ろのグラウンドには、誰もいなかった。
…でも練習してんのうちのクラスだけじゃん。他のクラスは体育委員すら来てない…うちの貸し切り状態
あたしも
球技大会のために練習するのは
今年がはじめてだよ
愛花は、ソフトボールを手に取った。
「愛花もソフトだよな、キャッチボールとか、する?」
少し離れたところから、グローブを持った修也が声をかけた。
ToBeContinued
あらすじの続きはこちら
『学級委員に、なりました。』episode39【あらすじ&感想】
前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode37【あらすじ&感想】
学級委員に、なりました。【episode38】の 感想
高校生のクラス単位で行われる学校行事は、結構みんなさめていて、この漫画、リアルだと思います。でもクラスの雰囲気がいいクラスは、妙に盛り上がったりしていて、きっと、こういう声掛けをしてくれる生徒の存在が大きいのだと思います。
特に高校にもなると、クラスの行事より、部活動の方が盛んな学校も多いのではないでしょうか。球技大会の練習って、わざわざ場所と時間をとられても、誰かが行こうって言わないと、なかなか踏み出せないです。
そういえば、修也たちの仲良し4人組も、美紅ちゃんも、だれも部活はやっていないのでしょうか。
『学級委員に、なりました。』とは
WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。
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