『学級委員に、なりました。』episode3【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第3話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

 

学級委員に、なりました。【episode3】 を一言で

修也、美紅ちゃんの通常運転を、自分のためにと勘違い

学級委員に、なりました。【episode3】の あらすじ

修也と美紅ちゃんが、出来上がった資料を手に、職員室へ戻ると、先生が迎えてくれた。
「おお、もう終わったのか、早いなー、さすが吉川!ご苦労様」
そして、当然のように
「あ、藤崎もな」
と付け加えられる。

修也は、何この当然のような戦力外扱い、と思いながらも、確かに戦力外だったけれども、と思う。
「吉川は1年のときも先生のクラスの学級委員やってくれたんだよな」
おもむろに、先生が美紅ちゃんの方を見て言った。
「吉川のおかげですごく助かってたよ」
と言って笑顔になる先生。美紅ちゃんも少し嬉しそうに、顔を赤らめた。

「藤崎も見たか?吉川のプリントさばき」
修也は、特に返事をするわけではないが、先生は会話を続ける。
「びっくりするだろ?あれ!」
先生の言葉に、修也も、心の中で同意する。びっくりしすぎて何もできなかったわ、と。

修也は、何も答えなかったが、先生は、ふと修也が資料の束を持ち、吉川さんは数枚の資料を持っていることに気が付く。そして、2人に向かって言った。
「…このクラスでは、藤崎と吉川の二人で、よろしく頼むな」

そしてにっこりほほ笑む。

二人とも気をつけて帰れよ、の先生の言葉に見送られながら、2人は、失礼しました、と職員室をあとにした。

***

「美紅ちゃんはこのまま帰る?」
職員室を出た後、修也は、美紅ちゃんに聞いた。
「あ、はい」
声をかけられたことが意外だったのか、美紅ちゃんは慌てて答えた。
「じゃあ、一緒に帰ろ…」
と修也が言いかけたが、美紅ちゃんが小さく、あっ、と言った。
「あのっ…さっきのお友達とは…もう今からじゃ…っ遅いで…でしょうか!?」
「…へ?」
美紅ちゃんは少しうつむいていた。

「…今日はすみませんでした。お友達のお誘いを断らせてしまって…」
美紅ちゃんは、職員室へ行く前に、修也から、行こうか、職員室と誘われた時のことを思い返していた。
「あの…もし、まだ間に合うなら、いまからでも…っ」
修也は少し困惑する。
「!いやいやいや、それは全然大丈夫だし!」
っていうか

それ…

今まで気にしてくれてたの?

修也の心臓が、ドクっと鳴った。

あの超スピードも、もしかして、俺のために早く終わらせようとして?

と修也は思ったが、実はそれは、美紅ちゃんの通常運転でした。

「ありがと。でもあいつらとは、またいつでも遊べるから、気にしないで!」
修也はそう言いながら、頭をかいた。
「んと…なんかさ、あいつら…愛花とかちょっと感じ悪かったかもしれないけどごめんね、悪ノリしすぎるところもあるけど、根は悪いやつじゃないんだ…と、…俺は、思ってる…んだけど」

修也は言っていて、少し自信がなくなっていた。修也は、愛花が言った、修也は自分たちと帰るからあとは頼んでいいよね、と一方的に押し付けようとしたことを謝罪したのだ。

美紅ちゃんは、少し、キョトンとしたあと、修也の困ったような笑顔につられて、ふっと笑った。その笑顔を見て、修也もほっとする。
「えっと、…じゃあ改めて美紅ちゃん、一緒に帰ってもいい?」
「………は、はい…」

***

翌日。朝の教室は、いつものようにガヤガヤしていた。
「美紅ちゃん!おはよ」
修也が、教室に入ってくるなり、美紅ちゃんにあいさつをする。思わぬ美紅ちゃん呼びに、ざわついていた周囲は、一瞬、時が止まった。
「…お、おはようございます…」

そして、今度は違う意味で教室がざわつきだす。

「え、何?」
「美紅ちゃんって…、吉川さんのこと?」
「突然どうしちゃったの?藤崎くん…」
と、女子たちがヒソヒソ声で話す。

その様子を、少し離れたところで、愛花も面白くなさそうな顔をして見ていた。

To Be Continued

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode4【あらすじ&感想】

前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode2【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode3】の 感想

先生、いい先生ですね。きっと美紅ちゃんは、去年は、裏方の細かい仕事とかは、一人でやっていたのだと推察できますね。先生は、美紅ちゃんのプリントさばきを知っているから、修也が戦力外というとこまでは容易に想像できたでしょう。でも、多めにプリントを持っていたことから、二人でよろしく、と言ってくれました。

実は、修也のやる気スイッチを押したのは、先生のこの一言も大きいのかな、と思います。2話では、修也がちゃんと放課後に職員室にちゃんときたことを、笑いながら茶化していましたが、修也もできることを分担してやろうとしている姿勢をちゃんと見てくれていてよかったです。

美紅ちゃんは、全部まっすぐに受け止めてしまうのですね。愛花が、修也の仕事を美紅ちゃんに押し付けようとしたのに、遊ぶ誘いを断らせてしまったと気にしていて、優しいのかもしれないけれど、ちょっと重たい気もしました。

でも、修也は、自分の友達の非礼もきちんと謝っていて、なんであの人たちとつるんでるのだろうと、不思議になってしまいました。それこそ余計なお世話ですが。。。

みんなの前での美紅ちゃん呼び。へんな矛先が、美紅ちゃんに向かないといいな、と思いながら、修也のモテるくせにその辺の配慮のないところは、同じcomicoの『カオ79%』の勇と同じだ、と思いながら読んでいました。

 

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

 

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