『学級委員に、なりました。』episode2【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第2話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

【『学級委員に、なりました。』とは】

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介】

●藤崎 修也(ふじさき しゅうや)
ホームルームをサボっているうちに、仲の良いクラスメイトが、ふざけて推薦したことで、はじめて学級委員になってしまった主人公。

●吉川 美紅(よしかわ みく)
三つ編みでメガネをかけた真面目な女の子。自分で立候補して学級委員になったベテラン学級委員だが、恥ずかしがり屋でおとなしい。ヒロイン。

学級委員に、なりました。【episode2】 を一言で

「こういうのは慣れてますから」と「こういうのは慣れてないんだ?」

学級委員に、なりました。【episode2】の あらすじ

 

修也は美紅ちゃんと職員室へ行くと、先生が意外そうな顔をした。
「お!なんだ…藤崎もきたのか~!」
「…そりゃ来るでしょ」
先生、自分で呼んでおいて、と修也は少し呆れる。
「いやーまさかお前も来るとは思わなかったよ!」
先生は、はははと笑いながら言う。修也は、あいつらといい、先生といい、反応の既視感を感じていた。
「じゃあさっそくだけど、このプリント次のHRで配るから、一人分ずつまとめておいてくれるか。作業は教室使って」

***

2-Dの教室。修也はプリントを眺めながら、えーと、まとめたプリントをホッチキスで…とめる…っとと、今からやることを確認しながら、はじめようとする。その向かいで、美紅ちゃんが、指サップをはめた手のひらを広げ、腕まくりをする。そして、修也の目の前で、ものすごい速さでプリントをまとめて、ホッチキスでとめた。

え・・・

何?

今の…

と修也が思うや否や、シュババババ、カチン、シュババババ、カチン。修也が圧倒されているうちに、数分後にはすべてのプリントが、ビシッと完成してしまった。

スポッと指サップを外す美紅ちゃんに
「…お、お疲れ様です…」
と修也は声をかけた。美紅ちゃんはその声に我に返って
「お、お疲れ様です…」
と答えてペコッと頭をさげた。
「いや!俺はほぼ何もしてないから!ねぎらわないで!」
と、修也は初めに作った1部のみを差し出した。

「えっと、ごめんね、ほんと、吉川さんにほとんどさせちゃって…なんか素人が下手に手を出していい雰囲気じゃなかったっていうか…」
修也が少し困惑しながら話す。
「すごいよね、吉川さんのプリント…さばき?おかげであっという間に作業終わったし、ありがとね!」

美紅ちゃんは少し慌てた表情になる。
「い…いえ、…昔から学級委員をよくやっていて…こういうのは、慣れてます…から…」
へぇーそうなんだ、と修也は思いながら、美紅ちゃんを見る。
「その三つ編みも学級委員っぽいもんね!吉川さんに似合ってて、かわいい」
美紅ちゃんの顔が、途端に赤面した。

こういうのは
慣れてないんだ?

うわ…真っ赤…

「あ…じゃあプリント、職員室に持って行こうか」
「!はい…」
修也はすっとプリントを持とうとする。
「あ!俺持つよ。せめてそれぐらいは…」
「そ、それは申し訳ないので私も…」
「いや、申し訳ないのは断然俺の方だから」
と修也は言うが、美紅ちゃんは、バッと両手で上からプリントを抑えた
「わ、私も、持ちます…」
修也は、美紅ちゃんの必死さに、一瞬驚いたが、
「あ………じゃあ、はい」
と言って、ひらっと、美紅ちゃんの目の前に自分が持っていたプリントを一枚差し出した。
「俺がやった分、吉川さんが持って」
「で、吉川さんがやった分を俺が持てば…ね?なんか平等っぽい!」
と、修也は笑顔で言う。

***
二人で職員室へ向かう。修也は、美紅ちゃんの隣を歩きながら、うつむいて歩く彼女の事を見ていた。

…大人しそうな子だけど…ゆずれないことは、あるんだ…

先程、美紅ちゃんが、「私も、持ちます」と、プリントを押さえて言った事を思い出していた。

律儀だな…

プリント運ぶだけなのに

短い爪

染めてない三つ編み

たぶん、学級委員になってなかったら

知り合うことのなかったタイプ

美紅ちゃんは、化粧してなさそうなのに、頬は、赤い…

修也は、隣で歩く美紅ちゃんを見ながら思う。

…なんか、かわいいんだけど

もっと、この子のこと

いろいろ知りたくなってきたかも…

「吉川さんって、下の名前なんていうの?」
「下の名前は…みく、です」
美紅ちゃんもちらりと修也の方をみて答えてくれる。
「へぇ、可愛い名前だね!どんな字?」
「「美」と「紅」で、美紅…」
「…それ、ぴったりだよ。美紅ちゃん」
ほら、また、紅に、染まった。

赤くなる美紅ちゃんの顔を見て、修也は思った。
名前で呼ばれるのも、慣れてないんだ?

正直なんだな、すぐ顔に出ちゃって。

「これからよろしくね、美紅ちゃん」

To Be Continued

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode3【あらすじ&感想】

前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode1【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode2】の 感想

いよいよ、学級委員としての初仕事でした。はじめに職員室へ行ったときの、先生の、修也は来ないだろう感、あまり期待されていなかったんですね。まあ、ホームルームをサボってるうちに決まってしまったこととかも知っているので仕方ないですが。。。

美紅ちゃんの可愛さに、修也が気がつきましたね。今まで、話したこともないタイプの美紅ちゃん。学級委員になって、初めて接点ができたタイプで。でも、それはきっとお互い様だと思います。美紅ちゃんも、修也みたいなタイプは初めてなはずで、どんな印象だったのかな、と気になります。

登場人物紹介はこちら

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

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