『学級委員に、なりました。』episode22【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第22話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

学級委員に、なりました。【episode22】 を一言で

修也、いま一番会いたくない小山先生と美紅ちゃんについて話す

学級委員に、なりました。【episode22】の あらすじ

1時間目が終わった。休み時間に入って、教室はガヤガヤしていた。そんな中、修也は立ち上がって、ガラっと教室のドアを開けた。
「あ」
修也に気が付いて、永斗が席に座ったまま声をかける。
「おーい修也―どっこ行くの~?自販なら俺一緒に…」
「…ちょっとひとりで…散歩」
「そっかーいってらっしゃい」
永斗は、小さく手を振って修也を送りだした。心の中では、10分休憩で散歩しちゃう?と、少し不思議に思っていた。

その様子を、少し離れた席で美紅ちゃんは、じーっと修也の方を見ていた。愛花も、修也のことを気にしていた。永斗が愛花に、ちゃんと帰ってくるかなーと、修也について言っていた。

…あたしは

…あの子に近づいてほしくなかっただけで

…修也を

傷つけたかったわけじゃないよ…

愛花の心が、チクっと痛んだ。泣き出しそうな顔になる。

***

教室を出た修也は、うつむいたまま廊下を歩いていた。2時間目は、よりにもよって、担任の小山先生の授業だった。そのことを修也は考えていた。

いま、一番会いたくねーやつ…

適当に歩いていると、数学準備室の前を通りかかった。そして、ガラっと準備室のドアが開いた。
「お、藤崎!」
先生が出て来た。
「…げ」
「げってなんだ、げって」
先生は、黒板用の大きな三角定規や教科書などの授業の準備をを小脇に挟んでいた。修也は、うっかり思わず出た言葉に、あ、と自分でも思いながら、先生には
「………別に」
と言った。

「まーそれはおいといて、実は昨日、吉川に仕事を頼んだんだけど、吉川はそのことをお前に伝えられなかったって言っててな、吉川、気にしてるかもしれないから…お前からもちょっとフォローしてやってくれるか
修也は、息苦しさを感じて、のど元に自分の手を持って行く。
「…先生、ずいぶん美紅ちゃんのこと、気にかけてるんですねー」
そして無表情で言った。

「ん?そうか?」
先生は、少し不思議そうな顔をした。
お前こそ、吉川のことよく気にかけてくれてると先生は思うけどな」
修也は、真っ直ぐに先生の顔をみた。
「…先生な…お前が意外とまじめに委員の仕事をてるの、感心してたんだよ。一年のときも吉川は俺のクラスで学級委員してたって言っただろ?その時は相手の男子が、吉川にまかせっきりでな、ほら、吉川って学級委員の仕事に関してはすごいだろ。聞けば、それ以前にも吉川は一人で仕事をすることが多かったらしい。吉川がしっかりしてる分、相手も安心してまかせちゃうのかな…皮肉なことに」

修也は、先生の話を聞きながら、学級委員スイッチをONにした時の美紅ちゃんの、プリントさばきを思い出し、先生の話に納得する。そして、一人で仕事をする美紅ちゃんを想像する。

真面目な美紅ちゃんのことだから

あんな技術が身につくくらい

一人でも一生懸命仕事してたんだろうな

一人で…

先生は、修也の表情を見ながら、話しを続ける。
「…でも、お前は違っただろ、吉川にまかせっきりにするんじゃなく、自分も関わろうといてた。昨日、吉川はひとりで大丈夫みたいに言ってたけど、先生はお前たち二人で…」
「…それ、本心かも」
修也は、先生の話を途中で遮って言った。
「…藤崎?」

***

美紅ちゃんは、廊下でキョロキョロしながら、修也のことを探していた。

…藤崎くん、どこだろう…

…やっぱり、このままじゃいやだ…

To Be Continued

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode23【あらすじ&感想】

前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode21【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode22】の 感想

先生は美紅ちゃんのこと、どう思っているのでしょうか。友達が少ないから心配な生徒?なのでしょうか。

中学校くらいだと、そういう子は心配かもしれませんが、高校生にもなると、もうそれはそれで完成されてて、特段心配なこともないのでしょうか。それでも、チームワークとか、協力してやることなどを経験して欲しい、という思いもあるのでしょうか。

この先生は、よく生徒のことを見ているいい先生だと思っています。だからこそ、それぞれの生徒に対しての思いも聞いてみたいな、と思います。

美紅ちゃんと修也は、いわば正反対の生徒です。真面目で何にでも一生懸命だけど、友達がいない美紅ちゃん。能力はあるのに、サボったり手を抜いたりする、でも人気もあり、仲のいい友達もいる修也。

でも、そんな修也にだからこそ、先生もフォローしてあげて、と言うことができるのだと思います。先生、今回の会話で、修也の気持ちに気がついたかな…。

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

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