web漫画/学級委員に、なりました。【第12話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~
学級委員に、なりました。【episode12】 を一言で
修也と愛花、1年生の頃のエピソード
学級委員に、なりました。【episode12】の あらすじ
学校帰りに、ハンバーガーショップに寄った愛花と真理ちゃんと永斗は、食べながら、修也の話をしていた。
「サボりながらも、やるときはやるやつだよね」
真理ちゃんの言葉に、愛花はうつむく。
…それは知ってる
愛花は、1年生の頃のことを思い返す。
***
1年生の夏頃、愛花は休み時間に、一人で職員室にきていた。
「提出用のプリント、持ってきましたー」
「おお、春原、じゃあ悪いけど先生の机の上に置いといて」
ちょうど、職員室を出るところだった担任の先生が言った。
「はーい」
愛花は先生の机の上にプリントを置く。すると、向かいの机に座っていた英語の比土井先生に声をかけられる。
「1年A組の生徒か?ちょうどよかった。A組で集めたノートみんなに反しておいてくれ!あと、先生からの愛という名のプリントも一緒に!」
そして、愛花が変事をする間もなく、ノートとプリントを渡してきた。
「えっちょ…」
ずしっと重たいノートとプリントを持った愛花の腕はぷるぷるしていた。職員室を出ようとすると、ドアが閉まっている。両手がふさがっているので、開けることが出来ない。もうっと思いながら、いったんおろそうかとしていると、ガラッとドアが開いた。
「ん?」
「あ…」
ドアの向こう側から、修也がドアを開けたのだ。愛花が、突然目の前に現れた修也に、ドキッとしていると、修也が
「…重くない?それ。女子一人で持つ量か?」
と言ってきた。
「~…重いよ!」
「だよな」
修也がそう言った瞬間、愛花の両腕がふわっと軽くなった。修也が4分の3程を、上からとってくれたのだ。
「これ、教室もっていけばいーの?」
「…手伝ってくれるの?」
愛花は修也のことを見つめる。
「だって愛花、腕ぷるぷるしてたじゃん。途中で全部ぶちまけそう」
そう言って、2人は教室へと歩き出した。
「…職員室に用事あったんじゃないの?」
「ん…?提出物出しに来たんだけど、まぁそれは、次の休み時間でも出せるし」
修也の後ろ姿を見ながら、愛花は思う。
…だるいとかって
授業はさぼったりするくせに
こんなだるい雑用には
手貸してくれるんだ…
「…ありがと」
「どーいたしまして!」
その優しさをくれるのが
あたしにだけだったらいいのに
あたしが修也の特別だったらいいのに…
***
さぼりながらも、やる時はやるやつだよね
真理ちゃんの言葉。
・・・それは知ってるから……そこまではまあ…わかるけど
完全に予想外だったのは・・・
修也があの子とあんなに仲良くなったこと
美紅ちゃんに、おはよ、といった修也の顔が思い浮かぶ。それから、今日、掃除道具の点検を、「個人的に」「手伝うよ」と言った修也。
あんな風に
自分から誰かに
むかっていく修也は
初めて見た気がする…
To Be Continued
あらすじの続きはこちら
『学級委員に、なりました。』episode13【あらすじ&感想】
前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode11【あらすじ&感想】
学級委員に、なりました。【episode12】の 感想
愛花の回想は、夏休み前かな、と想像します。高校に入学して、同じクラスになって数か月くらいの出来事なんだろうな、と。今ほど、遠慮なくいろいろ言えちゃう関係でもなくて、ちょっと遠慮しながら接している感じがしました。
英語の先生、ひどい先生っていうんですね。ネーミングセンスに笑ってしまいました。愛という名のプリントの量にもびっくりです。夏休みの宿題か何かなの?だって、クラス全員分のノートの厚みの3倍くらいの厚みがありました。その愛は、生徒に通じるのでしょうか。。。
好きな男の子が、あとから知り合った他の女の子のことを、どんどん好きになっていくのをそばで見ているのって、しかも好きだからこそ、彼の気持ちがわかってしまうなんて、切ないですね。
『学級委員に、なりました。』とは
WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。
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