『カカオ79%』251:雨とピアノの旋律(1)【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ(ネタバレ)&感想251話】~残り21%の甘さ~

251:雨とピアノの旋律(1)

お互いの存在を初めて認めて認識した瞬間(小2)
相手が異性だということに気づいた瞬間(小5)
そして
この人がいないと生きていられないと
脳裏に刻まれた瞬間

中学の頃、ある降りしきる雨の日、翼は勇の肩を抱いて、背中に手を添えていた。
「大丈夫、落ち着いて」
翼が言う。

***

 

「まあ、この子は天才ですわ!」
ドレミしか弾いてない幼い勇と勇の母親に、ピアノの先生が言う。

4歳
ピアノを習い始めたあの瞬間だけは
確かにまあまあ楽しかったと思う

ピアニストになりたかった母の夢を
父が代わりに俺を通じて
叶わせてあげようとした時までは

「さあこれからはこのピアノで練習するんだよ」
勇の父親がピアノを前に胸を張る。

おおーと関心する勇の横で、妹の蛍も目が耀いていた。

でも翌年
光が生まれ
計画に手違いが生じる

「ごめんね、光がもうちょっと大きくなるまで、お家でお父さんと二人で待っててね」
母親が勇の両手を握って言った。

母と蛍、光が叔母の家で過ごすことになる

***

勇は高校の音楽室で一人、過去を思い出しながら、グランドピアノを弾いていた。外は雨。雷ががガガガガガガと鳴って、勇の手が震えた。

子供のころも、こうして雨の日、雷がなる日も、一人でピアノを弾いていた。恐怖で手が震えても、それでもピアノを弾いた。

***

「何がそんなに好きなのか俺には全然理解でいない」
モブ男が翼を見ながら言う。
「べ、別にあんたに理解してほしくないし…」
翼は近づけられたモブ男の顔を手で押して遠ざける。

正直自分でも理解出来ない時あるけど

「早く降りなさいよ、今日もマシな情報出さなかったらマジで殴るから」
翼はモブ男にエレベーターを降りるよう促した。
「…いやもうさこんな回りくどいことしないで、いっそ愛ちゃんの携帯番号とかメアド教えてよ。それが一番手っ取り早いんじゃないの?」

翼の言葉にモブ男は薄笑いを浮かべた。
「へぇ、勇気あるじゃん。連絡したら易々と会ってくれると思ってんの?自信家~」
「ウッ」
翼はモブ男の言葉にダメージを受ける。

「まぁとりあえず付いてきなよ。本当に今週末会わせてあげようと思っていたんだけど、すげぇ嫌なところに行かないといけなくなっちゃった」
モブ男の表情から感情がなくなる。翼はそんなモブ男に少しの違和感を感じた。

ガタン、と扉を閉めて部屋に入る。

あれ?ワンルーム?
愛ちゃんとは一緒に住んではないのか?

翼が部屋を見回していると
「はい、これ渡したいモン」
と、モブ男が言った。
「夏目の書いたダイアリー」
黄色い表紙の日記帳を、モブ男は翼に見せる。

ToBeContinued

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