web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想13話】~残り21%の甘さ~
13:涙が出るほど辛い思い出はありますか?
【あらすじ】
「ごめんあやちゃん、私・・・もう無理なの」
中学の頃の翼。泣いているショートカットの女の子が翼に決別を告げている。
もうあなた達といるのが辛い
私のことはほっといてよ・・・余計なお世話よ
もう全部・・・うんざりなの
誰かに近づくことを恐れ始めたのは
この頃だった
左腕に包帯を巻いた翼は、
泣いている女の子の前で
立ち尽くしている。
***
夢だった。
保健室で翼は目を覚ます。天童さんがベットのカーテンを開け、翼の様子を伺っている。久しぶりの夢が、でしゃばっている自分を責めているように感じた翼は、結局受け止められなかった事、メガネをおいてきてしまっている事を詫び、そして、余計なお世話だったね、と言う。
そんな翼に天童さんは、助けてくれたことに対してお礼を言い、二郎という名の予備のメガネをかけて見せた。
***
ちなみに一郎という名前の木から落ちたメガネは、ひびが入った状態で落ちたままだった。そのメガネを発見した勇は、またも無言のメガネと向かい合っていた。
メロンパンを取られた女子生徒の顔を記憶のどこかで覚えているらしく、もやっとした気持ちになっている。
翼を捜しているのか、一郎を拾い上げ、勇は歩き出す。
***
実は翼は結構な時間寝ていたらしく、時はすでに放課後だった。戻ろうとする天童さんに、翼はクラスと名前を告げる。そして困った時は助ける、と。
保健の先生が、倒れていた2人を運んでくれたのは色黒で可愛い少年だったからお礼を言うように言う。翼は誰のことかさっぱりわからないが、天童さんは心当たりがあるようだ。それでも何も言わずに保健室を、失礼しますと出ていってしまう。
翼が彼女のクラスも名前も聞けなかったことを悔やんでいると、保健の先生が教えてくれる。
「1年E組の天童雫。教師の間ではすごく有名だよ。迷子の迷子の天童さん」
***
階段を降りる天童さんは、その色黒少年に声をかけられる。色黒少年は、保健室へ行こうとしていたらしい。そして彼はどうやら翼のことを知っているらしい。
「まさかまた会えるとは思いもしなかった
あの翼って子」
To Be Contenued
【ネタバレ/伏線回収班】
勇の回想、親友と呼べる友達が少なかった中学生の翼→『カカオ79%』05:邪魔(1)【あらすじ&感想】
勇が天童さんにメロンパンを取られる話→『カカオ79%』08:邪魔(4)【あらすじ&感想】
★ここに注目★
・色黒少年登場
・タイトル「涙が出るほど辛い思い出はありますか?」
・夢の中の出来事は6話の回想でイツカが転校後のモノローグの続き?
・一郎は勇の手に
【あらすじの続きはこちら】
前話はこちら→『カカオ79%』12:優しく【あらすじ&感想】
【感想】
翼のことを「あやちゃん」(綾野さんだから?)と呼ぶことに違和感。でも、この頃から誰かに近づくことを恐れ始めたとのことで、中学時代の人間関係で何かがあったんだろうと予想されます。きっと、トラウマになっていて、翼の心に深い傷があって、きっと勇も知っていて、それがこれからちょっとずつ明かされていくのだと思います。
不思議ちゃんキャラの天童さん。行動がいちいちぶっ飛んでいますね。迷子で教室を探すのに木に登るのも変ですがメガネに名前をつけているところも面白いです。
でも、気持ち近づきたい翼に、少し線を引くというか、同じ温度で近づいてこないところが?となりました。でもちゃんとお礼を言っていますし、気のせいですか?
勇がメガネの一郎をみてモヤっとするのはメロンパンをとられた恨みを記憶のどこかで覚えているからでしょうか。
色黒少年と翼の関係が気になりますね。
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