web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想10話】~残り21%の甘さ~
10:勉強しろ
【あらすじ】
授業終わり、適当な担任の先生は転校生である勇と翼に来週からのテスト範囲を周りに聞くよう指示する。友達に話しかけやすくなったと翼には好都合。
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時は戻って前夜。反省文を書いて帰ったその夜のこと。翼が勇の部屋に、勉強を教えなさいと飛び込んで行く。ノックもせずに入ってきた翼に勇は、着替えていたらどうするんだと注意する。
そんなことはお構いなしに、成績を上げてKYOICHIのアルバムを買ってもらいたいから勉強を教えてと。そして今夜は、翼宅には誰もいないから勇宅に泊まると言い出す。
そんな翼に勇は、今日は勇宅にも誰もいないから帰れと言う。翼は、そのことを知っていて、泊まるつもりで来たようだ。勇が翼に、女の子としての警戒心を持ったほうが良いと諭すと、翼は、持っている、モブ男もうまくガード出来た、と。勇には警戒する必要なんかないでしょ、と。
それでも勇は翼に、お前は女の子で俺は男だ、と。今日は帰るように諭す。
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小学生の頃、黒いランドセルを背負う勇が、翼に、お前は女の子なんだよ、と花を渡している。
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翼曰く、警戒心というのは、自分よりも強い相手に抱くものらしい。あんた私に勝てると思っているの?上等じゃねえかこらぁと言いながら、右手で勇の顔を握っている。
そして小さな声で、そんなこと言って欲しくなかった、と。今日は帰る、と。
勉強は明日見てやるという勇に、翼は、友達に教えてもらう、と。まだいないけど、可愛い友達を作ってみせる、と返す。そして、勇もまだちゃんとした友達がいないことから、どちらが先に友達を作れるか勝負だこらあと、勇の意見は聞かず、勝手に友達を作る勝負を始める。
ルールは、今週末、勇宅で勉強会を行い、その時に、多くの友達を連れてきた方が勝ち。負けた方は一週間、勝ったほうの犬。
というわけで勝負スタート。
これでいいんだ。
私も勇ももっと世界を広げないと・・・
これでいいの
勇宅から帰る翼の後姿とモノローグでTo Be Contenued
【ネタバレ/伏線回収班】
KYOICHIが好きだと翼が話している話→『カカオ79%』03:自己紹介【あらすじ&感想】
★ここに注目★
・黒ランドセルを背負う勇は、翼に花を渡している
【あらすじの続きはこちら】
前話はこちら→『カカオ79%』09:邪魔(5)【あらすじ&感想】
【感想】
翼が欲しがっていたKYOICHIのアルバムのタイトルが「俺がイケメンすぎて」だったことに笑ってしまいました。
翼は勇と今まで通り、幼馴染のままでいたくて、例え男と女でも、やっぱり今まで通り、腕っぷしでも勇より上に立っていたいのだと思います。
一方勇は、翼に、自分は男で翼は女であるということを、意識して欲しがっているように思います。
お互いが真逆の意識なので、会話もなんとなくギクシャクしてしまいますし、お互いを大事に思ってはいるのに少しずつお互いを傷つけあってしまう感じが痛々しいです。
途中で挟まった小学生の頃と思われる1コマ。勇は翼に、お前は女の子なんだよ、と言っています。きっと勇はこの頃から既に翼のことを想っていたのではないでしょうか>
前話で2人共モブ男に、自分にとって相手は大切な存在だとけん制したばかりなのに、なんとなく距離が出来てしまったようで切ない気持ちです。
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