web漫画/学級委員に、なりました。【第6話あらすじ＆感想】～異業種交流会レポート～
学級委員に、なりました。【episode6】 を一言で
修也、美紅ちゃんが学級委員をたくさんやってきたワケを聞く
学級委員に、なりました。【episode6】の あらすじ
「今日の委員会はこれで終わります」
放課後にあった委員会に出席していた修也と美紅ちゃんは、2人並んで帰り道を歩く。
「あ～やっと終わった！委員会って思ってたより長いんだね～、なんかすごい疲れたー」
と言いながら、修也は、美紅ちゃんの隣で、両手を上げて伸びをする。ずっと座ってただけなのにね、と言っている。
そんな修也の横で、美紅ちゃんは、今日、永斗が修也に言っていた言葉を思い出す。
推薦されて、仕方なく学級委員やってるなら…
修也が、歩きながら美紅ちゃんに話しかける。
「んー…学級委員って結構大変なのに、なんで美紅ちゃんは慣れるほど学級委員してきたの？」
聞きながら、修也は、昨日のプリントさばきを思い出していた。あんな技術を極めてしまうほどに、美紅ちゃんは学級委員をしてきたのだ。
「それは…」
美紅ちゃんは、少しだけ顔を赤くしながら、話し始めた。
「…小さいころから私…家族以外の人とかかわるのが下手で…すぐに緊張して…顔も、赤くなるし…声も…出なくて、だから友達もいなくて、自分に自信もなくて…」
＊＊＊
小学生の美紅ちゃん。教室で、走り出した男子に勢いよくぶつかられてしまう。
「あ、ごめん」
男の子は慌てて美紅ちゃんに謝る。美紅ちゃんは、何か言おうとはするが、声が出ない。男の子が困惑しているが、美紅ちゃんは、うつむいて赤面してしまう。
「なにしてんのー早くー校庭行こー、みんなドッヂしよー」
他の子に、男の子も呼ばれる。美紅ちゃんは、何も言えないまま、鼓動がドキドキしていた。
＊＊＊
「…クラスでいつも、浮いた存在でした。でもある時、学級委員に推薦されたんです」
＊＊＊
「他に女子の学級委員の立候補や推薦はありませんか？」
美紅ちゃんが小学校の高学年くらいの時だ。先生がクラスを見渡す。
「ありませーん」
という生徒たちの言葉と、くすくすと笑う、笑い声。
「…では吉川さん、お願いできますか？」
すごくびっくりしたけど
クラスメイトに推薦してもらえたことが
嬉しくて
「……はい……」
＊＊＊
「頑張ろうと、思いました…」
美紅ちゃんはそう説明した。修也は美紅ちゃんを見る。
わあー、なんてまっすぐな…
俺だったら、いやがらせかと疑うとこを…そんなキレイな心で…
「…それからは髪を三つ編みにして」
美紅ちゃんが続ける。修也は、意外と形から入るタイプだと思い、少し笑いながら聞いている。
「それまでは、人前でちゃんと話すことなんてできなかったけど、学級委員なんだからしっかりしないとって、思ったら、不思議と勇気が湧いてきて、学級委員をしている時だけは、それまで出来なかったことが少し出来るようになったんです。
＊＊＊
「じゃあ学級委員の吉川さん、今月のクラス目標を発表してください」
小学生の三つ編みの美紅ちゃんは、先生に促されて教壇に立つ。赤面しながらも、こぶしを握りしめて、今月の目標を発表した。
「…はい、ありがとうございました」
＊＊＊
「それに、クラスの仕事をしていると、自分もクラスの一員になれているような気がして…それ以来、立候補や推薦する人がいない時は、学級委員に立候補するようになりました」
To Be Continued
あらすじの続きはこちら
『学級委員に、なりました。』episode7【あらすじ＆感想】
前の話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode5【あらすじ＆感想】
学級委員に、なりました。【episode6】の 感想
授業のあとの放課後の委員会。そして、そのあと、当然のように二人で一緒に帰るなんて、いいですね。
今のところ、修也の方が美紅ちゃんのことが気になっているのに、二人で話しているときは、修也の方が自然体で、美紅ちゃんの方がドキドキしているという、面白い構図です。美紅ちゃんのドキドキは、修也が特別な人だから、というわけではなさそうですが。でも、ドキドキってうつるので、美紅ちゃんのそのドキドキは、修也が美紅ちゃんにときめくことに影響を及ぼしている気がします。
小学生の美紅ちゃん、可愛いですね。可愛いですけど、引っ込み思案で、緊張しい、赤面症で、きっと辛いこともいっぱいあったと思います。
でも、学級委員に推薦されて、くすくすと笑う子もいましたが、推薦してもらえたことがそれを素直に嬉しいと思える美紅ちゃん。修也じゃなくても、応援したくなるくらいいい子ですね。
『学級委員に、なりました。』とは
WEB漫画アプリ「comico」にて2016年～連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。
【登場人物の紹介はこちら】
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