『学級委員に、なりました。』episode42【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第42話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

学級委員に、なりました。【episode42】 を一言で

 美紅ちゃんを動かした修也と、修也を動かした美紅ちゃん

学級委員に、なりました。【episode42】の あらすじ

 

「それじゃ今日はみんなお疲れさまー。今日の練習をいかして明日の球技大会がんばろう!」
永斗が締めて、球技大会の練習は解散となった。
「おつかれさまー」
「おつかれー」
クラスメイトたちが、話しながらグラウンドを歩いて行く。

「練習ってほとんど鬼ごっこだったけどな」
「でも意外と楽しかったねー」
「あー疲れた」
「めちゃくちゃ汗かいたー」
「早くきがえよー」
「寒くなってきた」

修也があたりを見回すと、ぼんやりとクラスメイトを見つめる美紅ちゃんに気が付いた。美紅ちゃんの視線の先には、クラスメイトの男子が3人で話す姿があった。
なんかいつのまにか本気でやってたわ、俺」
「俺も!」
「明日、筋肉痛待ったなしだな」
「おい本番明日!」

修也は、美紅ちゃんの側に来て声をかけた。
「美紅ちゃん、おつかれ!何してんの?」
美紅ちゃんは、クラスメイトたちから修也に視線を移すと、唐突に話し始めた。
「藤崎くんは、すごいです…!」

「…へ?…?なに突然どうしたの?」
少し困惑気味の修也に、美紅ちゃんは頬を赤らめながら話す。
「…今日集まった人は、藤崎くんの声かけがきっかけだった人が多いんじゃないかと思うんです。藤崎くんのひとことがなかったら、こんな練習できなかっただろうなって思うと…藤崎くんってすごいなって」

美紅ちゃんは、練習前に修也が教室で
「練習できるやつは一緒にやろー」
と声をかけていたことを思い出した。それから、それよりも少し前に、クラスメイトたちが
「正直だるいかもー」
と話していたのも思い出していた。

そして美紅ちゃんは話し続ける。
「…それに私も、藤崎くんの言葉に背中を押してもらいました」

氷鬼で、修也が氷になっているのをタッチして溶いた美紅ちゃんに、修也は
「サンキュ」
と言った。そのあと美紅ちゃんは、他の氷になっているクラスメイトに自分から声をかけて、タッチして氷を溶いたのだった。

「…そんな人を動かす力がある藤崎くんは…すごいです…私はみんなに声をかけるのが苦手だから…」
そう言って、少し笑った美紅ちゃんに、今度は修也が口を開いた。
「…でも、俺を動かしたのは美紅ちゃんだよ?美紅ちゃんも俺のこと、だいぶ前から動かしてるよ?美紅ちゃんにもあるじゃん、すごい力」

笑顔でそう言った修也を見て、美紅ちゃんは思う。

…ほらまた

藤崎くんの言葉が心を動かす

「あれ?美紅ちゃんいつもより顔赤い?」
「え、そうですか…?いっぱい走ったからでしょうか…」

***

その日の夜。美紅ちゃんは、自宅で
「お母さん、お裁縫道具とアイロンかりるね」
と母に話しかける
「今夜もハチマキ作り?ごめんね、こんな時にミシン修理に出しちゃってて。手縫いだと時間かかるでしょ。母さんがやってあげようか?」
お母さんが美紅ちゃんを見ながら言う。
「ううん、もう少しで終わるし、自分でやりたいの
美紅ちゃんはそう言いながら、裁縫セットを手に、自分の部屋へと向かう。
「あんまり夜更かししないようにね」
「うん」

美紅ちゃんは、ハチマキを縫いながら、修也に言われたことを思い出していた。

美紅ちゃんにもあるじゃん

すごい力

藤崎くんが私にも力があるって言ってくれた

私も自分にできることを

がんばろう

「よし…予備のクラスハチマキも準備できた。これで忘れた人がいても大丈夫だよね」
美紅ちゃんは完成したハチマキを手に呟いた。

明日はみんなで楽しい球技大会になるといいな…

***

翌日。朝、わいわいとみんなでハチマキをするクラスメイトの中で
「あ、やべ、ハチマキ忘れた」
という声が上がった。美紅ちゃんの耳が、ぴくっと察知する。

「ま、いいか、ハチマキくらい…」
と言っている男子に対して、美紅ちゃんは、学級委員スイッチをONにして、真っ赤な顔でハチマキを差し出した。
「こ…これ、よ…予備のハチマキです、よっよかったら…使って下さい…っ」
そう言って、美紅ちゃんは頭を下げた。

本当は、そこでばっと顔を上げ、
「み、みんなで一緒に楽しい球技大会にしましょう…っ」
まで言えるのが理想だった。でも言えない現実を噛みしめながら、お辞儀しながらハチマキを差し出していた。

Tobecontinued

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode43【あらすじ&感想】

前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode41【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode42】の 感想

確かに、練習に人を集めるきっかけを作ったのは修也だと思います。でも、楽しい練習にしたのは、永斗の力が大きいのではないかな、とも思います。

それから、体育委員だから当たり前かも知れませんが、愛花も、ちゃんと道具などの準備をしていました。氷鬼の途中はサボったりもしていたけど・・・。愛花らしいですね。

まあ、周りの見えない恋する二人は、お互いのいい部分を存分に確認しあっていましたね。

学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。

学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

 

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