web漫画/学級委員に、なりました。【第41話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~
学級委員に、なりました。【episode41】 を一言で
氷鬼大会で、みんなでタッチ!!
学級委員に、なりました。【episode41】の あらすじ
修也が逃げていると、前にカチコチに凍らされている美紅ちゃんがいた。
「美紅ちゃん!手出して!」
修也は走りながら、そう言って手を伸ばした。そして、美紅ちゃんが伸ばしてきた手にタッチする。
「あっありがとうございます…!」
「どういたしましてー!」
と言いながら、修也は、肉食女子たちに追われて逃げて行ってしまった。
愛花はそんな2人の様子を少し離れたところから、立ち止まって見ていた。
修也…
周りのクラスメイトは、逃げたり追いかけたりで盛り上がっている。そんな愛花の肩に、誰かがポン、とタッチした。永斗だった。
「ほらっ、もう動けるぞ、愛花!」
愛花はちょっとむすっとしながら答える。
「…べつにあたし、凍ってないんだけど」
「ええ?ならなんで止まってたんだよ」
永斗は、心底びっくりした顔をした。
「………ちょっと休憩」
愛花は言いにくそうに言った。
「…なんじゃそりゃ、まぎらわしーなー、はいはい!じゃあ休憩終わり!」
そう言って、永斗は、愛花の背中をぐっと押した。
「ちょっ」
愛花はびっくりする。
そんな愛花に、永斗は両手を広げて言う。
「ずっと止まってちゃつまんないだろ?ほら逃げろ逃げろ!」
「…っもう押さないでよ、バカ永斗!」
***
修也は、凍ったまま、ふーっと大きなため息をついた。
「お、藤崎捕まえた」
と、通りすがりの男子のクラスメイトに凍らされてしまったのだ。これには肉食女子たちは大ブーイングで、ぎゃーーうちらの獲物があああと騒いでいた。
…ある意味助かった
修也が一息ついていると、後ろから美紅ちゃんに声をかけられる。
「あ…あの…凍って…ますか?溶かしましょうか…?」
美紅ちゃん…自分から来てくれた…
「あ、うん…お願い」
修也はそう言って、ちゃっかり両手をだした。美紅ちゃんは、出された両手に、両手でぴとっとタッチした。
「サンキュ」
修也のお礼に、美紅ちゃんの顔が紅く染まる。
「あれ!修也くん復活!?」
チャンスとばかりに肉食女子たちが燃え出す。今度こそうちらが捕まえる!!と。
「ごめん美紅ちゃん、俺もう行くね、溶かしてくれてありがとう」
修也は走り出した。
「だれかー、タッチしてー、凍ってるんだけどー」
ひとりになった美紅ちゃんの近くで、クラスメイトの女子が一人、助けを求めていた。美紅ちゃんは、その子に気が付いて、拳を握りしめた。ドキドキした。先ほど、修也が言ってくれた、「サンキュ」を思い出す。
「あのっ」
美紅ちゃんは勇気をだして、その子に声をかけた。凍った彼女は振り向いた。
「あっ吉川さん!まだ凍ってない?」
「は、はい…」
美紅ちゃんは赤くなる。
「やった!じゃあタッチお願いしていい?」
「はい」
そう言って美紅ちゃんは、彼女にタッチする。
「ありがとー」
そう言って、彼女は美紅ちゃんに手を振り走っていく。美紅ちゃんの頬はさらに赤くなった。
***
他のクラスの生徒たちが、帰り際にフェンスの向こうから、グラウンドの中を見ていた。
「ねー、あれ何やってんのかな?」
グラウンドからは、たくさんの声が聞こえてきた。
「うわー凍った」
「ほれタッチ」
「おう助かった」
その様子を見ながら、フェンスの向こうでの会話は続く。
「球技大会の…練習?第二グラウンドで練習できる日があるって体育委員が言ってた気がする」
「…なぜ、氷鬼?」
「さぁ、なんでだろうね」
グラウンドは盛り上がっていた。
「おい誰か永斗凍らせろよ~!あいつがいる限り終わんねーよ、凍らせたそばからつぎつぎ溶かしていきやがってー」
「はは、みんな逃げろ―」
汗だくの永斗は走り回る。
「愛花もこっそる休憩するなよー」
「もう~わかってるってばー」
と答える愛花の息は上がっていた。
「つかずっと追われ続けてこっそり休憩どころじゃないんだけど…」
と、修也もゼーハー言っている。美紅ちゃんの息も上がっていた。
「でも、なんか楽しそうだね」
「どこのクラスだろ」
フェンスの向こうの生徒たちは、そう話していた。
ToBeContinued
あらすじの続きはこちら
『学級委員に、なりました。』episode42【あらすじ&感想】
前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode40【あらすじ&感想】
学級委員に、なりました。【episode41】の 感想
なかなか自分で友達に声をかけられなかった美紅ちゃんが、修也に引っ張られる形で、他のクラスメイトにも声をかけていましたね。純粋な人たらし効果ですね。
高校生、私も、接点が無ければ、なかなかクラスメイトでも話さなかったように記憶しています。楽しそうにクラスで氷鬼をする様子を見て、見かけた人たちも、ちょっとうらやましそうでしたね。
なかなか、クラス一丸となっては動けないけど、実はちょっとうらやましくて。そして、ほんの少しのきっかけで、そうやって楽しめるんだな、と思いました。永斗のリーダーシップの功績は大きいと思います。
『学級委員に、なりました。』とは
WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。
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