『学級委員に、なりました。』episode1【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【あらすじ&感想1話】~異業種交換会レポート~

【『学級委員に、なりました。』とは】

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介】

●藤崎 修也(ふじさき しゅうや)
ホームルームをサボっているうちに、仲の良いクラスメイトが、ふざけて推薦したことで、はじめて学級委員になってしまった主人公。

●吉川 美紅(よしかわ みく)
三つ編みでメガネをかけた真面目な女の子。自分で立候補して学級委員になったベテラン学級委員だが、恥ずかしがり屋でおとなしい。ヒロイン。

学級委員に、なりました。【episode1】 を一言で

修也が学級委員になった経緯と、美紅ちゃんとの初顔合わせ

 

学級委員に、なりました。【episode1】の あらすじ

「じゃあ授業はここまで。このあと学級委員の…藤崎、と吉川、職員室までこいよー」
先生が、出席簿をめくりながら言う。修也は、困惑していた。

ん?

え?

なんかいま…

俺の名前が呼ばれたような?

藤崎修也は不思議に思って、前の席の男子をつっついて聞いてみた。
「あの・・・うちのクラスて俺以外にも藤崎っていたっけ?」
「お前だけじゃね?」
男子生徒は、不思議そうな顔をして答えた。
「では、学級委員の藤崎とは、」
「お前のことだろ」
その言葉に、修也は白目になってしまう。

…は?知らねーし!

聞いてねーし!

白目になっている修也に、前の席の男子生徒は、修也が学級委員になった顛末を教えてくれる。
「・・・お前さぁ、昨日のLHRサボってたじゃん。その時に男子の学級委員がなかなか決まらなくて…」

***
「はーい、男子の学級委員は、藤崎君がいいと思いまーす!」
修也と仲良しの永斗が言った。
「賛成~」
と、愛花ものる。
パチパチパチパチ、と周りが拍手して、修也に決まったそうだ。

***

「他に立候補者もなくすんなり決定☆」
授業が終わったので、修也を推薦した仲良しグループの3人が修也に近づいてきた。推薦しときました~、と言っている。
「すんな!!」
「だって修也、新学期早々一人でサボってずりぃからさ~」
「そうだよお、うちらも一緒にさぼりたかった~」
と、友達は勝手なことを言う。

どうやら俺は、友達の陰謀(?)で学級委員にされてしまったらしい。…サボっていた俺の自業自得ともいえる。

「あ、そういえばさっき…もう一人名前呼ばれてたよな」
「あー、吉川さん?」
愛花が答える。
「誰それ?」
「あそこにいる三つ編みでメガネの…」
愛花が、体の向きで、教室の前の方にいる吉川美紅ちゃんを教える。
「おお、なんつうかいかにも学級委員とかしてそうな」
修也が、今まで突っ伏していた体を起こして言った。
「あの人自分で立候補してたよー。なんでわざわざ自分から面倒な仕事やろうとするんだろうね~」

…ふ~ん

学級委員なんて

やりたいやつもいるのか…

「ねぇねぇそれより修也!帰りどこ寄ってく?」
友人のその言葉に、修也は肘をついていたが、ズコーとこけてしまう。
「あのなぁっ、学級委員はこれから職員室いかなきゃいけねーの!まだ帰れねーんだよ」
修也は声を荒げた。
「へ?学級委員て…」
友達3人は、一瞬キョトンとした後に、盛大に笑い出した。
「ぷはははは、なにお前まじめに学級委員やる気なの!?wwマジで?あはははは」
「何それウケるーww」
「俺らネタのつもりでやったのに」
「そーだよ、修也がマジでやろうとするなんてね~」

こいつら
自分たちで推薦しといて…!?

「…ほんと、らしくないよー修也」
「自分から立候補するほどやる気満々の人がいるんだから、その人にまかせとけばいいじゃん?」
「ねぇ吉川さーん。修也、うちらと一緒に帰るからーあとは頼んでいいよねー」
友人たちは、勝手に話を進めて、美紅ちゃんに声をかけた。
「…はい。…わかりました」
美紅ちゃんは振り返って、そう答えた。

愛花が、修也の腕をとって引っ張る。
「ほら本人もああいってるし、行こうよ、修也!」

修也は真顔で、少し考える。

…なんか

ここで

全部あの子に押し付けて

てきとうなコイツらのノリに合わせんのって

ちょっと、ムリ

修也は立ち上がった。美紅ちゃんの方へ歩いていく。
「吉川さん…だっけ?」
修也が言う。
「行こっか、職員室」

To Be Continued

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode2【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode1】の感想

ほんわかした絵のかわいらしさとに読み始めた作品ですが、第一話の主人公の誠実さに惹かれて、一気にファンになりました。高校生活には面白いノリも必要ですが、ノリで人に嫌な思いをさせていいわけではありません。主人公の修也の第一印象が良かったとともに、主人公の仲良しの友人グループの第一印象は、私の中では下の下でした。

でも。実際、高校生くらいのクラスの中ってこういう風なのかもしれません。自分と、自分と仲のいい友達さえよければ良い、みたいな雰囲気。カースト制度のように、なんとなくいけてるグループと、普通のグループと、いけてないグループ、とかで別れていて。対等ではなく、力関係もある、目には見えない制度。なんとなく、下のグループにいる人たちが損をしてしまう雰囲気です。

でも、修也は、自分が知らないところで決められてしまった職務でも、もう一人の美紅ちゃんに迷惑をかけないようにしていて、偉かったです。

 

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