『学級委員に、なりました。』episode5【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第5話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

 

学級委員に、なりました。【episode5】 を一言で

修也、学級委員は頼まれたって代わるつもりはない

学級委員に、なりました。【episode5】の あらすじ

永斗と修也が、廊下を歩きながら話している。
「いや~、学級委員ってモテるんだな~」
イチゴミルクを飲みながら話す永斗に対して、修也は少し呆れた顔をしていた。
「修也くーん、修也くーんってさあ!すごかったよな、さっき!」
気にせずに永斗は話しを続ける。
「…あれはあの子らもかなり肉食だったから」
フツーの子はあんなにグイグイこないよね、と修也は少し疲れているようだ。

「はー、いいな~、学級委員!こんなことなら俺が立候補しとけばよかった~、そしたらいまごろ、永斗くん、永斗くんてさ~。あ、そうだ。いまからでもかわってやろっか、学級委員」
と永斗は、ずいぶん勝手なことを言う。

は?

…かわるって

え?

…ここはラッキーってよろこぶとこ、か?

でも、なんでだろ

少しもラッキーだと

思えない

「…あのさぁ、永斗…」
修也が口を開く。
「…お前人のこと、おもしろ半分で推薦しといて、調子よすぎ、ふざけんなー」
永斗は、ん?、とキョトンとする。
「え~だから~、修也が俺らに推薦されて、仕方なく学級委員やってるなら…俺がかわりにやろっか?って…」
永斗は、そう言いながら教室のドアを開けた。顔は、後ろにる修也の方を見ていたため、ドアを開けてすぐに、ドンっと人にぶつかってしまう。
「おっと…」

ぶつかったのは美紅ちゃんだった。
「…すっ、すみませ…」
美紅ちゃんが慌てて謝る。
「うわごめんねー吉川さんだいじょーぶ?」
ぶつかった永斗も謝った。そして、ドアのところで道を塞いでしまっていたので、永斗は両手を上げて美紅ちゃんを通した。
「ハイ、どぞー」
「…すみません」

永斗の後ろ、廊下にいた修也が、美紅ちゃんに声をかけた。
「大丈夫?美紅ちゃん」
「は…はい」
そう言って、美紅ちゃんは、修也に会釈をして、廊下を歩いて行った。その後ろ姿を修也は眺めていた。

「…今となっては、別に仕方なくやってるわけでもないかな」
修也は、永斗に向かって言った。
「頼まれたって代わるつもりないし」

永斗はそれを聞いて、少しにやにやする。
「………ふーん、そっかそっか~!そういや吉川さんと『仲良くなりたいと思ってるとこ』だもんな~、修也は」
と言って、茶化す。そして、少しだけ真面目なトーンになる。
「修也って、来るもの拒まずだけど、自分の方から追いかけることはあんまりないじゃん?吉川さんって、そんなにイイんだ」
そう言って、永斗は、修也の肩に左手をのせた。

修也は目を細めて答えた。
「…すっげー、イイ子
修也は、昨日の放課後も美紅ちゃんと話したことを思い出していた。
「へぇ~…そ・れ・な・ら、」
永斗はそう言って、がしっと修也の肩を組む。
「そんないい子と知り合えたには、学級委員に推薦してやった俺のおかげだな!?」

修也は、永斗の恩着せがましい言い方に警戒する。
「……は?」
「つーわけで何かおごって!」
「…お前すげーな。どうやったらそこまで自分に優しくなれんの、ちょっと尊敬する…」
と修也が言っていると、
「え~?修也が何かおごってくれるんだってー?」
と、いつの間にか愛花と真理ちゃんが、会話に加わってくる。いいこと聞いちゃった、永斗だけずるーい、あたしもあたしも、と。
「…お前らまで」
修也は呆れる。

「ねぇねぇ、じゃあさ、今日の放課後みんなで…」
愛花が言いかけた。
「あー悪い、今日は俺、委員会にでないと」
修也がさえぎってしまった。

「えー、じゃあいつにするー?修也がおごってくれる日」
「ちょっと待って、まず俺がおごることになってるのがおかしいから!」
「え?そこは確定じゃなかったの?」
「じゃなかったよ」
軽い感じで会話は進んでいくが、愛花の気持ちはやりきれない。修也に伸ばしていた両手も宙ぶらりんに行き場をなくしてしまった。

***

一方、美紅ちゃんも、先程聞こえてしまった、修也と永斗の会話を気にしていた。

修也が俺らに推薦されて

仕方なく学級委員やってるなら

でも、昨日、修也は言ってくれた。

「よろしくね、美紅ちゃん」

でも、頭から離れない。

仕方なく…

To Be Continued

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode6【あらすじ&感想】

前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode4【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode5】の 感想

愛花が面白くない気持ちはなんとなく理解できます。好きな人、じゃなくても、友達がとられたような気がしてしまうことはありますよね。さびしい気持ちになるのもわかります。でも、この先、その寂しさが、美紅ちゃんへの攻撃とかに向かないといいなあと思っています。

永斗は、美紅ちゃんに惹かれる修也の気持ちに気がついたみたいですね。お調子もので、おバカさん扱いされているけど、きっと「いいヤツ」なんだと思います。ちゃんと友達の心の機微に気がつけるタイプですね。修也をノリで学級委員にしたからこそ、気にもかけていたと思います。

修也の友達のこのグループは1話から、何かと感じが悪かったですが(笑)、実はきっとそんなこともないのだろうなあ、と最近は思えてきました。

ところで、永斗の「修也が仕方なく学級委員をやっている」発言のそこだけを切り取ってしまった美紅ちゃん。けっこう気にしていましたね。なんか変に気を使ってしまいそうですね。

 

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

 

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