『カカオ79%』56:登校日(3)【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想56話】~残り21%の甘さ~

 

56:登校日(3)

 

【あらすじ】

中学の頃の教室。翼が、夏目愛ちゃんに自己紹介をしている。
「ああ!君、勇のクラスに来た転入生なんだ!どうりで見ない顔だと思ったよ」
「私、1組の綾野翼!こいつの隣ん家住んでる幼馴染!」
「よろしく!」
そう言って、勇の肩を組む。そして昼ご飯を一緒にと誘う。近くにいた友達が、今日はテニス部員と食べる約束だったと制止。翼は約束を思い出して、勇に、ご飯一緒に食べてあげて、と提案。そして、今度三人で食べよう、と笑顔で愛ちゃんに言った。

無表情の愛ちゃんと、面倒臭そうな勇と、ざわつくクラスメイト。

***

登校日の朝。起きた時は支度を終わらせて家を出るべき時間だった。サボろうと思った。

あの日から翼は、一人で本屋に行ったり、部屋の掃除をしたり、蛍と出かけたり、と、普通の日常を送れた。

布団の上でゴロゴロしていると、隣の家から勇が家を出る様子が聞こえてきた。蛍が雨の予報を伝え、傘を持たせていた。翼は窓からのぞいてみると、勇がちらりと翼の部屋の窓を見る。

翼は慌ててカーテンの後ろに隠れた。

翼は何故か学校へ行こうと思った。まさかあんな濃い一日になるとはこの時はまだ知るはずがなかった。

***

翼と委員長は体育館に移動しながら、翼が今の勇との状況を委員長に説明している。そして一通り聞いた後に、こんな避け方よくないですよ、と言う委員長。翼は、避けてるわけじゃない、と。
「これが私の答えなんだ」
何とも言えない悲しげな表情の委員長。
「いやそれ避けてますから!!ちゃんと言葉にして本人に言ってあげるべきでしょう」
「てか何でそんな否定的な答えが出たんですか?!」
「ほら思い出すんです!彼にときめいた瞬間を!! 好きなんじゃないんですか?」
暴走気味の委員長を翼は制止しながらも会話は続ける。

「・・・確信と自信がない。お互いが異性同士ってことは理解できた・・・っていうか、やっと認めることができた・・・でも」
「なんか急すぎるし勇と周りの反応に流されてる気がして・・・」
「それようするに恥ずかしくて素直になれないってことじゃないですかね。正しく恋するお・と・め」
委員長は前向きに捉えている。流されたっていいのでは、という委員長に
「そんな無神経で無責任な行動したくないんだ。そんなんじゃ皆に合わす顔が・・・」
と翼が言う。
委員長が真剣なトーンで聞く。
「綾野さん、誰の機嫌をそんなに伺っているんですか?」
「別に周りの反応いちいち気にするほど悪いことしてるわけじゃないんですよ?肩の力抜いてもっと気楽に行動していいのに」

翼は中学の頃の勇と愛ちゃんと過ごした映像が思い浮かぶ。それからさっきモブ男に言われたこと。翼も勇は彼女募集中と言っていた、と。
「綾野さんって優しすぎますよ」
委員長の言葉に泣きそうになる翼。どう足掻いても、翼は自分に対しての免罪符が見つからなかった。

勇は、後ろから二人の様子を見ていた。まるで花火の時のよう。

「・・・全然優しくないよ、優しかったら委員長の言う通りこんな避け方しないし」
翼はどうやら、本当はもっとクールに挨拶するつもりだったようだ。

モブ男のせいでうまくいかなかった。
「でも話し聞いてくれてありがとう」
翼はそう言って、思い切り委員長の背中を叩いた。委員長はむせながらも友達ですから、と応える。

きゃああああ!
どこからか悲鳴が聞こえてきた。びっくりする委員長に驚いた翼が、後ろに飛び退いて、すぐ背後にいた勇の顔面に翼の後頭部が直撃した。
「うわっ!すみま・・・!」
翼が誤りながらふりかえると、ぶつかった相手が勇だと気がつき固まる。その隣で委員長が、悲鳴の出所を発見していた。

To Be Continued

 

【感想】

中学の頃の表裏のない屈託のない笑顔の翼。この仲良くしようとしている愛ちゃんが、今の高校生の翼が、勇との関係を考える時にものすごく大きなトラウマになっていて、いったい何があったのだろうと私の大きな疑問になっています。免罪符・・・???

勇と合わない日々は、翼にとっては意外と平気でした。逆にこの状態で会うことのほうが、平気じゃなかったですね。気持ちと行動がかみ合わない・・・。でも委員長がそんな翼の気持ちを整理して、言葉にしてくれて肝試しのときもでしたが、本当に委員長っていい奴ですね。

それにしてもぶつかった時は、真後ろにいた勇。話、聞こえちゃいそうですよね。。。

 

【ネタバレ/伏線回収班】

★ここに注目★
・(中学時代)翼から愛ちゃんと仲良くなろうとしている
・(中学時代)愛ちゃんのことは、勇は面倒くさそう
・(中学時代)他のクラスメイトの異様な雰囲気
・登校日の日の天気予報は雨

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