『学級委員に、なりました。』episode43【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第43話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

学級委員に、なりました。【episode43】 を一言で

美紅ちゃんの用意した予備のハチマキと、ハチマキの結び方

学級委員に、なりました。【episode43】の あらすじ

ハチマキを忘れてしまった男子に対して、美紅ちゃんは、学級委員スイッチをONにして、真っ赤な顔でハチマキを差し出した。
「こ…これ、よ…予備のハチマキです、よっよかったら…使って下さい…っ」
そう言って、美紅ちゃんは頭を下げた。

本当は、そこでばっと顔を上げ、
「み、みんなで一緒に楽しい球技大会にしましょう…っ」
まで言えるのが理想だった。でも言えない現実を噛みしめながら、お辞儀しながらハチマキを差し出していた。

結局そこまでは言えなかった美紅ちゃんだったが、男子のクラスメイトはハチマキを受け取った。
「あーじゃあ、ありがとねー吉川さん」
「予備とかあったんだー」
ハチマキを忘れた男子の友達が言った。
「…いえ」
お辞儀したままの姿勢で美紅ちゃんが答えた。

その様子を、修也は教室の少し離れたところから見ていた。

美紅ちゃん、学級委員モードかな

がんばってる

教室の端の方で、また男子たちが話していた。
「お前ハチマキ持ってないの?布のまんま?」
「かーちゃんに頼むの忘れた」
「吉川さんが予備持ってるよ」
そして、その男子が美紅ちゃんに近づいてきた。
「ハチマキもらえる?」
「あっはい…!どうぞ…」
美紅ちゃんは、心の中では、球技大会がんばりましょう…球技大会がんばりましょう…球技大会…と唱えながら、ハチマキを渡した。
「どうもー」
「……どういたしまして…」
またまた言えず。

……声をかけるのってむずかしいなぁ…
美紅ちゃんは、両手を握りしめた。

「美紅ちゃん」
そんな美紅ちゃんに、修也は声をかけた。
「ハチマキ余分に作ってたんだ?」
「藤崎くん…あ…はい」
美紅ちゃんも修也の方を向いた。

「余った布が…あったので。…この前ハチマキの布を準備していた時、みんなのやりとりがとてもおもしろくて…みんなで一緒に何かするのってすごく楽しいんだって思ったんです。だからみんなで一緒にハチマキをして球技大会を楽しめたらいいなぁと」
美紅ちゃんにの話を聞きながら、修也は優しい顔になる。

…そっか

美紅ちゃんあの時…

楽しかったんだ

捨て身も無駄じゃなかったな

美紅ちゃんは、話しながら、はっと気が付く。
「…だから、あ…あの、み…みんなで一緒に楽しく球技大会…頑張りましょう…っ」
修也は同じようなことを2回言われたことに、少し困惑しながらも
「?うん、頑張ろうね」
と答えた。

美紅ちゃんの表情がぱぁぁと明るくなった。言えた、という達成感を感じていた。その美紅ちゃんの表情を見て、修也は、美紅ちゃんが嬉しそうだからどうでもいいか、と困惑した気持ちを片付けた。

「あの…そ…それから」
美紅ちゃんが切り出した。修也は、美紅ちゃんが、今日はいっぱいはなしてくれるな、と思っていた。テンション上がってる?と思いながら美紅ちゃんを見る。
「えっと…今日は、ネコ耳に…しないんですか?」
ドキドキしながら言う美紅ちゃんに、修也は衝撃を受けながら

気に入っちゃっ…た…?

と思う。
「…あー…うん、」
修也は、言いながら、くいっと首に無造作にかけていたハチマキを手に取り、手元でネコ耳に結んでいく。
「ネコ耳ね……そんなに気に入ったのなら…自分でつけましょう
そう言って修也は、自分で作ったネコ耳ハチマキを美紅ちゃんの頭の上にのせた。美紅ちゃんの頬が、途端に真っ赤になる。
「…ふ、藤崎くん?!」
慌てる美紅ちゃんに
「可愛いよ、美紅ちゃん」
と修也は言った。

しゅっとネコ耳を外してしまった美紅ちゃんに
「あれ?にゃーってしてくれないの?」
と修也。
「…み、見るのとやるのじゃ大違いで…」
恥ずかしそうに美紅ちゃんが言った。
「そうそう、自分がやるってなると全然ちがうよね」
あはは、と修也は笑った。

「お!?なに修也、またネコ耳つけんの!?」
永斗が声を上げた。
「え?修也くんがネコ耳?」
永斗の声に、いち早く反応したのが、肉食女子たちだった。
「見せて見せて」
あっという間に、修也の周りにクラスメイトが集まってきた

えっ…まって、つけないよ?

と修也が言っている横でクラスメイトの女子達は盛り上がる。
「ネコ耳か…かわいいよね」
「私もそうしようかな…」
「リボンもかわいいしどうしよー迷う…」

男子たちも話していた。
「こう腕にぐるぐる巻いて、我が腕に宿りし封印された力が…とか」
「中二病か!」

「その巻き方かわいい~教えて~」
「お前、ねじりハチマキ超似合ってんなー」
「これ、酔っぱらいのリーマンが頭に巻くやつ~」
「その巻き方はねーわ」

そしていつのまにか教室は、巻き方ネタで盛り上がっている。美紅ちゃんは、別の方向を向く修也の方を見ていた。

藤崎くんのまわりに

自然と人が集まって

何だか私も

その中に入れてもらえているような

そんな…錯覚だけど

でも…

みんなに一歩近づいていけそうな気がする…

そこに、担任の先生が入ってきた。
「お?なんだ、みんな楽しそうだな。それじゃあ、球技大会の前に出欠とるぞー」

Tobecontinued

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode44【あらすじ&感想】

前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode42【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode43】の 感想

美紅ちゃんのネコ耳、反則だと思うくらい可愛かったですね。修也のネコ耳も、もう一度見たかったですけど、美紅ちゃんのが見れたので満足です♪

天然の美紅ちゃんは、自然に修也にネコ耳つけるようおねだりしていましたね。素直って大事だな、と改めて思います。

そして修也も、いくら好きな女の子とはいえ、しれっと可愛いよ、と言えてしまう人たらしの修也、さすがですね。美紅ちゃんは予想通り、真っ赤になっていましたね。

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。

学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

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