web漫画/学級委員に、なりました。【第44話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~
学級委員に、なりました。【episode44】 を一言で
クラスメイトたちを誘い合って、残っている試合の応援へ
学級委員に、なりました。【episode44】の あらすじ
「ただいまより男子ソフトの試合を始めます」
グラウンドで、修也はクラスメイトと試合に向かっていた。
「一試合3回までだとさくさくすすむなー」
「決勝までは時間制限もあるし、二試合同時進行だからな」
修也は歩きながら、先程の、教室での美紅ちゃんを思い出していた。
「み…みんなで一緒に楽しく球技大会…頑張りましょう…っ」
美紅ちゃんは、一生懸命そう言っていた。修也は、そうだね、と思う。
「次の試合は2-C対2-D」
進行が入る。
あ、俺らの番
じゃあ
がんばりますか
***
「2対3で2-Cの勝ち…双方礼!」
2-D男子ソフト、一回戦敗退。チャンチャン。
「あー負けた負けた!」
「終わった―終わった―」
と言っているクラスメイトに混じって、修也も
ま、そううまくはいかないよな
と思っていた。
昨日、今日の付け焼刃じゃね
しかも三振だったし昨日
ごめんね前島君、アドバイスいかせなかった
修也の心の中の前島君は、どんまい、と言ってくれていた。
「いやいやでもさー、早く帰れるのはむしろラッキーじゃん?今日は試合終わったら自由解散だもんな、遊び行こーぜ」
クラスメイトが、修也の方を向いて行った。
「…あ」
修也が口を開いた。
***
一方、同じころ、体育館で美紅ちゃんも
「…あ」
と言っていた。
「あのっ」
さっきまでバレーボールをやっていたクラスメイトに美紅ちゃんは声をかけた。
「吉川さん?」
「どうしたの?うちら負けたからもう解散でいいんだよね?」
5人くらいの女子が足を止めて、振り向いた。
「…あ…」
美紅ちゃんは言葉に詰まってしまう。
…声をかけるのって難しいなぁ…
…やっぱりすごく緊張する…
美紅ちゃんは、胸元で両手をギュッと握り締めた。
でも、藤崎くんが
何度も
私を
動かしてくれた
美紅ちゃんは、昨日の氷鬼の時のことや、今朝のハチマキの時のことを思い出していた。修也は言っていた。
「美紅ちゃんも俺のこと」
「だいぶ前から動かしてるよ?」
みんなに一歩近づいていけそうな気がする…
…今ならきっと
一歩
踏み出せる
美紅ちゃんは、奥歯を噛みしめた。
「あの…っまだうちのクラスで…試合をしているところが、あるかもしれないので…おっ、応援に行きませんか…?」
美紅ちゃんは、そう言って、真っ直ぐにクラスメイト達を見た。
***
バン
手を伸ばしたが、ボールは床に落ちた。ホイッスルが鳴る。
「試合終了」
永斗は、半そでを肩までまくり上げ、体育館の床にドサッと座って大きなため息をついた。
「あ~~~~~!!くっそ!負けた―!もうちょっとで優勝だったのにー」
そんな永斗に、一緒にバレーボールをやっていたクラスメイトが声をかける。
「まーまー、相手チーム、元バレー部揃いっていうしさー」
「素人にしてはよく健闘したよ俺ら。ほとんど永斗が拾ってくれてたんだけど」
永斗は、それでも、あーーーー…と嘆く。
「このあとどうする?」
「いつもより全然早く帰れるんだし、どっか行くだろ」
構わずクラスメイト達は話していた。
「みんなお疲れー」
そこに、修也がいちごみるくのジュースを手に持って、来た。
「惜しかったじゃん、永斗」
修也は、ジュースを永斗に渡した。
「おー修也、応援サンキュー、いちごみるくも」
永斗は、修也にもらったイチゴミルクをさっそく飲みながら、ため息をついた。
「てかさー、愛花と真理ちゃんは?他の女子も誰もいねーし、女子の応援がなくて俺の本気がでなかったのが一番の敗因な気がする」
修也は、永斗の言葉にあはは、と笑った。それから、永斗が思ってもみなかったことを言った。
「それなんだけど、今度はこっちが、応援に行く番。他のみんなも先に行ってるよ」
Tobecontinued
あらすじの続きはこちら
『学級委員に、なりました。』episode45【あらすじ&感想】
前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode43【あらすじ&感想】
学級委員に、なりました。【episode44】の 感想
修也、活躍することなく、あっさり負けちゃいましたね。少女マンガの主人公の好きな人、みたいに、何でもできるわけではないのですね。その隙が、修也の魅力でもあります。
美紅ちゃん、がんばりましょう、は修也以外の人には言えませんでしたが、今度はちゃんと言えました。帰りたいとかのブーイングがおきないといいな、と思いながら、ハラハラしてしまいました。
永斗の応援に誘われたときのキョトンとした姿が、なんとも可愛いですね。
『学級委員に、なりました。』とは
WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。
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