『カカオ79%』104:恋する乙女たち(3)【あらすじ&感想】

スポンサーリンク
カカオ79% カカオ79%
スポンサーリンク

web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想104話】~残り21%の甘さ~

104:恋する乙女たち(3)

【あらすじ】

「じゃそれ以上は?」
「え?それ以上…だって」
自分とキスできるか聞いてきた勇が、できると言い切った翼に思わぬことを聞いてきた。

「お前にそういう知識があるのかどうか怪しいけど、ピーやピーーーでピーーーをピーしてピーーするとかつまりピーーのこと」
と自主規制だらけのセリフを、壁ドンしながら言ってきた。

見つめ合いながら、翼の頭の中には、ピーっとホイッスルが響き、そしてひよこたちがピヨピヨ鳴いていた。
「ピ…ピヨ…ピヨ…?」
翼が言った。

この瞬間、私は勇の予想外の反応とピーだらけの言葉のおかげで、なかなか混乱していた。そんな中、たったのピーつながりで、あの記憶を思い出せたことについては我ながら褒めてやりたいと思う。

昔、中学の頃、同級生の女の子が言ってた。

相手のことを異性として受けられるかどうかはね、その人とキス、もしくはピーするのを想像できるかどうかで判断できるって。

恋人同士になればいつか訪れるかもしれない問題で、できるかできないか以前に、今は想像すらつかない(正直あまり知識がない)けどつまりこいつは自分のことをちゃんと男として見ているかを聞いてるわけだな?!

「で、できるよ!!」
翼の言葉に、今まで涼しい顔をしていた勇の表情が変わった。
「はあ?!お前…!それ言ってる意味わかってんの?!これそんな簡単に答えていいもんじゃないからな?!いや聞いた俺が悪かったな!」
「そんぐらい知ってるわ!子供じゃあるまいし…!」
翼が答えるが、勇が顔に手を当てて否定する。
「いや、お前、子供」

「はあ?!じゃぁテメェは立派な大人でホモサピエンスぐらいで拗ねたりしたのかよ!」
それを聞いた勇の動きが止まる。
「…はー?拗ねて…って」
「そう、避けてないっつっても明らかに避けてたし、そっけない態度でぎこちないし、今はあの時と違うって言ってんのに…」
翼が勇が、「男として」じゃなかったこところを気にしていて、だから今も自分の言葉に確信が持てなくて探ってくるのだと思っていた。

しかし勇は、翼がぞっとするほどの眼差しを翼に向けた。
「俺は本当に避けようとしたことなんか1度もねぇよ。むしろそんな気をさせたくないから、普通に話せるよう死ぬほど頑張ってたんだぞ。…でもそれが裏目に出てたのかな。悪かったら、そういう気分にさせちまって…。でもこっちはさぁ、無理矢理にではあるけど、気持ちを伝えた相手にやっと聴けた答えが「結局恋愛感情は持てなかった」なんだから…少しは大目に見てくれよ」
「いや、あれは…!そんな…!」

「無神経なのか、それとも自分の言った言葉の意味も理解してなかったのか…無意識からの本音っていくことだ。『できる』『がんばる』じゃなくて『したい』『して欲しい』、『友達じゃなくていいから』じゃなくて『友達じゃ嫌だ』『努力』と『願望』違いわかるか?それがこれがどうしても埋まらない俺とお前の温度差だよ。なのに急に好きになったから付き合おうとか、純粋に喜んで信じるには俺が臆病になりすぎた」

「もし俺と距離ができて、耐えきれなくて無理していてのならそうしなくていいよ。今度はちゃんと友達に戻ってみせるから。だから、悪いけど翼とは付き合わない。そして今度こそ責めたりしないからゆっくり考えてみてほしい。『離れんのは嫌だ』と『好き』を勘違いしてねーかと」

天童さん、まさか「告白」より難しい段階があるとは私は知りませんでした

「…まさかこれも拗ねてると受け止めちゃうんじゃねーだろうな」
「あ…」
翼は言葉にならず返事ができない。

そこに、勇の携帯がブーブーとなる。
「よーし、ってことで俺は先に戻るぞ!さっきからめっちゃ呼ばれててさ!じゃあね!」
そう言い残して、勇が行ってしまった。

頑張って思いを伝えても信じてもらえなかった場合はどうすればいいんですか?

しかも自分の気持ちを伝えるに汲々として勇の気持ちはないがしろに…

あー最悪だ

 

違うよ、本当に本当に好きだよ。

触れたいしドキドキもするし

目が狂ったのかたまにはあんたが眩しくまで見える時もあったよ

これが好きって言うもんじゃないの?

・・・と勇にはっきりと言い返してやれてたら結果は違っていたのかもしれない。あの時ちゃんと伝えとけばよかったと、この後私は後悔することになる。

実は階段の下で、村上さんが座って、2人の会話を聞いていた。

***

タッタッタッタッと、勇が校舎を走っていた。翼が赤面した顔思い出す。

立ち止まって来た道を引き返そうとして、スマホ見た。そこには
「先生たちもよくわかんないって、とにかく前に住んでいた住所教えてもらったし行ってみるわ」
と返信していた。

勇が思い直して行く道へ向かって、もう一度走り出した。

To Be Continued

【感想】

今度は、勇が翼に壁ドンしてましたね。ピーピー言いながら(笑)勇の言ってることはわかるけれど、とりあえず手に入れときたいとかはないのかな。ちゃんと友達に戻って、それで他の男にとられてしまってもいいのかな、と思ってしまいます。

そう言いながらも、勇は愛ちゃんを探しているのでしょうか?翼と前に進むためでしょうか。。。最近勇が何を考えてるのかよくわかりません。

【ネタバレ/伏線回収班】

・勇は翼の答えは「結局恋愛感情が持てなかった」と受け取っている。
・あの時ちゃんと伝えておけばよかったとこの後私は後悔することになる
・階段下で村上さんが全てを聞いていた

コメント