『カカオ79%』66:夏の風と音と匂い(1)【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想66話】~残り21%の甘さ~

66:夏の風と音と匂い(1)

【あらすじ】

季節は蝉の鳴きが始まる夏の始まりの頃だった。中二の翼は1組、勇は4組だった。4組に女の子の転校生が来る、と学年中で噂になっていた。

夏目愛。

2-4のクラスで、先生から紹介された。席はたまたま空いていた勇の隣だった。先生は委員長である勇に校内案内をしてもらうよう、愛ちゃんに言った。愛ちゃんは無表情のまま、ちらっと勇のことを見た。

「ねぇねぇ夏目さんてどこからきたの?」
「どこに住んでる?」
「何か部活してた?」
休み時間、クラスの女子たちが愛ちゃんを囲んで質問攻めにする。話しかけているのは、副委員長の中島と、その仲良しグループだった。お昼も一緒に誘う。そして、校内案内も、自分たちがすると申し出た。

勇は、面倒だと思っていたので、ラッキーと思いながら、愛ちゃんに目をやると、中島に強引に抱きつかれた愛ちゃんは、勇に目で「HELP!」と訴えているようだった。

結局、校内案内は勇がした。淡々と案内する。
「ここは音楽室、図書室、こっちは職員室・・・」
勇の、愛ちゃんの第一印象は、物静かで、人見知りの激しい、内気な普通の女の子、といった感じだ。

副委員長の中島みたいなやつは苦手そうだ。翼とも真逆のタイプだ。校内案内をしているときに、翼は勇が翼を見かけた。翼は、男子とバスケでかけをして遊んでいた。

***

放課後、愛ちゃんを誘いに中島たちがやってきた。
「夏目さん!よかったら帰り道どっか寄ってかない?おいしいカフェ知ってるんだけど・・・」
他の男子たちも愛ちゃんと話すチャンスを伺っていたので、遠巻きにその様子を眺めていた。勇は今度は断れないだろうと予想していた。

「ごめん、これからこの辺の道を覚えに行くつもりだったんだ」
そんなの遊び場があるうちに覚えていくものだって、と言う中島に対し
「1人で周りの風景とかちゃんと見ときたいし、誰かと話ながらだと集中できないし・・・」
と勇が思っていたよりはっきりとNoが言える人だった。

***

帰り道、勇は翼と一緒に帰る。翼がバスケで勝って、いっぱいもらったチュッパチャップスを2つ同時に舐めながら愛ちゃんのことを聞いた。
「転校生どう?めっちゃかわいいって噂なんだけど」
「ちょっと変なやつだった」
勇の答えがそっけない。

「変なやつってどんなやつ?どんな性格?趣味はなんて?血液型は何?好きな食べ物は?」
「知るかよ!!俺も今日1回会ったばかりだっつうの!」
そして勇が翼に、なぜそこまで、クラスの違う転校生を気にするのか聞いた。

翼が転校したばかりの親友と入れ替わるようにして転入してきたから、生まれ変わりみたいじゃん!と。そしていつかの名前を叫ぶ。勇が、いや生きてるから、と言うが聞いていない。

勇が突然、翼の方を向く。
「そんなに小林ばかり探しやがって。じゃあ俺はなんだっつう話なんだけど」
そう言って、翼が手に持っていたキャンディーを、自分の手に持っていき、なめた。

翼がキャンディーをとられたことで、勇をたたき出す。
「テメェ!!くわねぇって言ってたくせに!何を!!勝手に!!てか見下ろすな!! 最近ちょっぴり背が伸びたからって調子に乗りやがって…!!」
「いた!やめろゴリラ!!ごめんなさい」
「あんたがいるからこの程度で済んでるってことぐらいわかれよ!!」
翼がそういうと、叩くのをやめて、そっぽ向いてしまった。ちょっとぶつくさ怒っているようだ。

「夏休みになったら小林に会いに行こうか?」
「馬鹿じゃないの。アメリカがそう簡単に行ける場所だと思ってんの?」
「ついでに空にぃにも会いに行けば経費出してもらえるんじゃね?」
「あそれちょっと良いかも」
他愛のない話をしながら2人は歩く。

まだ襟元に吹く風が涼しい
快い夏の始まり

To Be Continued

【感想】

やっとやっと愛ちゃんが、どんな人で、何があったか分かりそうな過去編が始まりました。翼が勇を男だと、恋愛を意識するたびにトラウマのようにでてきていた愛ちゃん。どんなエピソードなどがあるのか楽しみです

中二の翼と勇のやりとり。もうすでに勇はこのころから翼を好きで、翼に対してそれなりのシグナルを送っていますね。翼は一切受信していないようですが。今まで自分が並べていたキャンディーを舐められても、全く表情が変わらないですし怒るとこそこって言う。。。。

【ネタバレ/伏線回収班】

★ここに注目★

・翼は愛ちゃんに興味津々
・中島は強引な性格
・翼はまだテニスをやっている(帰り道にラケットバックを持っていた)

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