『カカオ79%』63:旅行(2)【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想63話】~残り21%の甘さ~

63:旅行(2)

【あらすじ】

「一度意識しちゃったら、もう友達には戻れないのよ」
そう言った愛ちゃん思い出し、翼は思わず愛ちゃんの名前をつぶやいていた。
「愛ちゃん?」
いつの間にか近くに来ていたモブ男が聞き返す。翼は少し驚いてモブ男の方を振り返った。

翼は焦りを感じていた。思考が思わず声に出ていたことと、嫌なやつに聞かれていたことに対して、だ。

そんな時、クラスのサッカー仲間から、水泳競争をやるかー?と声をかけられる。泳げる?と聞かれたので、なめんじゃねーよコラ!!!と、その場を逃げるように上着を脱いで飛び出していく。

その様子を、海の中から、また別の男子が見ていた。勇といっしょに遊んでいた男子2人だ。彼らは役名で呼び合っている。
「ちょ、ジュリエット!はいやばいんだけど」
「いやースタイルいいと思ってはいたけど」
顔を赤くして勇に話しかける2人に、勇は、呼び方を注意しながらも翼の方を向く。浜辺でクラスの男子達と競争のルールを確認する翼が目に入る。

ビキニを着ている。勇と一緒に遊んでいた男子が、翼の水着について感想を言う。
「なんかああいう水着はモコっとしてて想像力をそそるってゆうか逆にエロ・・・」
「ボリューミーってわけじゃないけどスラッとしてて触り心地が良さ・・・」
最後まで言い終わらないうち、勇が海水をぶっかけた。

あの野郎・・・なんだよその水着、初見なんだけど!!

つか何普通に1人野郎に混じって遊んでんだよ!?

と勇は怒っていた。翼が何気なく海を見渡していると、そんな勇と目が合う。翼が昨日の出来事、(生理用品ポロ)を思い出しながら、とりあえず、ひきつった笑顔で手を振った。

それを見ていた勇の友達が、勇に話しかける。
「なんだいつも通り仲良しじゃん。」
「修羅場って聞いたから気遣ってやったのに」
勇は無表情のまま翼を眺めて、ぼそっとつぶやく。
「いつも通りじゃねぇんだ」

こういう気持ちだったのか、

これはやきもちって言うより・・・・・・

***

夜。橘君ちの旅館で、お風呂上がりの翼は、水泳競走で自分に負けた人たちからお菓子やジュースの戦利品をたんまりもらっていた。

もらったジュースを飲みながら、天童さんのことを考える。今回天童さんは、バイトの休みが取れなくて、旅行には来れなかったと橘君から聞いた。翼はそれを聞いて、天童さんがバイト無理してるんじゃないかと心配しながらも、正直少しだけほっとしていた。

実際、天童さんの件は、結構傷ついていた。

翼の視線の先にクラスメイトの女子が、大浴場に入っていくのが見えた。翼がもう一回大浴場に行って、その子たちと仲良くしたいと立ち上がる。そんな翼の上着の裾を握って、静止する小さのおじいちゃんがいた。

***

一方、勇が大浴場から出てくると、ロビーの机の上に大量のお菓子が置いてあった。先ほどまで翼がいたところだ。

そんな勇を呼びながら、クラスメイトが2人近づいてくる。そして、女子のウケが良い勇を拉致って、女子の部屋に行こうとする。勇は抵抗するが、2人がかりで連れていかれてしまう。

***

その頃翼はちょっとしたピンチに陥っていた。先ほど翼の裾を引っ張ったおじいちゃん、実はこの旅館の主人で、橘君の大おじさんだった。

そのおじいちゃんは、倉庫の中にある大事な薬を探すのを翼に手伝ってほしいとのことだ。そして翼は、おじいちゃんと一緒に旅館内をちょろちょろしていたのだが、2人は道に迷ってしまった。そして旅館内を散歩中のモブ男と遭遇してしまった。

モブ男は、道はわかるので案内してくれると言う。その前にと事情を話すと、探していた倉庫も一発で見つけ出してしまった。そこに入って薬を探す。

ガラスの瓶に「天国への扉」と書いてあり、後にアルコール60%と書いてあるらしい。おじちゃんが笑顔で、命の薬と言っているが、モブ男と翼は全力で

「酒じゃねーかよ!?」

と突っ込んだ。その瞬間、引き戸の横でモップが転がり引き戸につっかえをしてしまった。音に気づいて翼が引き戸開けようとするが開かない。

***

橘君が勇に呼ばれて振り返る。勇は4人がかりで取り押さえられていた。
「ただ、助け・・・!助け・・・て」
勇をだしに女子の部屋に行こうとするクラスメイトたちから逃れようと、勇は橘君に助けを求める。
「一ノ瀬君!モテモテだね!」
と言いながらも、橘君は行方不明のおじさんを探しに行くと言う。
「俺・・・俺も手伝う!!」
そう言って、勇は自分を捕獲していた人たちから逃げ出した。

勇と橘君は旅館の廊下を並んで歩く。勇はぐったりゲッソリしながら、橘君にお礼を言う。
「モテる男は大変だね。」
その言葉にイヤミなところはない。勇は、実は橘君と2人で話すのは初めてだった。

「君が俺の初恋だったかもしれないね」
転校してきてまもなく、校内で橘君が翼と再会してそう言った。
「俺が助けに行くよ」
肝試しで翼が怪我をした連絡が入った時、橘君がそう言った。
「私の好きな人」
橘君のことを、天童さんがそういった。

おじさんを探しに行くと言う橘君に、勇も助けてもらったし、手伝うと言ったからと、一緒に探すことを申し出た。2人は歩き出す。

***

倉庫に閉じ込められた翼とモブ男とおじいちゃん。翼だけが、焦っていて、内側からどんどんドアを叩いて助けを呼んでいる。

モブ男とおじいちゃんは落ち着いていた。翼はモブ男と2人きりのことが気まずい(注:3人ですが)

登校日に言い争ったばかりだし、転校そうそう保健室でもちょっかい出された。モブ男は、意に介していないようだ。

おじいちゃんはゲットした命の薬であるお酒に頬ずりをしていた。
「どうせあのじいちゃんを探しに、誰か来ると思うから、落ち着いて待ってみれば?」
モブ男はそう言いながら、携帯を取り出した。
「ほら俺携帯持ってるし」
先に言えよ、このミジンコ野郎が、と翼がいらっとしていると、モブ男は、シレッと耳を疑うようなことを言った。
「でも助けは呼ばないよ」
「ちょっとお話しようぜ、2人きりで★」(注:3人ですが)

To Be Continued

 

【感想】

翼の水着姿を見た時の同級生と勇の反応が面白かったです。翼をエロい目で見るクラスメイトに勇は怒り、着ている水着が自分が初めて見る水着だったことにも苛立ち、そして、男子たちに1人混じって遊んでいることにも怒るって言う。。。勇、わがまま・・・。

勇は他の人に対して、自分が翼が好きなことを、全く隠そうとしないところが勇らしいですね。

翼が結構ずっと生理用品のことを引きずっていることもかわいいです。旅館で、勇はもうすっかりクラスメートに溶け込んでいてさすがです。ひょんな事から橘君と2人になりましたがイケメン2人いいコンビですね。橘君の気持ちが読み取れないですが、翼が初恋の女の子であって、今好きと言うわけでは無いから、勇に対しても、敵対した感情がないのか、もともとすごくできた人なのか…。どっちもある気がします

一方の翼とモブ男とちょいちょい数にカウントされていないおじいちゃん。翼はモブ男といるといいことがないので、早く見つけてあげてほしいです。

 

 

【ネタバレ/伏線回収班】

★ここに注目★

・おじいちゃんが探していた薬はお酒
・モブ男は携帯を持っている
・勇「こういう気持ちだったのか…これはやきもちって言うより・・・」

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