web漫画/カカオ79%【あらすじ&感想36話】~残り21%の甘さ~
36:肝試し(3)
【あらすじ】
翼は、勇に、コースから外れた場所にいたことが疑問で聞く。
「勇 何で 天童さんとここにいた?」
勇は、翼が天童さんにやきもとを焼いたのでは、という少しの期待を抱きながら、 何でそんなこと聞くんだ?と。
そんな勇に翼は、 天童さんと初対面じゃなかったりするの?と質問で返事をする。 翼は、勇が初対面の天童さんに警戒するように言うから心配していたら、 仲良さそうに、何故か肝試しコースから外れた方向から来たから、 ここにいた理由を聞いただけ、とのこと。
勇はちょっとがっかりした。
勇は、天童さんの橘君に対しての気持ちを、翼に言おうかどうか迷ったが、 天童さんの真意に傷ついたり、自分が邪魔だと思い込んで悲しむと思い、言うのをやめた。
「・・・天童とは今日初対面だ」
勇は翼の目が赤いことに気がつく。
「・・・お前泣いた?」
否定する翼に勇は
「何かあったのか?」
と優しく翼の顔を触る。
翼は勇を見つめながら、委員長に言われた言葉を思い出していた。
「何があっても一緒にいたい大切な存在だからだと思います」
翼は笑顔で
「大したことないよ、もう大丈夫だから」
その素直さと笑顔に勇はやられる。ドッキュン。
翼は先程の橘君と委員長の話を勇に説明しようとしたところで、 勇の手のひらの怪我をみつける。 左手の手のひらがななめにざっくり切れていた。 先程転んだときにすりむいたようだ。
翼は勇にスタート地点に戻って手当てするように言った。
勇は、橘君の話を聞きたかったし、委員長の分のビー玉も、 探す約束をしている翼と一緒に行きたがったが 「手」を怪我していることで、翼の今すぐ戻って手当てしてもらいなさい、 という一喝でしぶしぶ戻ることになった。
戻っていく勇の後姿は、シュンとして捨てられた子犬みたいだ。
翼は幼いころのことを思い出す。
昔は自分よりも小さくて、翼が勇を守ることもあった。
***
翼は一人ビー玉を探している。 天童さんの事も、自分の考えすぎだったようだ。 本当は、自分に隠し事をされたのでは、とちょっとムキになっていた。
翼は広場の奥にキラッと光るビー玉を見つけた。 委員長の分をもう一つ見つけなければならない。 もっと奥になら、いっぱいあるのでは、と 奥の方に足を踏み入れる。
フラグ2 懐中電灯の電源が切れた。
フラグ3 足元の木の枝が折れ、バランスを崩す
フラグ4 ビー玉を握っていた手を開いてしまい、飛んでいくビー玉に手を伸ばす。
フラグ1 スタート地点で司会が言っていた。
「でも道から離れると危ないから気をつけて」
こうして翼は崖から落ちた。
幼いころの事を思い出す。小学生の頃だ。
ひざを怪我した勇は、翼に、立てないからおんぶして、と手を伸ばす。蛍のプリンと引き換えに、部屋までおんぶしていくよう、あの時の勇は言っていた。
いつからだろう
昔の私達は
もう少し対等だった気がするのに
委員長は喜んで荷物になれと言ったけど
それは嫌だよ
不公平だろ
ずっとお互い、支えあえる友達でいたいんだ
でもこれでまた心配かけちゃったかな
***
スタート地点で勇は、女子達に囲まれて、手の手当てを受けていた。前のめり気味の女子達に囲まれている勇を、少し離れたところで橘君と天童さんが、そのモテぶりをヒキ気味で見ていた。
その時、天童さんのケータイにメールが届く。翼からだった。
崖から落ちて足を怪我して一人では戻れないので助けてもらいたいこと。勇には内緒で、橘君にその旨伝えて欲しいこと。 そして、大体の居場所が書かれていた。
崖下の翼は、メールを送信した瞬間に、ケータイの電源が切れていた。顔と腕を擦りむき、足からは流血していた。
一方メールを受信した天童さんは考えていた。メールの通り、そのまま橘君に伝えたら、天童さんが翼の連絡先を知っていた事がばれてしまう。勇には内緒で、とメールには書かれていたし、手の怪我の事もある。もう一度橘君を見る。
翼は崖の下で、目を閉じて待っていた。
To Be Continued
【感想】
翼の笑顔には、勇だけでなく私もやられました。乱暴なペットのゴリラが甘えてきたくらい、という形容が・・・(笑)勇くんその後もしかして、キスしようとしていませんか?
翼が崖から落ちるまでに、フラグが1~4までありましたが、意外なところにフラグ1があったので、結構探してしまいました。フラグが立った時間軸順に出ていたとは・・・。
天童さんが最後苦悩していましたね。どうしようか悩んでいるときに、キャンディーを喜ぶ翼の笑顔を思い出し、橘君の笑顔も眺め、複雑な気持ちには間違いないとは思いますが・・・早く助けに行ってあげてほしいです。
【ネタバレ/伏線回収班】
★ここに注目★
・手だよ?と強引に手当てに帰す
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