『カカオ79%』184:付き合うといことは(2)【あらすじ&感想】

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web漫画/カカオ79%【あらすじ(ネタバレ)&感想183話】~残り21%の甘さ~

勇に見つめられて翼は無意識に言った自分の台詞を省みた。

今私
「何か用事あったの?」
って言った?!

勇に?彼氏に?!
付き合ってるのに?!

翼は昔得た恋愛知識(正しいとは言えない)を思い返す。
「彼氏が返事遅くてムカつく」
そう言った女友達に対して
「何でそういうくだらないこといちいち報告しあうの?」
と翼は聞いた。
「そういうもんなの」
と言う女友達に、翼は
「めんどくさっ」
と言い放った。

そういう…もんなのか!

ということを翼は、勇の不機嫌顔から悟った。

「あいつが呼んだの?」
勇が聞く。
「あいつ?」
翼が聞き返す。
「……アリ、…何とか」
勇はわざと、全部を言わない。

「ああ、アリザワ先輩?」
翼は、気が付かず、普通に返す。
「…とも呼べるやつ」
勇は不機嫌に言った。

「いや、私を生徒会に呼んだのはリナ先輩だったよ。要件はそんな大したことじゃ…なかっ…た…よ?」
翼が話している途中から、勇は翼の肩に手を置いていた。
「あ?」
勇のそのしぐさに、思わず翼が身体を引きながら言った。

***

勇は翼の話を聞きながら考えていた。

付き合い始めてまだ数日
これ以上何かを望むのは欲張り過ぎだと考えている

けど

勇の頭の中で、ここ数日の色んな人の言葉が蘇って来る。

文化祭の日の夜、勇は翼に言った。
「彼女、俺の」

文化祭の後、翼は勇に、周りには付き合ってることを言いたくないと言った。
「ずっと内緒にしたいとかじゃないよ、ただちょっとゆっくり……」

さっきの蛍の言葉。
「そう言う連絡しないの?」

周りには言わずに付き合い始めたことを知っている土井の言葉。
「一ノ瀬はそれで大丈夫かってことだよ」

そして、アリザワ先輩の顔が思い浮かぶ。

早くも大丈夫じゃないかもしれない

でも急かしちゃいけない
ゆっくり一つずつ

鈍感な翼を前に、勇は思っていた。勇は、翼から話した手を、廊下の壁について話し始めた。
「今日さ、ヤンキー女に会ったんだよ。蛍のアイス買いがてら一緒に食いながらちょっと話してきたんだけど、多分あいつは俺らが心配してるより大丈夫。だから心配より応援しようよ、あいつらのことは、立ち直るまで。どうせああ言う問題は周りが騒いだって何とかできる問題じゃないから…」

話す勇のことを、翼はじっと見つめていた。
「一緒にってあんたと二人で?」
翼が聞く。
「ん?」

「ああ、二人…で」
勇はそう返事をしながら、あごに手をやる。
「ヤ、キモ」
勇が言おうとすると、翼の手が勇の顔面をパァンとはたいた。

勇は顔面を手で押さえながら
「お前…!このレパートリーいい加減…」
と痛がった。翼がふいっと踵を返したので、勇は翼の後ろ手を慌てて掴んだ。
「おい!一度ぐらいは嘘でもいいからそうだと言ってくれてもいいだろうが!…俺はさ、大きなことは望んでねぇんだよ、ただ少しはお前も変わって…」

言いながら、手で押さえていた顔を上げると、目の前の翼の顔は、真っ赤に染まっていた。
「あ?」
勇は翼の表情を見つめた。

翼は、思わずはたいてしまった勇の顔を見ながら考える。

悔しい

私には
無理だった
天童さんの心に
入ることが勇には
出来たんだ

橘くんでも
アリザワ先輩でもなく

なぜよりによって
勇にって思う気持ち

そして
いつものように
そっけない顔をして
どんな優しい言葉を
あげてきたのか

また
私の知らないところで

「ああ、最悪だ、何でこういうこと考えちゃうのかな、自分のこと少しマシになれたと思ったら何も変わってないし」
翼は下を向いて言った。

「え?どういうこと?考えちゃうって何を?ヤキモチってこと?」
突然の翼の言葉に、勇は混乱する。
「翼?」

不安
罪悪感

蓋をして
後回しにしている
問題との直面

勇と付き合うことになって嬉しいけど
天童さんのことを思うと素直に喜べない気持ち
…ということにしておいたら
色々便利な自分の汚い気持ち

そだね
私の全て気持ちは全部
あんたから…

「あああ、そうよ」
翼は、両手で赤面した顔を挟む。
「ヤキモチ、ばかり妬いてるのよ、昔も今も」
そう言って翼は顔を両手で覆った。

翼の突然の言葉に、勇は少し面食らう。
「あ…あ?」

あれ?土井くん?まだ大丈夫みたい?

「あんたの望む通りヤキモチ妬いてるって言ってんだろうが…!!」
翼が突然、大きな声で言って、勇の胸ぐらを掴んだ。勇は驚く。

「他の女の子にあんまり優しくしないで」
翼のひたむきな表情に、勇の頭の中の火山が爆発した。

再開した愛ちゃんはきっと
またあんたを好きになる

だから会わせたくない
知らせたくない

だから数日が経った今も私は
携帯を隠して手放して

もう天童さんのことに気を取られることも出来なくて

翼が考えていると、勇の顔がどんどん近づいてきた。翼はあとずさりするも、背中に廊下の壁がトンと当たる。
「ちょ、ちょっと寄りすぎ…急に」

ダメだ、土井くん、どうやらやっぱ大丈夫じゃないみたい

スイッチの入った顔の勇は、赤面する翼の顔を見つめていた。

ToBeContinid

 

 

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