『学級委員に、なりました。』episode97【あらすじ＆感想】

web漫画/学級委員に、なりました。【第97話あらすじ＆感想】～異業種交流会レポート～

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学級委員に、なりました。【episode97】を一言で

メイド姿の美紅ちゃんのピンチ

学級委員に、なりました。【episode97】のあらすじ

「あっあの」
呼び込みに向かおうとする永斗、３人に、美紅ちゃんが声をかける。
「私は…どうしたら…」

「美紅ちゃんはここ離れちゃダメだよ、修也、朝から生徒会の方手伝ってて、まだメイド姿見せてないでしょ？」

愛花が言う。髪を下ろして巻き髪にして、メガネをしていない美紅ちゃんのメイド姿は、誰もが目を引くくらい可愛かった。

＊＊＊

「美紅ちゃんは修也が戻ったらすぐ見つけられるように入口のそばで呼び込みしててよ」
愛花が言うと、美紅ちゃんは
「あの…眼鏡がないと…ぼんやりとしか見えないのですが…」
と戸惑ったよに言った。

実は今日の着替え中、美紅ちゃんは愛花に、せっかくだから眼鏡も外そうと、修也に見せるまでの間だけと取られたのだった。

「平気平気！全然いま忙しくないし、美紅ちゃんはここで呼び込みだけしていればいいから」
愛花は、美紅ちゃんの手を引いて入口まで引っ張ってきた。
「は、はい…」
勢いに押されて美紅ちゃんは返事をする。

「じゃあねー」
「いってきまーす」
元気に、愛花と真理ちゃん、永斗の３人は、看板を持って呼び込みへと出かけて行った。

そんな３人に美紅ちゃんは、苦笑いしながら手を振った。

どうしよう
本当にぼんやりとしか見えない…

でっでも
お客さんの呼び込みをするのって勇気がいるから
視界がぼやけてる方が緊張しないですむかも！

よし、がんばろう！

美紅ちゃんは、心の中で気合を入れて呼び込みを始めた。

「２－D,メイド＆執事カフェです。こちらメイド＆執事カフェです…！」
美紅ちゃんが呼び込みをしていると
「おっメイドいるじゃん」
とさっそく効果があった。

「いらっしゃいませ…！入口はこちらで…」
美紅ちゃんが案内しようとすると
「可ー愛いー♪」
と男性３人に囲まれてしまった。

美紅ちゃんはぼやーとしか相手の顔が見えない。

えっと…お客様…だよね…？

「い…いらっしゃいませ…！どうぞご案内致します」
美紅ちゃんが入口に案内しようとすると、男たちがその手を取って、美紅ちゃんの肩を抱いたり背中を押したりしてきた。
「そーそー、ご案内してほしかったんだよね」
「俺達この学校詳しくなくてさー」
「可愛い女の子見つけたら校内案内してもらおうと思って」
「じゃ早速行ってみよっかー」

男たちは美紅ちゃんを連れてズンズン進んでいく。
「え…っ、あの…ま…待ってください！私はっ」
美紅ちゃんが抵抗しようとするが、男たちは聞かない。

「だーいじょーぶ！最後にさっきのカフェにも寄ったげるから！」
「ね！いいじゃん」
「ちょっとご主人様に付き合ってよ」
「それがメイドの仕事でしょ」

仕事…

男の言葉に、美紅ちゃんのスイッチが入る。拳を握りしめた。
「わ、私にとってのご主人様はカフェにいらっしゃるお客様です！私には大事なカフェの仕事があるので学校案内は出来ません！」
美紅ちゃんがきっぱりとした口調で言う。
「受付で配られるパンフレットの案内図をご利用ください…！！」

その様子に、少し周囲がざわつき始めた。
「え、なに？」
「どうした？」
「何かやってんの？」

周囲の様子を感じ取った男たちは
「やべ、見られてるし」
「騒がれたら面倒だな」
「もう行こうぜ」
と言いながら、美紅ちゃんの手を放し、行ってしまった。

美紅ちゃんはため息を吐く。

よかった…
離してもらえて…

…でもどうしよう
視界がぼやけてるのに
教室から離れちゃった…

だ…大丈夫！
来た道を戻ればいいだけ！

美紅ちゃんはドキドキしながら一歩を踏み出した。

えっと…まずは窓際に寄って進もう