web漫画/学級委員に、なりました。【第60話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~
学級委員に、なりました。【episode60】 を一言で
美紅ちゃんの弟、碧依君登場
学級委員に、なりました。【episode60】の あらすじ
美紅ちゃんと修也、そして美紅ちゃんのお母さんの3人で、手作りのチーズケーキを食べていると、リビングのドアの外から、カチャと音がした。お母さんが、物音に気が付いて声をかける。
「碧依?こっちにいらっしゃい。ケーキがあるわよー」
修也は、…碧依?と不思議に思う。
「碧依、お姉ちゃんのお友達の藤崎くんにご挨拶して」
リビングに入って来たのは、小さな幼稚園くらいの男の子だった。お母さんに挨拶を促されたものの、彼は何も言わずに、修也のことを見つめた。
「こんにちは」
修也が、碧依くんに向かって言った。しかし碧依くんは、ぷいっと視線を外すと、とたとたとたと歩いて行き、自分のために用意されたケーキがおいてある席へと向かった。
「碧依、こんにちはは?」
美紅ちゃんが慌てて言う。碧依くんは、つーんと黙ってもぐもぐもぐとチーズケーキを食べる。そして、口を開いた。
「…おれ…チーズケーキ好きじゃない、クリームのケーキ食べたかった…」
そして
「もういらない」
と言って、大半を残して、フォークを置いてしまった。
「あっ待って碧依」
美紅ちゃんは、席を立つ碧依くんを呼び止める。
「口元ついてるよ」
と言って、碧依くんの口元を拭いてあげる。その様子を見て、修也はぴんとくる。
碧依くんは、口を拭いてもらいながらも、修也のことをちらっと見た。そして、ふいっと踵を返すと
「遊んでくる!」
と言い、走って行ってしまう。
碧依くんが部屋を出ていくと、お母さんが苦笑いをしながら修也に謝った。
「藤崎くん、ごめんなさいね。あの子、今日は機嫌が悪くて。チーズケーキもいつもなら喜んで食べるんだけど」
修也は
「いえ、大丈夫です」
と答える。そして続けて美紅ちゃんに言う。
「美紅ちゃん弟がいたんだね。だから責任感あってしっかりしてるんだ」
「そんなことは」
と美紅ちゃんは恐縮している。そんな美紅ちゃんを見ながら、修也は口にこそ出さないが、思う。
そしてカラオケの時さっとハンカチだしてくれたのも
弟の世話をするのと同じ感覚だったのか…
さっきの光景
俺も知ってる
弟と同じくらい親近感持ってくれてるんだと
前向きに受け取ろう
***
「…ここが私の部屋です」
修也は美紅ちゃんの部屋に通された。
「あ、この写真、美紅ちゃんと碧依くん?」
壁に飾ってあるコルクボードの写真を見ながら修也が聞く。
「はい、私が中学生で碧依がまだ赤ちゃんの頃です」
「ふたりともお母さん似?」
修也の質問に、美紅ちゃんは考える。
「うーん…どうでしょうか。似てますか?」
写真に視線を向けている美紅ちゃんを、修也は真横からじっと見た。
「美紅ちゃん、学級委員とか関係なく、全然普通に喋ってくれるようになったね。そのかわり赤面することが減るのはちょっと残念だけど」
「?残念ですか?」
聞きながら、美紅ちゃんも修也の方を見た。
「うん。赤くなってる美紅ちゃん、可愛いから」
修也のその言葉に美紅ちゃんは、かあっと赤くなった。
「ほら可愛い」
修也が笑顔になる。
「ふ…藤崎くん、からかわないでください…っ」
「からかってないし」
「からかってます…っ」
こんなやりとりからも
美紅ちゃんが
前よりずっと
心を許してくれてるのがわかる
「からかって、ないよ」
修也はそう言いながら、美紅ちゃんの手を取った。
ToBeContinued
あらすじの続きはこちら
『学級委員に、なりました。』episode61【あらすじ&感想】
前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode59【あらすじ&感想】
学級委員に、なりました。【episode60】の 感想
弟!!可愛いです。やきもちやいてるんですね。その態度でも幼稚園児なら許されます(笑)修也は、いつもちやほやされているので、他者から冷たくされることって、たとえ子供でもあんまりないのかな、って思います。思ったよりめげてなくて良かったです。
美紅ちゃんの部屋で、からかう修也と赤面する美紅ちゃん。ほんわかするシーンでしたね。そういえば、この漫画がはじまったばかりのころ、このような美紅ちゃんの赤面シーン、いっぱいありましたね。それが少なくなってしまうのは、私も修也同様、さびしいです。
『学級委員に、なりました。』とは
WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。
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