『学級委員に、なりました。』episode20【あらすじ&感想】

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学級委員に、なりました。 学級委員に、なりました。
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web漫画/学級委員に、なりました。【第20話あらすじ&感想】~異業種交流会レポート~

学級委員に、なりました。【episode20】 を一言で

ひとりで作業する美紅ちゃんの気持ち

学級委員に、なりました。【episode20】の あらすじ

放課後、2-Dの教室に、担任の小山先生が入ると、教室の中には美紅ちゃん一人がいた。
「あれ?どうした?吉川ひとりか?藤崎は?」
資料を手に持ったまま、美紅はうつむいた。
「あ…あの、私が…先生の指示を藤崎くんに伝えられなくて…」

日中、美紅ちゃんは渡り廊下で先生に、放課後に資料作りを頼みたいと、修也にも伝えておくよう言われていた。

「…そうか」
「…で、でも、大丈夫です…!頼まれた仕事は終わりました…!」
美紅ちゃんの前には、作られた資料がキチンと揃えられていた。
「はは、相変わらず早いな、吉川」

小山先生は、優しい目で美紅ちゃんのことをみた。
「新しいクラスはどうだ、藤崎とうまくやれてるか?」
先生の問いに、美紅ちゃんは、真っ直ぐに先生のことを見て答える。
「…藤崎くんは…仕方なく決まった学級委員の仕事にも熱心で…クラスのことをよく考えてくれる、とても真面目で優しい人です…」
先生は、うんうんと頷きながら聞いていた。心の中では

おお!評価高いぞ、よかったな藤崎!

と思っていた。美紅ちゃんの話は続く。
「…だから、優しい藤崎くんがお友達の誘いも断って、一緒に仕事をしてくれるのが申し訳なくて……私にはそんなお友達はいないけど、藤崎くんはそうじゃないから…委員の仕事は私一人でもできるので、本意じゃない仕事に付き合ってもらうのは藤崎くんに悪いなと…」
美紅ちゃんはうつむいた。

「それは違うんじゃないか?吉川」
先生の言葉に、美紅ちゃんはもう一度、顔を上げて先生を見つめる。
「お前がそう思って、もし藤崎に遠慮してるところがあるのなら、藤崎は悲しい気持ちになるんじゃないかな」
美紅ちゃんの表情が少し変わった。

「…先生な、藤崎が学級委員に決まったとき、実はちょっと心配ではあったんだよな。本人不在で決まったし。でもまぁ、まずは様子をみることにしたんだけど…」
先生は顎に手を当てて、修也が美紅ちゃんと学級委員をしている姿を思い起こしていた。
「…先生から見ると、学級委員をしているときの藤崎は…とても楽しそうだったよ。最初は仕方なく決まった学級委員だったのかもしれないけど、いまは、仕方なくやってるわけじゃないんじゃないか?」
そう話す先生の顔を、美紅ちゃんは真っ直ぐな瞳で見つめていた。

***

2-Dの教室の前の廊下に、愛花の元クラスメイトの女子二人が、たまたま歩いていた。
「ん?」
「ねえ、ちょっとあれ…先生と吉川だよ」

二人の視線の先には、教室の中で、見つめあって話をする小山先生と美紅ちゃんがいた。

To Be Continued

あらすじの続きはこちら

『学級委員に、なりました。』episode21【あらすじ&感想】

前話はこちら→『学級委員に、なりました。』episode19【あらすじ&感想】

学級委員に、なりました。【episode20】の 感想

この先生は、本当にいい先生だと思います。ちゃんと生徒のことをみていますね。よかったな藤崎、と思っているので、気持ちとしては、美紅ちゃんよりも修也よりなんですね。学級委員初心者の修也を応援する気持ちから来ているのでしょうか。それとも、もう、修也の美紅ちゃんへの気持ちに気が付いているのでしょうか?

修也がその気持ちを隠していないので、永斗も気が付きつつありましたし、愛花も気が付いていますし。だから、先生も気が付いていてもおかしくはないのですが、高校の担任って、同級生よりもずっと、ホームルームの生徒との接点は少なそうなので、気が付いていたら、先生の観察力、すごいですよね。

噂っていやですね。作業後に本当にただただ話していただけなのに、疑惑が深まってしまいそうですね。

 

『学級委員に、なりました。』とは

WEB漫画アプリ「comico」にて2016年~連載。作者はノエノ。
学級委員になったふたりとその周囲の人たちの物語。

【登場人物の紹介はこちら】

『学級委員に、なりました。』【登場人物の紹介】

 

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